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【星幽塔】第六階層 祈り星と雲海を懸けるタランテラ
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その言葉に、アカリの目が丸くなる。ラプターは小さく笑い、こう言った。
「先代に連れ浚われた僕の婚約者は、その時『この階層を救って』と言った。それを叶えたいだけ。それで、君は納得するか?」
ラプターの眼差しにこめられたのは、自嘲。そして、怒りと悲しみがない交ぜになっていた。アカリは言葉につまり、唇を噛む。
だが、彼の予想は当たっていた。ラプターには大切な人が居た。彼はその願いを叶えたいとも言っていた。だが……。
(なんだろう、まだ何か理由があるような気がする)
これ以上は語らない。そんな雰囲気がラプターからにじみ出る。緊張で渇いたのどをお茶で潤すと、アカリは顔を上げた。
「あなたの気持ちは解ります。けどそれは、フローレンスさんも同じ、です。前代のせいで、何もかも失ってしまった。あの人もあなたと同じ『先代が起こした暴虐の被害者』なんです」
「そして、同じように暴虐を尽くした加害者や。同情はすれど、許せない」
ラプターは間髪居れずきっぱり言い切り、アカリの頬に触れた。
「君はフローレンスを、あの魔女を許せ、と言いに来たんやろ? 優しい子やな。でもな、彼女は先代と同じ道を辿った」
ラプターはこれ以上話すことはない、とでも言うように1つ頷く。そして「お客さん、帰るそうや」とカウンターにいた少年に話す。アカリは深いため息を吐いて一礼した。
チッタの姿をみた衛と修は、彼がどこか落ち込んでいるように見えた。
「元気だったか?」
修がそれとなく話しかけると、少年は「まぁね」と苦笑する。衛は「ちょっと話をしようか」と笑いかけた。
「君が立ち向かった事は悪くない。不当な圧力を言葉で解決できない場合、時に必要だからだ。けれど、義勇軍はその機会を放棄してる。彼らは、私怨で動いているようにしかみえないんだ」
修の言葉に、チッタは口を閉ざす。衛は「あのさ」とつとめて優しく声をかけた。
「俺も、沢山の罪の無い子たちが傷つけられて、ぜってー許せねえって怒ったことはある。 でも、
ソイツが弱ってる時に
このままじゃダメだって思ったんだ」
――この人が死ねばいいって思うのは、なんか違うって。
衛の言葉にチッタの目が見開かれる。
「なあ、君に聞きたいんだけどさ、これは『誰を助けるための戦い』なんだ?」
「それは……、先代とか言う人や彼女に傷つけられた人たちの心を助ける戦い、なんじゃないのか?」
チッタが少し考えながら答える。だが、それには確かに『迷い』が滲んでいた。
「そうかもしれない。でも、星守にいる人達は誰かの大切な人だろう。フローレンスさんだって今はもう俺の友達だ。そんな人達と争って、傷つけてまでこの戦いで君は何を手に入れたいんだい?」
衛はつとめて冷静な声で問いかける。何もいえなくなったチッタに対し、彼はこうも問いかける。
――傷つけて傷つけあって、今度は自分たちが誰かにとっての『魔女』になるのか?
「そんなこと……」
「ない、とは言い切れないよ」
修がそっと付け加えながらチッタの様子を伺っていると、足音がした。3人の会話を聞いてしまったゲースである。
「おぅ、小僧。本当に魔女を憎んでるのか?」
「えっ?!」
チッタは、修と衛の問いかけから、本当に自分が魔女を憎んでいるのかわからなくなっていた。確かに彼女は人々を苦しめた。でも、彼女自身も先代の被害者なのである。
悩んでいると、ゲースは暖かな笑顔を見せてしゃがみ、チッタと目を合わせた。
「嫌々なら、代わりに俺が戦ったるよ。槍に誓うさ。なぜなら俺は最後の騎士、《
ゲース・アイルンアルム
》だからな」
そういって義手でわしゃわしゃと頭を撫でると、くすぐったくて思わず目を閉ざした。チッタは3人の目を見ると、静かに言う。
「俺、本当はわからなかったんだ。皆も苦しんだんだけど、あの魔女も苦しんでいた事、知っちゃったから。今も、迷っている……」
その言葉を静かに聴いた上で、衛はそっとチッタの手を握った。
「俺思うんだ。許す事は一番難しいんじゃないかって。でも、誰かが悲しい事を断ち切る為には、誰かがやらなくちゃいけないんだ。だから、許す『勇気』を持って欲しい」
その言葉に、チッタは目に涙を浮かべながら頷いた。
「聞け、義勇兵諸君!」
ゲースはチッタを修と衛に預けると、立ち上がってその場にいる義勇兵たちに呼びかけた。
「テメエら、戦争は好きか? 俺は好きだ。ただ……これは相手が魔女の戦争か? 違う。魔女の盾になってる女子供や老人との内紛だ。これで義勇軍とは聞いて呆れるぜ」
ゲースの言葉に、周囲の者たちから反発の声が上がり、一気に空気が張り詰める。それに臆することなくゲースは言葉を続けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
前回シナリオ
【星幽塔】第六階層 彷徨い星と動かぬオルゴール
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月26日
参加申し込みの期限
2017年05月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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