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旧市街の下宿部屋で、
志波 武道
は飾っていた以前の高校の水泳部の集合写真に目を留めた。
武道の実家は飛行機の距離なので、日数の少ない春休みは帰省しなかった。しかし長期休暇をここで過ごしているとこみ上げてくるものがある。
(皆元気にしてるかな? とくに——)
*
突然空気が重くなって纏わりついてきた。
全身で抵抗するも手足の自由が効かない。だが鼻と喉に押し寄せてきた感覚で、武道は逆に落ち着き始めた。
(水、プールだ——!)
両足を伸ばしてみると床面が見つかる。水の上に顎を反らせて深呼吸できたら、次に状況確認だ。
鼻をつく塩素の匂い。独特の反響音。青い床面と白い壁。ここは故郷福岡にある室内プールだ。水深が低いし人の姿が見当たらないから、きっとサブプールの方だろう。
(神魂か……)
武道がプールから上がろうと重い足を動かすと、視線を感じた。
「おま、武道!? なんでいつどこから出てきたてかナゼに着衣!」
一息で怒涛の如く疑問の全てを言い切る声に振り向くと、彼はまだ言い足りないと口をパクパクしている。彼は
佐原 諒二
——武道のかつての同窓生だ。
「あー、サプライズ帰省? 驚かそうと思ったら失敗しちゃったテヘ!」
咄嗟にふざけて誤魔化したものの、神魂の事件には巻き込みたくない思いが武道の声を低くする。
「後は、深く聞かないで」
「……分かった」武道を知る諒二は物分りよく頷いてくれた。
「とりあえず上がってその服どうにかしろ」
「どうよ最近」
「毎日楽しいよ☆」
明るく答える武道に諒二は相槌も打たず、物言う視線を投げかけてくる。武道はあっさり投了した。
「悩む事も多いけど」
「ほーん。ま、お前らしーわ」
諒二はキッズスイミングスクール用の台をベンチ代わりにして、身体を休めている。武道は懐かしい距離感を心地よく感じながら、彼の隣に腰掛けた。
「そいえば諒二くんドッタノ? 夜の自主練? タイムどう? 皆も元気? 先生たちは? そう言えばあの工事中だったとこショッピングモールになるんだってネ、6月くらいに完成するって——」
「るせーな、一気に聞くなよ」
「デモさっき諒二くんだって」
「俺のは普通の、当たり前の疑問だろ! 突然プールから出てきた癖に……。ったくお前ってホント変なヤツだよな!」
「ええーヒドーイ! 久しぶりに会ったのにツレないなあ」
「キッモ! やめろって」
諒二は肩をつついてくる武道の手を払うが、久々のツッコミが楽しい武道はしつこい。少しすると諒二も根負けして、二人で笑いが止まらなくなった。
しばらく腹を抱えていた武道だったが、時計の針が動いていくのに気づいて背筋を伸ばした。
この現象がいつまで続くのか武道は知らない。話したい言葉は溢れてくるが、一番やりたいことを先に終わらせたかった。
武道はプールのカゴから無料貸し出しのキャップとゴーグルを手にした。既に意味をなしていないスウェットも脱ぎ捨てる。
「なんで下に水着履いてんだよ」
「ツッコミありがと☆」
武道はウィンクしたが、直後に彼の表情の色が変わったのを察知して、諒二も立ち上がった。
二人はそれぞれ隣り合ったコースの前に立った。
「200メートル自由形」
「1本勝負。だろ」
武道は笑顔で頷くが、諒二はすでにこちらを見ない。お互いかけがえのない友人だが、それ以上にライバルなのだ。
「今どれだけ成長したか——」
武道の呟きが消えたとき、諒二がセットしたタイマー音が鳴る。それをスタートの合図だった。
弧を描いた身体が、指先から水面へ突き刺さりプールの中でまっすぐ伸びていく。がむしゃらに見えて計算され尽くされたストロークを繰り返し、ひたすら相手より早くゴールへ辿り着くためにキックを続ける。
全身が砕けてしまいそうなほどに全力だ。
(久々に見る仲間の泳ぎ。
早い……だが、負けたくない!)
最後のセンターラインを越え、勝負はラストスパートを迎えた。すでに限界だが、その先へと手を伸ばす。
(俺が——!!)
*
ぱたぱたと指先から落ちた雫が床を濡らす。
研ぎ澄まされた神経が耳に運んだその音を聞いて、武道は自分が部屋に帰ってきたことを知った。
「タオル! タオル!」
部活用のバッグをひっつかんで手を突っ込みタオルを探していると、先にスマートフォンが見つかった。武道は片手で身体を拭きつつ、トーク画面を開いた。
寝子島の下宿先を濡らさないことも大事だが、福岡の仲間へ誤魔化しもしなければ。
『ゴメン、もう時間! またゴールデンウィークに☆』
暫くすると諒二から返信がきた。彼は突然消えた武道を心配して、更衣室まで探しに行っていてくれたそうだ。
『お前の服持ってるけど、どーすんの』
「うわっ、そっか。服脱いだままだった。とりあえず『次まで預かってて』……と。これも返しに行かないと」
帽子とゴーグルを脱いでから、風呂上りのようにバスタオルを腰に巻いた。一息つくと事件に疑問が湧いてきた。
写真を見て諒二のことを思い出したことが起因したのだろうか。
「でも福岡でよかった☆ もし行き先が外国とか飛行機とかだった……イリヤ君ッ!」
もし四六時中離れている相手を想っているイリヤがこの事件に巻き込まれていたら、大変なことになってしまう。
武道が慌ててメッセージを送ると、少ししてすぐに写真つきの返信がついた。
桜と公園らしき場所にいるイリヤは、はにかみを含んだ満面の笑みだ。
「良かった。元気そう……アレレ?」
武道は目を窄めて写真をじっと見た。果たしてイリヤがぎゅっと握っているのは、海の向こうにいるはずの泉の腕だったのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月18日
参加申し込みの期限
2017年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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