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「これ、誰から借りたんだっけ——」
佐藤 英二
は思案していた。握りしめているゲームソフトが借り物なのは覚えているが、肝心なところがモヤモヤだ。
「ゲームの貸し借りなんてよくしてるからなあ。……うーん」
名前でも書かれていないかとパッケージ裏を見てみると、ロールプレイングゲームにありがちな壮大なキャッチコピーやゲーム画面の写真の下に、小さな文字でコピーライトなどが羅列されていた。
(中学のころ発売してるから、借りたのは中学の同級生かな)
英二がこちらにくるまで返却の機会が無かったのだから、特別親しい間柄でない友達の友達くらいの誰か。
「そうだ、田中君だ!」
名前を口にした瞬間、英二を予期せぬ事態が襲った。
*
思わず「ここは何処」と言いかけた英二は感動と寒気を同時に覚えた。
一度は言ってみたい創作でお馴染みのセリフであるが、『何処にいるかも分からない』状況はかなりヤバイ。ざっと観察してみて誰かの家だと察した彼は、家主に気付かれる前に外に出てしまおうとドアノブに手を伸ばす。
しかし無情にも向こう側から扉が開いてしまった。
「あ。田中君の部屋か」
「佐藤!?」
英二の前に現れたのは、ゲームソフトの持ち主で先程ようやく思い出した微妙な友人——
田中 実
その人だった。彼の思考停止している顔を見つめながら、英二は逡巡した。
(驚くよね。でも申し訳ないけどその方が都合がいいか)
だてに一年間寝子島で揉まれていない。先に状況を飲み込んだ英二は、これ幸いと主導権を握った。
「やっ、ひさしぶり。呼び鈴鳴らしたんだけど反応なかったのにドアが開いてたから、何かあったのかと思って入って来たよ」
「え、あ、おう。そっか。悪い」
そりゃあ相手がテレポートしてきたとは思うまいし、人の良い元同級生が故意で不法侵入したとは思いたくもないのだろう。実はまだ全てを飲み込んではいないものの、「母さん出かけるとき鍵閉め忘れたのかな」とモゴモゴ言いながら自分を納得させようとしている。
(正直苦しいと言うか無理があったけどこうなったら押し切るしかない!)
英二は勢いのまま自然で不自然な状況をでっちあげ続けると決めた。これしきの事が解決出来ないようであれば、淡い想いを寄せる彼女の『フツウ』は守れまい。
「ところで佐藤なんか俺に用事あったの?」
「春休みでこっちに帰って来てたんで、借りてたゲーム返しに来たんだ。長らく借りっぱなしで申し訳ない」
「……ん? あ、ああ! これか!」
(あ、これ忘れてたな)
ゲームソフトは実自身の記憶からも忘れ去られていたらしい。借りておいてなんだが、ストーリーが微妙で戦闘がかったるい致命的な欠陥を持った作品だったので忘れもするだろう。英二が苦笑いをしながら「ここ置いて良いかな」と実の机にソフトを置く。
「思い出した!」
実がおもむろに机の引き出しを探りだした。
「あった! これ佐藤のだよな」
「え? ……あー」
アクションゲームソフトの派手な原色のパッケージイラストを差し出されて、英二は霧がかった記憶の海を彷徨った。
(覚えがあるような、ないような)そう言えばお互い貸し借りしたのだったっけ。
「ごめん俺も借りっぱだった」
「ううん、別に大丈夫だよ。お互い様だし」
英二と実は奇妙に冷めた空気に乾いた笑いをのせて、お互いの距離を測っている。こんな関係性だ。長居すれば次にどんなことが起こるのか予想がつかないので、英二はここらで切り上げてしまいたかった。
「それじゃ、僕はこれで」
「え、帰るのか」
「うん。明日あっちでバイトのシフト入ってる」
「すごいね俺バイトとかやったことないし。コンビニとか?」
「カフェって言うかレストランて言うか」
「へーおしゃれー」
「はは。だから今日は早めに帰らないとなんだよ」
「頑張れよ」
適当なエールを接客のときの笑顔で受け取って、英二はかつての同級生との強制的な再会をやりきった。
その足で実家へ帰り寝子島への帰宅資金をとも考えたが、気づくと靴下である。公園の目立たないところに腰掛けて、これについてどう親に言い訳しようかと考えるうち、彼は元いた場所へと戻っていた。
なんとも自分勝手ではた迷惑な現象である。
(でも機会を与えてくれたと思うと幸運だったのかも?)
英二は微妙な気持ちで後頭部をかくのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月18日
参加申し込みの期限
2017年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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