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<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:05・九夜山の対クローネ戦……イリュージョンランド(5)●
【観覧車:ゴンドラ付近】
「これで。話ができるわね」
その
桃川 圭花
が立っているのは、観覧車外輪の鉄骨の上だった。彼女は幽体時に園内の上空を彷徨っていた時、窓の割れたゴンドラに雨水が溜まっているのを見て、この作戦を思い付いたのだ。
浮遊中にいきなり実体が戻って、空から真っ逆さまに落っこちそうになった時には肝を冷やしたけど、近くの鉄骨にそのまま掴まって、地上への落下はどうにか回避。
あとはクローネが近くにやって来る機会を待って、ろっこん【all in one】を発動。接合部のパーツを分解してゴンドラを落とし、彼女に水を浴びせたという訳だ。
『ハア? 私と、話ですってぇ?』
そのクローネが、翼からぼたぼた滴を垂らしながら、胡散臭そうに圭花を見上げる。圭花の目論見通り、羽根手裏剣を撃ってくる気配はとりあえず無さそうだ。ええ、と圭花が頷き続ける。
「展望台の広場からずっと、考えてたの。
こんなの続けたらあなたはいつか絶対負けるのに、
なんで続けるのかって。じっと待つことができないのかって」
クローネが即座に嘲笑する。
『やれやれ、あんたもミッシェルちゃんと同じようなこと言うのね〜。
この私が負けるなんて、そんなことあるワケないでしょうが!』
「スタジアムからは結局追い払われてたし、
今だって結構ボロボロみたいだけど?」
圭花の指摘通り、海と円との交戦で全身を負傷中のクローネが、む、ぐ……と言葉に詰まる。圭花はそんなクローネをじっと見つめながら、話を戻す。
「あなたは神様なんだもの、私達が寿命であの世へ行くまで待ってから、
ゆっくり好きなことをすればいいのに、
どうしてそうしないのか。それが出来ないのか」
「……そんなの退屈なのよね。
そうじゃない?」
圭花はここまでずっと考えてきた、彼女なりの答えを述べる。クローネの反応を見たけど、フン、と鼻で笑われただけだった。でも当たっていようがいまいが、多分彼女の反応はこんなだ。構わず、圭花は話を続ける。
「なんだか不合理だけど、
でもそういう、わからないなー、って人を他にも知ってるわ。
ってそれ、私なんだけどね」
そう言って、圭花は苦笑する。
「1年前──(さっき顔見てきたかな? あなたは)──ならあり得ないって
思ったことを、今じゃ進んでやってたり、ほんとにわかんない女よ」
そう……と彼女は思い返す。1年後の自分がこんなふうになってるなんて、あの時は想像すらできなかった。好きでこんな所に居てあげてるんじゃないわよって顔で不貞腐れて、入学式の列に窮屈そうに並んでいた、あの時の自分には。
『ふ〜ん、あっそ。だから、何?』
でもクローネにはやはり鼻で笑われてしまう。
『訳分かんない女同士、仲良くお友達にでもなりましょうってコトぉ?
だったら人のコトを退屈だとか、勝手に決めつけないでほしいわねぇ〜。
わかんない相手を理解したつもりになるなんて、それこそ矛盾じゃな〜い?』
「あそっか」
でも全くへっちゃらで、圭花が胸を張る。
「ね、ほら、だから言ったじゃない。私はよくわかんない女なんだってば」
『えばってんじゃないわよぅ!』
ツッコミを入れたクローネが、「ま、まあいいわ」と続ける。
『とにかく! こんな、たかだか翼を濡らした程度のことで、
私の攻撃を封じただなんて、思い上がらないことねぇ〜!』
そう言うなりクローネがゴンドラの上で、全裸の人間体に変身した。濡羽色の羽根マフラーは変わらずびしょ濡れなままだったけど、クローネはこのマフラーをその場で何度も振るって、たちまち水気を飛ばしてしまう。
「あー……ま、そう簡単にはいかないか」
泥水の飛沫は圭花の顔にも飛び、指の腹でその汚れを拭いながら、彼女は少し笑っている自分を自覚する。この状況でどうして笑ってるんだろ? やっぱり、わかんない女だ。
完全に羽根の束を乾かし、マフラー片手にこちらを見上げる美女も、やっぱり楽しそうだった。
「さ、勿論まだまだこんなモンじゃないわよねぇ〜?」
「もちろん。まだやるでしょ? さあ、もうちょっと遊びましょう」
【ミラーメイズ:最奥部】
グワァラガラガラガラガラ……
突然、轟音と共にミラーメイズの天井や壁が崩れ出し、周囲の鏡も連鎖で割れ始めた。
新江 天懸
のガラスドームの中に立て籠もっていた7名とテオは、仰天して外を見回す。
「エッ!? おい、何でだよ! 俺のガラスドームまで!?」
頭上を見上げた新江が、自分の目を疑う。自作のドームの積層構造が次々に分解され、タマネギの皮をむくように剥がれ落ちていくのだ。そこに天井の瓦礫が音を立てて降りそそぎ、内側に展開していた
獅子目 悠月
の障壁に、直接ぶち当たって跳ね返る。
(くっ……何だ!? どうしてこの建物が壊れてる?)
獅子目は障壁を途切れさせまいと、受けたダメージには怯まず、歌声を張り上げる。
「ちょっと、何がどうなってるの? 教えなさいよ、変な猫!」
蓮太郎が保護しているテオを、その横から
水上 桜
が絞め上げそうな勢いで揺さぶる。目をつぶって何か集中していたテオが、すぐに目を開けて全員に告げた。
『あの眼鏡の女のろっこんが、クローネに暴走させられた』
「「何だって!?」」
▼
桃川 圭花
ろっこん【all in one】
☆通常能力……触れた部品がひとりでに外れ、機械や道具を分解できる。
↓
★暴走能力……イリュージョンランドの全てのアトラクションが、分解されて壊れる。
飛吹 蓮太郎
がテオを抱いたまま蒼白になる。
「圭花ちゃんの暴走で……このミラーメイズの
建物がまるごと壊れ始めたって言うのか!」
そして新江のガラスドームも、元々は園内の施設の内装を重ね合わせて作ったもの。ガラス化こそ解除されなかったが、やはり同様に圭花のろっこん暴走の影響を受けて分解されてしまったのだ。
「クローネめ、次から次へと……! 獅子目君、大丈夫か!?」
振り向く
恵御納 久隆
の目を見て、獅子目が決死の覚悟で頷く。テオと皆を守る2重の防御のうち、新江の防壁は分解されてしまったが、この場にはまだこの自分がいる。
(ホテルの倒壊にも、耐えたことのある障壁だ!
この程度ならまだ、支えきってみせる!)
グワッシャアアアアアアアアンン!!
いきなり迷宮の天井を破って、その【Holly Knight】の障壁の上に、凄まじい重量物がのし掛かってきた。背中を鉄骨で殴打されたかのような激しい衝撃に、獅子目の意識が一瞬弾け飛びそうになる。
「獅子目君ッ!?」
久隆たちの声で踏みとどまり、何とか歌声は途切らせなかったものの、障壁にミシミシと喰い込んでいる巨大な構造体を見上げて、獅子目は呆然とした。
(鉄骨のスポークだと……? まさかこれは!?)
地響きを立てて倒れた観覧車を悠々と見下ろし、空の上でカラスのクローネははしゃぐ。
『ウフ、言ったでしょ〜? 後で必ず吠え面かかせてやるって♪』
ミラーメイズの建物をまるごと押し潰し、獅子目の障壁の上に今のし掛かっているのは、この観覧車だった。クローネは、暴走させた圭花のろっこんを利用して、観覧車の中心軸を外し、テオ達のいるミラーメイズにぶつけたのだった。
羽根が刺さった圭花自身は、その観覧車の曲がったスポークの1つに挟まれ、ぐったりと気を失っている。クローネは旋回しながらその光景を満足そうに見下ろし、瓦礫の下からかすかに聴こえてくる歌声の方にも、耳を澄ませる。あれは獅子目の歌だ。
『あの歌が聞こえるってことはあの連中、まだしぶとく生きてるのね。
でも耐えられるのも時間の問題かしら〜……って、あらら?』
そこでクローネは目を凝らして、もういちど地上を凝視する。建物の瓦礫の中から、2人の人影が勢い良く飛び出したからだ。1人は
宮祀 智瑜
。もう1人は
呉井 陽太
で、彼らはすぐに二手に分かれて、別方向へと走る。
よく見るとそれぞれが胸に、赤子のようなナニカを抱えていた。黒い布でくるまれているため、はっきりとは分からなかったけど、クローネはすぐに直感する。
『成る程ね〜、もう障壁が保たないって分かって、テオくんを逃したのね。
どっちかが本物のテオくんで、もう片方はダミーの囮って訳ね〜。
面白い趣向じゃない。それじゃ、もうちょっと遊びに付き合ってあげるわよ〜』
【ミラーメイズ跡地〜お化け屋敷跡地】
まず最初にクローネに追われたのは、智瑜の方だった。
『ウフフ、テオくんを守るとかさんざん言ってたし、
やっぱり怪しいのはあんたよね。
逃げたって無駄よ、ほらほら待ちなさ〜い?』
ばさばさと背後から近付くカラスの羽音を聞きながら、智瑜は園内の敷地を必死に逃げる。胸のおくるみをしっかり抱き締め、羽根を撃ち込まれないように自分の背中で守りながら。
「あっ、そんな……お化け屋敷まで?」
けれども、当てがあって智瑜が目指していたお化け屋敷も、たどり着いてみれば、圭花のろっこん暴走で崩れ落ちてしまっていた。その跡地の前で、智瑜はしばし呆然と立ち尽くす。
『あら残念♪ 罠でも仕掛けようとか思ってた?』
振り向くと、もうすぐ後ろまでカラスが迫ってきている。罠と言うほどではないけれど、糸に触れると物が落ちる、簡単な仕掛けを作ろうと思っていたのだ。でも、この有様では、屋内に身を潜めて隠れるのも無理そう。
『ほ〜ら、やっぱり! テオくんを持ってたのは、あんただったのね』
クローネにそう指摘され、智瑜がエッと胸のおくるみを見る。するとその布の隙間から、ぴょこんと猫の耳が片方飛び出てしまっていた。「ああっ!?」と慌てて、智瑜がその耳を隠そうとしたけど、もう遅い。勝ち誇ったようにクローネが笑う。
『展望台の広場からここまで、さんざん手を焼かされてきたけどぉ。
でも、それもぜぇ〜んぶ、無駄な抵抗だったわね?
さ、テオくんのろっこんを暴走させて、このループもオシマイよ〜』
「テオ……そのまま、気を失ってるフリをしていて下さいね」
おくるみから出ている耳に素早くそう耳打ちすると、智瑜が身をひるがえして、さらに園内の奥へと逃げる。けれども……必死のその逃亡もむなしく、智瑜は数十メートル走った所で、ついに足を撃たれて転んでしまった。
「きゃっ!?」
ビィン、と踵に羽根手裏剣が刺さり、転んだ智瑜はおくるみを取り落としてしまう。転々と、思いの外よく弾んで地面に転がるそのおくるみに向かって、クローネが嘲笑と共にありったけの羽根手裏剣を撃ち込んだ。
『アハハハハ! ハイ残念でした、これでテオくんのろっこんも暴走〜』
けれども、ピンクッションみたいに羽根まみれの山になってしまったおくるみからは、撃たれた悲鳴ひとつ聞こえてはこず、何も起こらない……?
『って、へっ? あらら?』
舞い降りたカラスが、つついてその布を剥ぐと、中からころんと転がり出てきたのは、
『って、ただの縫いぐるみぃーーーーーー!?』
テオによく似たその縫いぐるみを見て、クローネがあんぐり口を開ける。
『あっ、あんたの方が囮だったの?
さっきの細かいドジも、全部あんたの演技!?』
そう、智瑜がおくるみに包んでここまで運んできたのは、テオに似せた猫の縫いぐるみだったのだ。実体を取り戻してからガラスドームに避難している間、智瑜は自前の裁縫セットと、衣服やハンカチなどを使って、この縫いぐるみを手早く作り上げていたのだ。
「私を追ってきてくれて、本当はほっとしてました」
足を撃たれた痛みにも負けず、智瑜がよろりと地面から立ち上がって、クローネに告げる。
「本物のテオは今頃、陽太さんが、安全な場所に隠してくれてる頃だから。
クローネ、あなたには絶対に見つけられない場所ですよ。
これでもう、テオは暴走させられることもありません。私達の勝ちです……!」
完全に騙された怒りで、しばらくその場でぷるぷる震えていたクローネだったけど。
やがてその怒りを呑み込み、剣呑な目で智瑜を見据えると、こう言った。
『フン、いいわ。それじゃ、あんたの身体に直接聞いて、
テオくんの居場所を吐かせてみせるから。
後悔したって、もう知らないわよぉ〜〜!』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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