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無人島一泊二日のフシギ旅
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■みんなの無人島生活
水守 流
は期待していた。
最近なにかっつーと遊園地とか温泉宿とか美味しいモノつきの旅行に行けていたので、自然豊かな島への旅行ですよって言われてお魚と果物に囲まれた贅沢なひとときなんですねと期待していたのだ。
なので財布とケータイくらいしか持ってきてないし、なんなら手ぶらに等しかった。
いやだって、着の身着のまま船に乗り込む人がやけにいたから、そういうものなのかなって。
まさか彼らが素手で蛇を捕まえたり蜘蛛に変身して野生に帰ったりアイテムのないサバイバルを身体で覚えたいだけだったりするなんて、まるで想像していなかった。
ということで。
「ちっくしょう! 俺、サバイバル知識とかゼロじゃん! 電気の通ってないところでできることなんてねえよ! 冷蔵庫も電子レンジもない場所で一晩過ごす方法なんてねえよ!」
砂浜をがしがし叩きながら、思い切り文明の子らしいことを言っていた。
どうしようまずは木を素手で殴って作業台作りからかな、とか現実離れしたことを考え始めたところに……。
野生児があらわれた。
もとい、
橘内 みちる
が現われた。
「大丈夫。あたしは自然の中で育ったというて過言じゃなか。一緒に無人島旅行楽しも!」
「おお……!」
ほぼ土下座の姿勢で顔をあげる流。
「俺、寝床も食料も確保するテクないんですけど、それでもいいですか!?」
「あたしに任せれば安心たい!」
「なんて心の広いおかただ……!」
年貢を免除された農民みたいなテンションになりつつ、流は神に感謝した。なんの神かって、巡り合わせの神である。
最悪、流以外の全員がシングルプレイを望んだ結果彼一人放り出されることだってあったからね。
とはいえその辺の木イチゴ食べて育ったみちるちゃんといえど、屋根のあるお家で生まれた子供である。
「ここで流木をテントみたく組んだらどうやろ。葉っぱとかツルとかで、秘密基地みたいにできるたい!」
「いいアイデアだけど、場所を変える必要があるわね。ここは風と湿気があるから火がおこしづらいわ」
椎井 莉鳥
が現われた。
ここでみちるちゃんの例に習って『クールビューティーがあらわれた』と言ってもよかったが、急に無人島と関係なくなるのでご容赦いただきたい。
それに、莉鳥はフードのついたスウェットシャツに迷彩柄のタンクトップ。さらにはモスグリーンのカーゴパンツといういかにもアウトドアしますよって格好をしていたので、クールとはまた違ったビューティーだった。大人になったら車中泊とかできちゃう人っぽかった。
さらにはリュックサックにサバイバルナイフや頑丈なロープ。分厚い革手袋に片手鍋。ついでに競泳水着まで入れて参戦しているので、結構ガチな空気が出ていた。
「みんなで協力しましょ。テント作りは任せてよさそうだから……私は薪になる枯れ木を探してくるわね。魚や木の実があったら集めておいて。ナイフがあるから、あとでさばける」
「俺っ、なにしたらいいっすかね!」
流、速攻でシタテに出るムーブである。
ある意味これもまた、社会というジャングルで生き抜くためのサバイバル術だったりした。この中ではそういうの一番うまそうな流である。
「じゃあ、薪拾いが力仕事になるから手伝って」
「ヨロコンデー!」
ぽーんとジャンプする流。この後、体力では莉鳥に大きく劣ることに気づいてもう一度『なんて心の広いおかただ……!』ってなる未来は見えていた。
「よっしゃ。希望が見えてきた。三人もいればそれなりのコミュニティになるぞ」
「いや、四人だよ」
旅鴉 月詠
が現われた。
別に統一するつもりはないが、月詠のミステリアスな雰囲気と案外よく喋るところと軽く俗っぽいところを一言で現わす表現がないので非常に悔しいところである。
さておき。
「サバイバルとはいっても、一泊二日の敢行でハードモードにする必要は無いから、つらかったら遠慮せず頼ってきてね」
などと言いつつ、月詠はほぼほぼ手ぶらだった。スケッチブックくらいしか持っていない。
が、読者のキミは知っている。月詠がスケッチブックを持っているということは、大体なんでも持っているということを。
『こんなこともあろうかと』ってやってくれるキャラだということを。
「まあ、でも、逆にイージーモードにする必要もないから、不必要な便利アイテムはしまっておくね」
「な、なんて心の広いお方だ……!」
今日こればっかりの流である。
「じゃあ、寝床を一緒に探そうか」
流は莉鳥についていくとして、月詠は雰囲気からして山慣れしてそうなみちると一緒に拠点作りを始めることにした。
拠点といっても、一泊二日ができればいい。
月詠はあんまりそういうの気にしないけど、莉鳥やみちるの手前で流専用の寝床くらいは用意したい。もしくは仕切りを作ってやりたい。
と言うことで、天然の大型テントになりうる洞窟を探すことになった。
「ブルーシートを一旦しいておくから、その上から寝床になるクッションを作りたいね」
「草を沢山摘んだらベッドになるたい!」
そういうの得意! とでも言わんばかりにみちるはその辺の草をわしわしむしっていった。
枯れ草も一緒に集めて寝冷えしないように草や小枝を積んでいく。
「あとは、果物なんかあるといいんだけど」
「木登りすりゃよかね。得意ったい!」
この子優秀だな、と思いつつ見送る月詠。
みちるは上着を捻って長いヒモみたくすると、木の幹に引っかけてテコの原理でわしわし木に登っていった。そういう仕組みのオモチャみたいに軽快に登っていくさまは、日頃からそういう訓練してる人みたいだった。
……してるのかもしれない。
かくして果物を皆で食べられる程度にとると、みちるはするする下りながらこんな風に呟いた。
「お肉もほしかねー。蛇が出たら捕まえるたい」
首根っこ押さえてガッてやる動作をジェスチャーするみちる。月詠は早速、持ち込んだいくつかのアイテムがいらなくなったことを察した。
薪拾いを終えた莉鳥は、石どうしをぶつけて作った石器モリを手に海へ向かっていた。
いつのまにかの競泳水着。着替えるさまを見たかった視聴者のみんな、ごめんよ。
しばらくきゅっきゅと体操してから海へ飛び込み、暫くしてから魚をモリの先端に刺して帰ってきた。
その様子をダッシュで出迎える流。
「すげーや! 肩でもお揉みしましょうか先輩!」
別に先輩じゃないけど部活の先輩を相手にするようなムーブを定着させつつある流である。こいつ、出世しそうだな。
莉鳥もそういうコミュ力高いひとが嫌いじゃないのか、『いいから』とか言いながら手作りのカゴに魚を積んでいったりした。
拠点に帰るといい具合にシェルターができあがっていた。
と同時に、新顔がいた。
逢坂 魁
である。
「すまない。食料を分けて貰おうと……」
本当に困ったと言う顔で言う彼に、流はゆっくりと近づき。
肩にぽんと手を置くと。
深く二度、頷いた。
『仲間が出来た』。流はそう直感したのだ。あと男性比率上がるし。
「食料といわず、このまま一晩一緒にすごそうぜ!」
さて、シェルターの話に戻ろう。
構造の話をすると長くなるので割愛するが、ブルーシートでいい具合に覆ったことで雨や風をしのげるテントである。
その上から草や枝で層をつくってわりかし暖かくなるように作ってあった。
なるほどうまいこと眠れそうな空間だ。流はまるで経験したことのない寝床だけど。
「火をつける時くらいは、楽をしようか。あと料理の味付けもね」
そう言って、月詠がスケッチブックからマッチや鍋、醤油なんかを取り出していく。
そこへみちるがなんだかんだで捕まえた蛇をナイフでさばいたものや、莉鳥が捕まえてきた魚をさばいたものなんかを放り込んでいく。
「水は沸騰しないとお腹を壊すから。気をつけてね」
「やべえよやべえよ、海鮮鍋だよ野生の鍋だよ」
流は一人でテンションを上げていた。
こういう料理はさすがに経験していないのか、魁も興味深そうに煮える鍋を見つめている。
さておき彼らは安全な寝床とワイルドな食事をいっぱいに楽しんで、夜を迎えたのだった。
「折角五人もいるのだし、ここはとっておきを出そうかな」
そう言って月詠が取り出したのはココアパウダーだった。
鍋で沸騰させたお湯を人数分のカップに注いで石の台へ置き、たき火を囲んで腰を下ろす。
「ここなら星がよく見えるたい。解説もしちゃるよっ」
こてんと転がったみちる。彼女にならって寝転がってみると、恐ろしく広い星空があった。
まるで自分が空に落ちていくような、色々な感覚が狂って溶けていくような感覚を味わいながら、ぱちぱちともえるたき火の音を聞く。
語らいの時間にいいだろうと持ち込んだココアだが、誰も何も語らないのも、今は良いかもしれない。そんなふうに思える、無人島の夜だった。
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あとがき
担当マスター:
青空綿飴
ファンレターはマスターページから!
みなさま、おかえりなさいませ。
日頃の文明から切り離されてみると、人間というものはなかなかにタフな生き物でございます。
知識や技術や、好奇心や、そしてちょっとした遊び心や、そんな色々なものを組み合わせて自然のサイクルに加わることができるのですね。
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担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月25日
参加申し込みの期限
2017年04月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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