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寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:05・寝子島高校の入学式……対ニヒル班&対ヒルズ班(1)●
【中庭:崩落部】
ガッシャアアアアアアアンン!
盛大に窓ガラスが砕け散る音に、ハッと頭上を振り仰いだ
志波 拓郎
は、空中に高々と放り出されたその生徒の顔を見て、呆然とした。
「えっ……兄貴!?」
北校舎の3階の窓を突き破って、宙に飛び出したのは、彼の兄・
志波 武道
ではないか。拓郎と一緒にこの中庭でヒルズと交戦中だった4人──
優木 遥斗
、
壬生 由貴奈
、
十文字 若菜
、
青龍寺 琴理
らも、唐突な武道の出現に、その場で棒立ちになる。
『ウワハハハ! やはりこのニヒルには太刀打ち出来なかったようだなッ!』
そして大量のガラスの破片と共に、中庭上空に飛び出した敵が、もう1匹いた。その肥満体のペンギン──三羽烏のニヒルは、ろっこんで空中にチューブ状の水の道を敷設すると、倒した武道から即座に離脱する。
「ぐうっ……!」
「掴まれ、志波先輩!」
一方の武道の方は、上空にろっこんで瞬間移動してきた
サキリ・デイジーカッター
によって、辛うじて3階からの落下を免れた。空中で武道の身を確保したサキリが、再び【斬空赤刃】を発動させ、崩落した中庭の残り僅かな土地に着地する。
「サキリくんか……アリガト、助かったぜぇい☆」
「無理して喋らない方がいい。肋骨の3、4本は折れてるみたいだ。
誰かに治療してもらわなきゃ……」
「怪我をしたの? なら、私が看るわ……!」
そこに対ヒルズ班の2人、
青龍寺 琴理
と
十文字 若菜
が、息せき切って駆け付けてきた。若菜が周囲に鏡の破片を撒いて、ろっこんで結界を張ると、琴理がその簡易テントの中で、すぐさま武道の治療を始める。
「身体に触れるから、ちょっと痛むと思うけど。我慢してね」
「ウン琴理先輩、ヨロシク☆ じゃ、ちょびっとだけ休憩ターイムぅ」
琴理は目を閉じて精神を集中させながら、そっと患部に触れて【癒し手】の力を発動させる。武道も一瞬顔を顰めたが、痛み止めの麻痺ろっこんは使わずに琴理の腕を信用して、そのまま身を預けた。
その治療中、北校舎の方から
スハイル・アルムーリフ
もこちらにやって来て、
「怪我をなさったんですか? すみません、私がその場にいれば……!」
横たわったまま武道が首を振る。サキリの方を見上げて、
「俺こそゴメン。サキリくんの待機場所まで、ニヒルを全然追い込めなくって」
「いや、志波先輩1人の責任じゃないさ」
サキリも首を振って、冷静に敗因を分析する。
「元々少ない戦力を、さらに分散させたが故の結果だ。
僕やスハイルさんも、何か協力すべきだったのかもしれないな」
そのサキリとて、待機中は何もしていなかった訳ではなく、水と反応すると爆発するという実験用ナトリウムを、理科系の準備室から入手しようとしていたのだった。けれどもそういった物は見つからず、ニヒルを1階まで追い込む作戦も失敗して、ここでサキリの策は尽きた。
「それでも、僕に出来ることが何かあればするさ」
「ええ、まだこれで決着がついた訳ではありませんし。頑張りましょう」
スハイルもその隣りで頷き、
「それにしても……あちらでもまた、変わった鳥がしゃべっていますね……?」
空を飛行中のデブペンギンから、中庭のやたら偉そうな孔雀の方に視線を転じて、スハイルは不思議そうに呟く。ニヒルとヒルズの2羽は空を挟んで、何やら喧嘩腰の会話をしている最中だったけど、
「私と同じ獣人なのに、人の形じゃないんでしょうか?」
と星幽塔出身のスハイルは、何だか勘違いをしている様子……。
琴理が武道を治療している間に、サキリの方は液体洗剤を混ぜた水を取り出し、
「とりあえず志波先輩、そのままずぶ濡れはまずい。
ヒルズの能力で燃やされてしまわないよう、これで予防しておこう」
その液体を武道の全身に掛けて、忘れずにケアもしておく。元々は自分の防御用に、食堂で用意しておいた物だったけど、勿論この状況で出し惜しみなどしない。
「人体発火になりかねないからね……サキリくん、サンキュ」
また対ニヒル班の3人は、治療の間に若菜から、この中庭での戦況も聞いた。
「うん。渡り廊下が破壊されて、南校舎が落下しちゃったせいで、
こっちも一時は、本当に危ない所だったんだけど」
中庭の崩落から、2、3年生をレスキューし、どうにか無事に全員を地上まで避難させたとのこと。その若菜の報告には、サキリたちも胸を撫で下ろして安堵したけど、
「ただし、敵のヒルズはなお健在。
ニヒルとの合流まで許してしまったか」
一方、新たに出現したそのもう1羽の三羽烏、ペンギンのニヒルを頭上の空に見上げて、対ヒルズ班の拓郎、優木、由貴奈らは、すぐには気持ちを切り替えられないでいた。3人とも、ニヒルと戦うことは想定していなかったのだから、尚更だ。
空中のウォーターロードからそのペンギンが、中庭の隅で敗北寸前にまで追い込まれていたクジャクを、小気味よさげに見下して言う。
『フッ、エム・エー・ケー・イー・アイ・エヌ・ユー……
随分と苦戦してるようじゃねェか、このMAKEINUめ』
この2羽は仲が悪いという噂だったけど、実際そうなのだった。馬鹿にされたヒルズはたちまち激昂して、
『まっ、負け犬だとぅ!? 世界一ビューティフルなこの僕が、
こんな美しくもない雑魚連中に苦戦なんかするもんかっ。
キミの方こそ、その怪我は何だい? 片っぽの目が開いてないじゃないか!』
ヒルズの指摘通り、よくよく見るとペンギンの右眼には生々しい傷があり、目が開けられない様子だった。
そう、水没した北校舎での武道との対決。あの激突で、実はニヒルの方も手傷を負っていたのだった。武道のろっこんの効果で視神経も麻痺させられ、片方の視覚を失っている。
ただし当のニヒルの方はと言えば、
『ワハハ、これは男の勲章よ。俺は荒野をさすらう片目の1匹狼……
ハードボイルドっぽい! ハードボイルドっぽいぞぉ!』
とか喜んでいて、片目に傷を負ったのが、かえってお気に入りみたい。左眼は問題なく見えているので、戦闘にも大きな支障はなさそうに見えるが、さて?
「兄貴……随分無茶した、な」
拓郎は、ニヒルにその怪我を与えて相討ちになった、兄の方をちらりと見る。武道はまだ向こうの結界内で治療中だったけど、倒れたその姿を見て、拓郎の胸にある疑問がよぎった。
(まさか……兄貴はこの1年間、ずっとこんなことをやってたのか?)
自分にはそんな素振りは見せなかったけど、きっとこんな死線を何度も潜り抜けてきたのではないか。
(皆の日常を、守るために?)
そして、そう多分、何よりも。
この自分の──愛する弟のフツウを守るために。拓郎は、自分に言い聞かせるようにそっと呟く。
「帰ったら、兄貴と……ちゃんと、話さなきゃ、な」
そんな拓郎の決意などはつゆ知らず、ニヒルとヒルズの悪口合戦はなおも続いている。ところがその矛先が、急にもれいび達の方に向いた。
『やれやれだぜ、ヒルズ。てめーがごちゃごちゃ何を抜かそうが、
フフ、所詮はMAKEINUの遠吠えよ……』
ニヒルがそう吐き捨てた後、地上にいる拓郎、優木、由貴奈の3人を見たのだ。
『そんなMOREIBI連中に、いつまでも手間取ってやがるなら、
てめーに代わってこの俺様が、そいつらを始末してやるぜェ?』
「!? 何か、空から来るぞ……!」
ハッと頭上を振り仰いだ、
優木 遥斗
が警戒を呼び掛ける。彼らの頭上から降ってきたのは、巨大なキューブ状の氷の塊だった。それも1つではない。1メートル四方の氷のブロックが、中庭の優木たちめがけて、次々に落下してくるのだ。ニヒル自身は、その氷の爆撃を器用にウォーターロードの曲芸で掻い潜りながら、さらに連続で手を叩く。
『「ペンギンアイス」』
ニヒルが例の水の立方体を、上層の空に生成したのだ。零下数十度の気温で凍結したその氷塊が、凶悪な鈍器となってドカドカと戦場に降り注ぐ。その爆撃を目の当たりにしたスハイルが即座に、
「ここは私の出番ですね……!
悠月君のろっこんの力、見せてあげましょう」
と星幽塔の流行歌を歌い、獅子目からコピーさせて貰ったろっこん【Holly Knight】を発動させる。半透明のドーム障壁が、向こうの拓郎と優木と由貴奈の3人をカバーし、障壁に直撃したアイスブロックが、3人の頭上でビシリとヒビ割れて砕け散った。
「スハイルさん、やるね! それじゃ由貴奈さん達の方は任せるよ!」
一方の若菜は鏡の結界に傾注して、自分たちの防御に専念する。こちらは琴理が、負傷した武道の治療中で、2人ともまだ動けないのだ。琴理が目をつむって集中しながら言う。
「若菜ちゃん、ありがとう。もう少しで治せると思うわ……!」
南校舎からここまでずっと、他の多くの生徒の怪我も治療してきた琴理は、さすがに疲労の色が濃い。それでも懸命に意識を集中させ、ろっこんを使い続けているその姿に、若菜も頷いて、
「うん。琴理さんもこんなに頑張ってるんだもの。
私も絶対に、皆を守ってみせる!」
『ウワハハハハ! だがしかし! そんな涙ぐましい努力も、いつまで保つかなァ?』
「くっ……駄目だ、まずい」
けれどもすぐに、向こうの優木たち3人は、自分達の不利を悟った。優木が周囲を見回して、
「氷塊で地盤を抉り取られている。このままでは、中庭の方がもたない!」
スハイルの障壁のおかげで、氷塊の直撃そのものは避けられている。けれども、ドカドカと降り注ぐ氷のブロックは、それ以外の地面を穿ち、中庭を穴だらけにしていた。南校舎の落下で、すでに大部分が崩落していた中庭の、残り1/3の敷地も次々と失われていき、その状況に
壬生 由貴奈
が素早く決意する。
「うん、こりゃもう、中庭は放棄するしかないね。
机と椅子を進化能力で集めるから、はるっちもしばちゃんもそれに乗って。
あとは空中戦で、あの鳥公どもと決着を付けるよぉ!」
『って、こら! そこのデブペンギン! 僕の足場まで奪うつもりかいっ?』
ちなみに氷のブロックは、仲間である筈のヒルズの方にも、容赦なく落下していたりする。孔雀は次々崩れる足場からわたわたと羽ばたいて飛び上がり、北校舎の窓枠の1つに止まる。頭上の空に向かって罵詈雑言の非難を浴びせるが、当のニヒルの方はまるで素知らぬ顔だ。
『この美しすぎる僕の顔に傷でも付いたら、クローネ様が黙ってないぞ!
こら、何とか言え! 仮にも同じ、三羽烏の仲間だろう!』
『いつも言ってるだろう、俺様はBUTAと群れるのが嫌いだ。
俺の相棒はそう、孤独と静寂……
MAKEINUの仲間になった覚えはねェよ』
とニヒルはやはりヒルズを馬鹿にしながら、水のチューブの中をくるくると泳ぐ。挑発しているとしか思えないその口振りに、ついに孔雀がぶちキレた。「ピーーコーーック!」と怒りに叫んで、今度はペンギンのその水の道を能力対象に定めるヒルズに、
(えっ、何です? 仲間割れですか?)
と歌唱中のスハイルが我が目を疑う。ボボボボボボボッ!と瞬時に紅蓮の炎を上げて、空中であっけなく燃え上がるニヒルのウォーターロード──その軌道が不意に生き物のようにぐぐぐっと曲がり、明確な意志を持ってこちらに突っ込んできた。
「!!?」
「スハイルさん、下がって私の結界の中に入って!」
後ろから若菜の声がすぐさま飛ぶ。向こうの由貴奈たちの方に障壁を展開中だったスハイルは、自身に防御障壁を張り直しているヒマが無い。鏡の破片で形成された、若菜の結界内にスハイルが入ったのとほぼ同時に、彗星のように炎の尾を引くその軌跡が、結界の境界面にぶち当たった。
ドガガガガガガガガガガッ!
「きゃああああああああっ!?」
中にいた琴理が衝撃に思わず悲鳴を上げる。地面に散らばる全ての鏡の破片が、その灼熱の業火をいっせいに照り返す。結界そのものを揺るがす滅茶苦茶な振動に、中の武道やサキリも目を見開く。
若菜も結界を必死に維持しながら、
「なに、この攻撃!?」
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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
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