this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第六階層 祈り星と雲海を懸けるタランテラ
<< もどる
1
2
3
4
5
…
14
つぎへ >>
「君が、ここの竜なのか」
旅鴉 月詠
は
御剣 刀
と共に竜がいる場所へとやってきた。竜は鱗をきらきら輝かせながらアルカイックスマイルのような眼差しを2人に向けた。
「私に、何用かな」
穏やかに問いかける竜。月詠はキャスケットをかぶりなおしながら、竜の目を見た。
(一見穏やかに見える。けれど、その内情は……)
月詠は背中に汗が浮かぶのを覚えた。見た目落ち着いているように見える竜だが、その体から発せられるなにかは、確かに怒りを湛えている。傍らの刀も気を引き締めようと顔をあげ、何かあった時の為に月詠の側に控えていてくれた。
「まずは落ち着かないか? いらだったときこそ甘い物だよ」
「ほう? やはり、怒りは悟られたか、娘よ」
月詠が持参したシュガーメロンを差し出せば、僅かに竜の声に苦笑が混じる。竜は「いただこう」と言って美味しそうにメロンを口にした。しっとりとした氷砂糖のような食感と味わいに、竜の表情が幾分か和らいだように見える。その顔を見ながら、月詠は小さくため息をついた。
彼女はアステリズムの任命権と選定基準を調べるため、現在開放されている階層全てを回り、アステリズムたちに聞いていた。だが、誰一人選定基準を知らなかった。
「任命権自体はアステリズムにある、とは聞いている」
と、第五階層の
ナイト・オブ・リブラス
が言っていた。彼(ないし彼女)の場合は現代のリブラス以外には居なかった、らしい。第四階層の
シドニウム・カトル
は己の左目を囲う痣を見せながら
「我輩の場合は、養母が亡くなった翌日にこの痣が浮き出たな。まさか自分がなるなんて思っていなかったよ。まだ幼かったから」
と、いつに無く真面目な顔で答えていた。第一階層の
フランチェスカ・D・S
もまた、先代だった父の死後に痣が浮き出たと言っていた。
第十階層の図書館には時間が無くて行く事ができなかったが、もしかしたら関連する本がそこにはあるかもしれない。行けなかった事を口惜しく思っていると、竜が月詠を見つめていた。
「魔女を許さない、という流れが止められない場合の妥協案を考えていた。新たな『アステリズム候補者』を選定し、フローレンスは引継ぎを行う。引継ぎ終わったらそのまま補佐につくか追放として他層で暮らせるよう手配、という具合に。どうだろう?」
月詠が静かに問いかけると、竜は首を振った。
「何故?」
「アステリズムは、死なない限り代替わりしない。そして、私は、フローレンスを望む」
竜は穏やかな声でそういい、月詠と刀に1つ頷く。
「先代はどうしようも無い男だった。だが、現代は過ちを犯しながらも汝らに諭され、立ち直った。だから、私は彼女を見守りたい」
「そうか」
月詠はもう1度キャスケットをかぶりなおして頷いた。竜がそういうならば、受け入れようと。
「フローレンスに死期が迫れば、次代を選ぶ事も出来る。そして、彼女の死後、選んだ次代に受け継がれよう」
竜が穏やかにそういうと、刀が「ちょっといいか?」と声をかける。竜が1つ鷹揚に頷けば、刀は、はっきりとした声で問いかけた。
「俺は、あんたが何を気に入らなくて、どうしたら納得するのかが知りたいんだ。ほら、階層をぶちぬくなんて大事じゃないか」
刀の言葉に、竜は髭を震わせながら目を細める。凪いでいた筈の感情が、僅かにうねり、眼の中で燃え上がる。
「私が気に入らないのは、アステリズムが立ち直ったというのに彼女を巡って戦争が起ころうとしている事だ。反対意見があるのは解るが」
竜のうなるような声に刀が表情を険しくする。そうしながらも、彼はつとめて穏やかな顔で口を開く。
「大丈夫、自分たちで気づいてちゃんとやれるさ。アンタが思っているほど、ここの住人達は愚かじゃない」
「……そうか?」
竜の問いかけに、刀は頷き竜と目を合わせたまま言葉を続ける。
「時に感情に囚われてどうしようもない事をする場合があるのは確かだが、今のアンタみたいに怒りに囚われて層を抜いちゃうのはどうかと思うぜ?」
「むぅ……」
竜はバツが悪そうな顔になるも、刀はこの状態を打破しようと動いている人たちが居ることを伝える。そして、何とかできたら竜を祀り祭りを開こう、とも。その提案に、月詠は「面白そうだな」と僅かに口元を綻ばせる。竜はしばし考えると「それはそれで嬉しいな」と呟くのだった。
月詠と刀が去った後。ローブを纏いフードを目深にかぶった少年が姿を現した。彼は沈もうとした竜を呼び止め、事情を話した上でとある事を頼む。竜はしばし考えた後「それで戦が回避できるならば」と了承した。少年は礼を述べるとその場を速やかに後にした。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第六階層 祈り星と雲海を懸けるタランテラ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
前回シナリオ
【星幽塔】第六階層 彷徨い星と動かぬオルゴール
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月26日
参加申し込みの期限
2017年05月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!