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真境名 アリサ
が旧市街を歩いていたのは、午後11時頃のこと。仕事のオフ日で東京へ出かけたその帰り道だった。
遅くまで遊んでヒールが膝にくるが、気晴らしができたので爽やかな気分だ。
アリサは先日勤務先の水着ガールズバー『ジュエル』で、副店長へされたばかりだった。毎日覚えることがいっぱいで、心の疲れが溜まっていたのだ。
「はあ、明日からまた忙しい仕事」
昇進自体に悪い気はしないが——何より給料が大きくアップするし——、仕事だヤッター! とはならないのが社会人である。夜道をぽてぽてと歩くアリサが仕事以外のことを考えようとして頭に描いたのは、父
イーサン・ブレナン
のことだった。
イーサンは元空軍技術将校で、現在はシアトルにある航空機メーカーでアビオニクスの開発に携わっている。こちらとシアトルの時差は約18時間。ちょうど朝方だ。
(パパは今頃出勤かなー?)
*
「Oh my goodness!」
「Heeey papa.(*やっほーパパ)」
ひらひらっと手を振ってみたものの、なぜ自分が父の運転する車にいるのか、アリサは分からない。一方運転席のイーサンは突然の、それも信じられない出来事に酷く驚き混乱しているようで、言葉に言い尽くせない感嘆を出す口を太い指でおさえ、アリサを穴があくほど見つめている。
「Alisa!? What...What’s happening? What’s going on?(*アリサ? な、何が起こってる、何があった)」
「Just...in your car?(*うん、パパの車に乗ってる……?)」
問題は親子の会話が絶妙にかみ合わないことよりも、イーサンがアクセルを踏みっぱなしなことだ。
「Papa! Look ahead!!(*パパ! 前見て!)」
かなりドタバタした再会だったが、さすが元軍人と言うべきか。落ち着いてからのイーサンの判断は早かった。
数分後には親子連れ立って、イーサン行きつけのダイナーへ入っていた。
イーサンがいつものカウンター席ではなくボックス席へ入っていくと、ウェイトレスや常連仲間がニヤニヤ笑いながら彼をからかいだした。
「やだデートならもっと洒落た店にしなさいよ。うちにはサンデーとベニエしかないってのに!」
「E! その美人は誰だ? 俺にも紹介してくれよ」
「やめろ俺の娘だ。そんなんじゃない!」
イーサンは仲間たちを睨めつけるが、アリサにはそんな父が新鮮で楽しい。もっと見ていたいと悪戯心が芽生えた。
「あら、オジさまったらイジワルなのね」
テーブルの上で握られた大きな拳をツンツン突くと、カウンターから歓声があがった。
「アリサ!」
「なーんてね! ふふっ、ごめんなさいパパ! だって面白かったんだもの。へーここがパパのお気に入りかあ」
クスクス笑うアリサを前にすると、イーサンは怒りの行き場をなくしてしまう。娘の前では大の男もたじたじだ。
「よく見てみると目元が似ている……ようだけれど、そうでもないわね。やっぱりあなたの娘にしては美人すぎるわ」
「余計な御世話だ!」
プリプリするイーサンとは対照的にまた笑っているアリサへウィンクしてウェイトレスが戻っていった。テーブルの上には二つのコーヒーカップとベニエ。お膳立ては十分だ。
「あーそのー……パパ、元気してた?」
「見ての通りだ。仕事も順調だし、何より愛しい娘に会えた」
ストレートな愛情表現をくすぐったく受け取って、アリサはふうっと息を吐く。せっかくだから近況報告しよう。
「あたし、仕事で昇進しちゃってさ」
「素晴らしいじゃないか!
君の仕事は……セクシー過ぎるところもあるが……お客を楽しませる立派なものだ。娘が認められてパパも誇らしいよ」
「でもいきなり副店長だから正直途惑ってるというか」
「そうだな。気持ちはわかる。
だが他ならぬアリサの仲間が君をリーダーにしたいと選んだのだから自信を持つといい。やってみて分かることもあるだろう」
「そっか。……うん、そうだね。有難う」
父に褒められると霧が晴れるようだ。アリサは幼いころにイーサンに手を引かれて歩いた時の安心感を心に蘇らせている。こんなにも素敵な父がいて、母も祖父母もいるのだ。きっと何も心配いらない。
小さく頷いているアリサの顔を見て安心したイーサンは、いよいよ疑問を口に出した。
「アリサ、お前いつこっちにきたんだ?」
「いつだったかなー。何しろ私も突然で……あははは」
笑ってごまかす。をしていたアリサは、イーサンの不審そうに寄せられた眉根から目を逸らした。
(まさか寝子島特有の神魂現象とか説明できそうにないし)これ以上追求されても困ると逃れる方法を考えていると、ベニエの皿が目に入った。うん、話しをすり替えよう。
「パパもいい加減食事には気を付けたほうがいいよ?」
「なんだって?」
「そのベニエよ!」アリサはイーサンの手をぴしゃりと叩く。
「粉砂糖たーっぷりじゃない。
セレブみたいなストイックな生活しろなんて言わないけど、もう47歳だしパパも自分でコントロールしないと」
取り上げたベニエを一口かじってみると、蕩けるような甘さが広がった。
「美味しい」
「そうだろう? ここのベニエは絶品なんだ。だから俺にも一口」
「ダァメ。もう、パパってば——」
*
小言を言いかけていた唇から粉砂糖が落ちる。
暗い路地にひとり立っていたアリサは、手に持っていたベニエの残りを全部口に入れてしまった。
「こんなに甘いもの。やっぱりパパにはあげられないわね」
上機嫌でヒールを鳴らし、片手でイーサンへメッセージを送る。何があったか説明すべきだったかもしれないが、父と娘の間にそんなものはいらないだろう。
『また今度会おうね!』
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あとがき
担当マスター:
東安曇
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シナリオにご参加いただき有難うございました、東安曇です。リアクションをお楽しみ頂けましたら幸いです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月18日
参加申し込みの期限
2017年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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