this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
異世界からの迷い人
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
つぎへ >>
八神 修
は白いカジュアルなスーツに水色のシャツを合わせた。キャラメル色の靴を履いて足取りは軽い。
椿 美咲紀
は少し先を歩く。黄色いコートに同色のブラウス。スカートまで同じ色で揃えていた。陽気に撥ねるように歩いている。
修は美咲紀の足元を見た。ブーツまで黄色で統一されていた。
「ラッキーカラーか」
口にして思わず笑みが零れる。その最中に美咲紀が振り返った。
「シュー君!」
「いや、占いを信じる気持ちも、わからない訳ではなくて」
「シュー君、回りを見るのです。キョロキョロしている人が多いのですよ」
促されて仔細に眺める。大勢の中に紛れながらも自然と目に付く。服装は至って普通。周囲を気にする態度だけが浮いて見えた。
「探し物をしているというよりは、その物自体が珍しいような印象を受ける」
「そうなのです。寝子島が初めてっぽいのです。話を聞いてみるのです」
「すっかり取材の顔だな」
修の言葉に美咲紀は、とん、と自身の胸を叩いて見せる。
「突撃取材はお任せなのです」
美咲紀は甘い匂いのする方向に素早く移動した。店頭に暗い顔で立っていた
スパッド・エイグル
に声を掛ける。
「どうかしたのです? 困っていることがあるなら、私に任せるのです。無理でも漏れなくシュー君がフォローしてくれるのですです」
「最後は俺なのか。それはともかく、何かお困りですか? 話していただければ力になれるかもしれません」
修は丁寧な口調で相手に接した。
「それが、まあ、このクレープとやらを試してみたかったんだが。どうも金が足りないらしくてな」
「それは切なくてお腹に厳しい話ですね。シュー君の出番ですね!」
「そうなのか? 美咲紀でも、どうにかできる話のように……」
修は最後まで話すことが出来なかった。当の本人はクレープ屋の匂いに誘われ、好みのトッピングを嬉々として店主に伝えていた。
呆れて見やり、修はスパッドに向かって言った。
「寝子島は初めてみたいですし、お近づきのしるしに俺が奢りましょうか」
「見ず知らずの人物に甘えるのは、ちょっとな」
「八神修と言います。あちらでクレープを頬張っているのは」
「椿美咲紀なのです。このバナナ、マンゴー、ブルーベリークリームが美味しいのです。フレッシュ感がたまらないのですよ!」
口の端に付いたクリームをペロリと舐めて、とろけるような笑顔で戻ってきた。その至福の表情を目にしてスパッドの喉仏が上下した。
修は自然な口調で促す。
「名乗ったので見ず知らずではなくなりました。どうしますか?」
「俺はスパッド エイグルだ。甘えさせて貰う」
「一緒に選びましょう」
二人は揃ってクレープ屋に赴いた。スパッドは腰を屈めた。トッピングの種類に目を奪われた。隣で修は味の解説を始める。
「俺はチョコバナナのクレープにするぜ!」
「俺はアップルシナモンにしよう」
修が纏めて注文した。鮮やかな手付きでクレープは出来上がり、最初にスパッドが手にした。待ち切れずに齧り付く。驚いたような表情で夢中になって食べた。
「おお、美味い! これがクレープなのか!」
「口に合ってよかった。奢り甲斐があるよ」
「普段、こんなのは食えないからな。まあ、あの姿で食っても似合わねぇ、ってのはあるが」
言葉の端々に素性が見え隠れする。修は軽く頷いて自身のクレープを食べた。
「確かに美味しいね」
「食べ終わったら、みんなで大観覧車に乗ってみるです?」
「なんだ、それは?」
首を傾げるスパッドに、あれなのです、と美咲紀は毅然と指差す。その方向に顔をやり、細めた目が瞬時に丸くなる。
「丸いもんが、吊るされて、回ってやがる? おい、人が入っているじゃねぇか!」
「おもしろそうですよね。乗ってみるのです!」
戸惑うスパッドを美咲紀はにんまりと笑って見上げる。
「ま、まあ、いいんじゃないか?」
「ですよねー。シュー君も一緒に乗るのです」
「わかったよ」
三人は大観覧車に移動した。列の最後尾に並んで待つ。
順番が回ってきた。誘導員の指示に従ってゴンドラに乗り込む。ドアを閉めようとした瞬間、スパッドが目を剥いた。
「どうするつもりだ!」
「え、安全の為にドアを閉めます。空中散歩を、お楽しみください」
「お、おう、そうか」
大柄のスパッドは一人で席の中央に腰を下ろした。修と美咲紀は対面に並んで座った。
「どうですか! いい眺めですよね!」
「……そうだな」
スパッドは中央に座ったまま、顔を正面に向けて固まった。
美咲紀は青い海の眺望に目を細める。修は正面に心配そうな目を向けた。
「もしかして高いところは苦手だったかな」
「苦手というか、慣れてないんだ。この透けた板も、ちょっとな」
スパッドの緊張が顔に表れていた。修は空の上の方に視線を向ける。巨大な建造物が蜃気楼のように淡い姿で浮かんでいた。
「今日も星幽塔が見えるね」
「あれが見えるのか!?」
「行ったこともあるよ。もし、向こうで会ったらよろしく、ほしびとのエイグルさん」
修は柔和な顔で返した。緊張が解れたかのようにスパッドは笑った。
「それは俺の台詞だ。あんたが旅人として現れたら歓迎するぜ」
どちらともなく手を差し出し、固い握手を交わした。その姿を目にした美咲紀が、えええー、と声を上げた。
「エイグルさんは、ほしびとなのですか!? びっくりなのです! ただの外人さんではなかったのです!」
「気付くのが遅いよ」
修は苦笑交じりに言った。
すっかり打ち解けた三人は純粋に空中散歩を楽しんだ。
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
異世界からの迷い人
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月26日
参加申し込みの期限
2017年04月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!