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星の降る夜<夜の散歩>
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「──小瓶1つにつき、1ソフトクリーム! 気になります! わ、私にもお手伝いさせてください!」
シーサイドタウン。
うさぎの説明が終わり、各々の動機はそれぞれながら、
小日向 奏
と共にその場の皆が協力をすることになった。
「たくさん集めて、集めて……そして一緒にソフトクリームを沢山食べましょう!!」
そうして奏の宣誓にも似た言葉を合図に、小うさぎ達がわっと盛り上がる。そうして『光のもと』集めは開始された。
「砂より玉の方が喜ばれるなら、オレ頑張って玉の方を取るねぇ。
オレうさぎさん達より背が高いから、きっとジャンプすればもっとたくさん取れると思うんだよぉ」
傍にいたうさぎ達が期待の眼差しで
曖浜 瑠樹
に頷いた。
瑠樹は、うっかり倒れてしまった際に小うさぎ達を巻き込まないように、別方向の光を狙ってジャンプする。
「捕まえたよぉっ。
これが『光のもと』……きらきらしてて綺麗だねぇ!」
手の中にある、少し眩しい位の光。
「(これが、星を見たひとの感情……星を眺めた時や、流れ星に願い事した時のかなぁ?)」
じっと見つめて、瑠樹は一つの不安に突き当たる。
「(それを拾っちゃったら──
願い事が叶わなくなる……って事はないよねぇ)」
辺りの小うさぎ達をじっと見つめるが、その辺りの話は聞いておらず『光のもと』を集めるうさぎ達にも暗い様子は一切見受けられない。
それを見て、瑠樹は小うさぎ達を信じようと思い直して玉拾いを再開した。
「降り注げ、降り注げ、降り注げぇー!
(星綺麗ーって思うオレの感情、たーくさんここに降り注げー!)」
瑠樹は心の迷いを吹き飛ばすように、元気に声を上げながらも小うさぎ達にぶつからないよう配慮しつつ、沢山ジャンプを繰り返す。
「ソフトクリーム……」
青山 絢
は呟きながら、どう運んできたのか不思議に思う、近くにある結構な数の空瓶の一つを手に取った。
思えば物を拾い集めるというのは何年振りだろう。少し童心を振り返りながら、近くに同じ場所に玉が落ちて小さな砂山になっている所から、地面の砂利が混ざらない分の砂だけを掬い取る。
だが、砂から取れる量は微々たるものだった。一杯にするならば玉を取るのが早いが、流れ星の量はそんなに変わるものでもない。
「う~ん、もう少し欲しいところね」
丁度同じことを考えていた
羽生 碧南
が、瓶を片手に同じ思いを口にする。
その呟く姿に、一緒に砂を拾い集めていた奏が、はたと何かを思い出したように立ち上がった。
「確かに、このままだと沢山のアイスは難しいかも知れません……!
でも」
奏は、一端言葉を切って、それから特に興味の強い視線を向けていた小うさぎ達にいたずらっ子のように笑ってみせた。
「ふふ、ちょっとズルかもしれませんけどとっておきの秘策が私にはあるんです。待っててくださいね」
そうして奏は星がきらめく夜空を見上げて、今思う願いを口に出しつつ強く想った。
ソフトクリーム沢山食べたい
ソフトクリーム沢山食べたい
ソフトクリームトッピングを変えて沢山食べたい──!!
瞬間、上を見上げた小うさぎから一斉に歓声が上がった。
他の皆も見れば、夜空には先程までの流星とは比較にならない程の星が、夜空一面を一斉に流れ落ち始めた。
「わぁ……っ!」
「!! 成功したみたいですねっ……! 良かった……!」
これが、奏のろっこん能力【星が瞬く月夜の空に】の効果。
夜空に星を降らす発動条件は『夜空の星に願い事を想う』──今の状況に、これほど相応しいろっこんはないと言っても過言ではない。
「すごいよ。これお姉ちゃんがやったの? 驚いちゃった」
今までずっと頑張って飛び跳ねていた小うさぎ達が、奏の方へと一斉に感動の眼差しを向けた。
「びっくりしましたか? えへへ、さっきウサギさんにびっくりさせられましたから、お返しです」
それに奏が軽く口に人差し指を当てつつ、小声ながらも嬉しく満足そうに返す。
「きれい……!」
「……」
同時に、その場には碧南や絢ののように『ひと』もいたが。
流星群で今夜は普通に星が流れていた為か、ろっこん発動に影響はなく、それはとても自然に受け入れられた。
碧南はしばし完全に星に見入り。絢はこの瞬間を逃してはならないと、慌てて一番星が綺麗に見える夜空と街の境目にフレームを合わせて、シャッターを連写で切った。
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「なるほど。それで『光のもと』を集めているんだねっ。まかせて☆
光のもとを集める為、MMR(萌ミステリーリポート)出動っ!」
旧市街。流星が雨になる直前。
小瓶を沢山持って、参道商店街から移動しつつ単独で光のもとを集める作戦に出た
御剣 刀
と丁度入れ違いに、状況を突き止めにやって来ていた
鬼河内 萌
が元気にその場へ合流して『光のもと』集めが開始された。
「でも、空中の玉をキャッチするのは……う~っ、難しいよ~!」
「さぁてっ、それじゃ俺も手伝っちゃおうかなっ!♪」
萌が一生懸命頑張っている現状の光景に、
志波 武道
がそこに参入する。
「こんなに可愛いうさちゃん達のこと、放っておける訳がないしねっ☆」
内心の葛藤は今は胸の奥底に押し込めて。武道は若干大げさ気味に自分の胸を叩いてむせた。
「ありがとう。お兄ちゃん。
今丁度ね、あの雨どいのところに『光のもと』が砕けないで引っ掛かっちゃったんだよ。取れる?」
「う~ん……この高さなら木の棒でつついた方が早いかな?」
そう言って、武道は家の側に立てかけられていた木の棒をそっと借りて、小うさぎのところへ戻って来た。
「よし、これで」
下から、なるべく音を立てないように下から雨どいを突いて動かす。目標は何回か外れた後、武道の持つ木の棒は、雨どいを軽く揺らしてそこから光のもとの結晶を落とす事に成功した。
下にいたうさぎたちは、慎重かつ全力でそれを上手く受け止める。
「お兄ちゃん、凄いよ」
「お兄ちゃん、すごく格好良かったから、それあげるよ」
「へ……? いやっ、これは小うさぎさんの為のものだから、皆に──」
「ぼくたちが分けると、たくさんいるから一度砂にしなきゃ分けられないの。
だからお兄ちゃんにあげる」
「いや、だとしても……」
武道はそれをしばし見つめ考えた後、側に山とある空き瓶を一つ拝借し。その中になるべく衝撃が出ない程度に玉を落として蓋を閉めた。
そっとポケットにしまい込む。これは、持って帰ったらどうなるだろうかと武道は考える。
消えてしまいそうな気もするが、それは非常に好奇心がくすぐられることだった。
「じゃあっ──この次は皆の分まで頑張っちゃおうかなーっ☆」
そうして小うさぎ達と萌、武道が楽しくもなかなか入手できない光のもと集めに苦心する中、
「持ってきました……!」
その最中を、急いで駆けてきた
綾辻 綾花
が持ってきたのは、色とりどりの猫をモチーフにした傘だった。
「傘……?」
「んー、確かに『あめっぽい』のは降っているけども……」
武道が若干不思議そうな顔をし、萌が首を傾げてそれを見る。
そして、小うさぎ達が取り巻く中で、綾花は確信をもってその傘を開いた。
「多分、触れた硬さの感覚では、おそらく地面に落ちなければ割れないと思うんです」
綾花が傘を広げてひっくり返し地面に置くと、それはまるで夜の中に花が咲いたかのようだった。
そして、次の瞬間からぽとりぽとりと──ビニール布を軽く弾く音を響かせて。
落下しても割れずに、光のもとの玉が少しずつ集まっていく。
「おおっ。これは考えたねっ♪」
「ホントだよっ、凄い! 壊れないで残ってる!」
「傘は、折り畳みを含めて3本ありますから……」
綾花は、人よりもずっと小さく光のもとを集め難い小うさぎ達に、残りの個人所有である軽量式折り畳み傘二本を渡す。
「ここを押して広げて……はい、取っ手とは逆側に持つんです」
傘を言われたとおりに持った小うさぎの様子は、まるで動くパラボラアンテナのようだった。
そこに、シーサイドタウンで発生した奏のろっこんが広がって──玉が本当の雨のような音を立て、丸いままに集まり始めた。
この流れ星大量落下により、一斉に増えた玉の雨に打たれて、よろめき傘を持つ小うさぎが、喜びながらも潰れそうになる嬉しい悲鳴が楽しく響いた。
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
「わ、わっ……! 何やら一気に降って来たのです!」
「これは……!?」
九夜山。こちらでは、如何に光のもとを玉のまま入手できるかで思案を重ねている最中。
同じ空を見上げた奏のろっこん影響で、文字通り星が滑るのと同時に、上空から雨のように玉が降って来た。
「シュー君! これなら手でも捕まえられそうなのです!」
空の小瓶を片手に、瞳に炎を宿した
椿 美咲紀
が気合に燃える。
「さあ、来るのです! えいやっ! とりゃーっ」
小うさぎが、今のフィーバーに皆でジャンプしている中で、美咲紀も情熱の見える掛け声と共に、ぴょんぴょんジャンプしながら手で掬っていく。
「……美咲紀。
──『ソフトクリームが食べたい、美味しそう』って顔に書いてあるぞ」
「はっ! え、いえっ。決してそんなことはないのです! これはれっきとした『困ったうさぎさんを助ける作業』で……!」
言葉とは裏腹、美咲紀の目が思い切り泳ぐ。それを見た
八神 修
は軽く笑って──ようやく今出来る最大限の玉の回収法を思いついた。
「数も凄いですが、流星群から更に虹色の玉がこぼれ落ちているので、何だか流星が倍増ししているように見えますねぇ。
キラキラしてうきうきして来ちゃいます。
これはもっと集めなくては。手元にある玉が、キャンディーのように見えてまた綺麗なのです」
玉の集まり始めた現状に幸せを滲ませる美咲紀の傍らで、修は急いで準備を始めた。
まずは、一気に荷解きをして、ブルーシートやテントに毛布を引っ張り出す。
それらを、硬くて薄いものから順番に重ねていけば──緩衝材として敷かれた場の上に落ちた玉は、割れる事無く次々と玉のままで集積されていく──
「はっ……シュー君、なんですかそのアタマ良さげな収集方法は」
「これなら、地面に触れずに衝撃にも耐えられる。こうすれば落ちた玉も砂にならないだろう?」
修の言葉に、美咲紀が目が鱗と瞳を見開く。
「本当に綺麗に沢山とれますねー……
……。シュー君……私にも少しくださいなっ」
まだ空きの多い一つの小瓶を両手で持ちながら、美咲紀がてへと可愛らしい笑顔を見せた。
「くださいな」
「くださいな」
それを見た場の小うさぎ達も、一斉に両手に一つの小瓶を持って小首を傾げてそれに倣う。
修は、自分以外の可愛らしさの暴力に、困ったように笑いながらあっさりと諸手を挙げて降参した。
「もちろん。最初からそのつもりだよ。
そう言えば、向こうに完全に空に面していた広場があっただろう? この場はシートに任せて貯まるまでの間に、そちらの玉を拾いに行こう。
……これが定置網漁ならば、これからはそれが集まるまでの一本釣りだな」
修は、各地にシートの置かれた光景に、光る魚を集める定置網を思わせつつ。それが沢山集まる事を願いながら頷いた。
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月19日
参加申し込みの期限
2017年03月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月26日 11時00分
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