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\ オーバータイム!/
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寝子島高校
【卒業式】春爛漫。寝子島高校の卒業風景
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【追い風を背に】
トワ・E・ライトフェロゥ
の行動力といったら、並大抵じゃありません。
「あのトーキはー、
ネココーにこっそり潜入
シテー。あの時はー、
セイトカイに連れてってもらった
ーデス」
小学生ながらに寝子高へ入り込んだのも、1度や2度のことじゃあなかったりします。おまけにそのたび、出会う人出会う人片っ端から仲よくなってしまったりするのですから。
「つーまーり、トワもモハヤセイトカイのmember! に違いないとゆーワケデス」
「その理屈はおかしい。といいつつ、3秒で目の前からいなくなっちまわないだけマシってもんか……」
そりゃあもう、お目付け役の
夜海霧 楓
だって、がっくり疲れたお顔を浮かべずにはいられないというものです。ご苦労お察しします。
そんな文字通りの凸凹コンビが今どこに立っているのかといいますと、卒業生たちがぐるりと敷地内を練り歩きパレードする、そのゴール地点に彼らの姿はありました。
名残惜しげな卒業生がやってくると、トワちゃん、にっこり!
「Congratulations on your graduation! トワがーおーいーかーぜーをー! 進呈するマス!」
しゅば! 元気よく差し出したのは……濃緑色の表紙が目に優しい、一冊の文集です。
それは、
『卒業生を送る会』
実行委員会が中心となって作成した、寄せ書き文集。タイトルはもちろん、『
追い風
』。
「さーてー。ここが、Final Gate! デス」
寄せ書きを受け取って、じーんと感じ入る卒業生へ、ぴ、と指を一本立てまして。トワは胸を張り、トワなりの言葉で伝えます。
「この門をくぐったら、高校生じゃなくてー大人ですヨー。その一歩を、後ろの後輩が不安にならないよう、貴方らしく。さあ! 踏み出しなさい! デス!」
小さな小学生にはちょっぴり似合わない、やけに強烈な説得力を伴うそのお言葉には、卒業生もたじたじ。こくこくとうなずいております。
「あほひめが偉そうなことを……まぁ、そうだな」
楓はどちらかといいますと、本日もまたトワの付き添い、あるいは振り回され役とでもいったところです。
けれど自身も、3年生たちにはそれなりにお世話になったところはありました。彼らへと、楓なりに伝えられる言葉もまた。
「借りを返しついでに言わせてもらうとだ。世の中、等価交換は大事だぜ? 別に見返りを求めない奉仕活動をしろとか、自己犠牲なんつー綺麗事は言わねえが……ただ、10貰ったら10返せ」
それは、彼らより先んじて見習いながらに社会の荒波を経験中な、楓ならではの格言です。
「数字としては、同等の価値としてしか表れないかもしれない。が、その上にゃ実績と信頼ってやつが乗るもんだ。目には見えない、11の利益としては……十分だろ?」
卒業生たちにとっては、年下の、それも片方は小学生からのアドバイス。彼らはしばし、ぱちくりと目をしばたかせておりましたけれど。やがて彼らはにこりと微笑み、ありがとう、とお礼を述べて、旅立っていきました。
「……ホントーは、そつぎょーしきーにも出てお祝いしたかったですケドー。見つかったデスカラ、ぺいっ! と追い出されるましーたカラネー。あとカエデにすごく怒られたデス」
「当たり前だ」
サキリ・デイジーカッター
が探し人を見つけた時、彼女はちょうど、トワ&楓から寄せ書きを受け取っているところでした。
「やあ、坂内先輩。卒業おめでとう」
「あら。ありがとう、見送りに来てくれたの?」
クールに、けれどちょっぴり柔らかく微笑んだ
坂内 梨香
は、いつもの白衣姿ではなく寝子高の制服を着ています。
サキリの胸に湧きあがるのは、やっぱり、寂寥感です。
「先輩が寝子高に来ることは、もう無いんだね。そう思うと、少し寂しい気もするな……」
「そう? あなたにしては、しおらしいことを言うのね」
悪戯っぽく返した梨香は、サキリにとって、ある種の憧れとも言うべき存在であったかもしれません。
鈴島海賊の秘宝
を巡る冒険に、一緒に調査を行った数々の
オカルト事件
。その傍らに、いえ、むしろサキリの一歩先に、梨香の姿は常にありました。
そんな彼女との接点のひとつが、今日を境に途切れてしまうのだという事実……とはいえ、
「まぁ、これからまたいくらでも、学校外で会うことになるだろ」
あっけらかんと、楓は言います。
「R&R Agencyでの仕事があったら、また頼むぜ。こっちにも悪い話じゃないからな」
「トワも! トワもおてつだーいー、するマス!」
ぴょんぴょん飛び跳ねながら、トワにだって悲観的な色はありません。
「っつーかむしろ、こっちから依頼が行くかもしれん。うちのお嬢がトラブルメーカーなのは、今に始まったことじゃねえんでな……」
「ふふ……そうね。でもあなたなら、自分だけでも解決できてしまえそうだけど?」
「俺の心労とか肉体的疲労とかそういうのを抜きにすりゃあな」
そう。彼らのやり取りを眺めながら、サキリにもまた、確信はありました。
これからだって、縁は続いていくのでしょう。途切れてしまうことは、そうそう無いはずです。それだけの絆を、彼らは築いてきたのですから。
「それにしても、坂内先輩の制服姿は珍しいね。どうしても、学校外での印象が強いけど。先輩の寝子高での思い出話なんかも、聞いてみたいね」
「そう? 聞いても、あまり面白い話じゃないわよ」
ふと尋ねたサキリに、梨香は陽光の下へ佇む校舎を振り返り、静かに。
「だって……みんなの声があふれて賑やかな廊下を、何気なく歩いたり。どたばたで疲れちゃって、授業中に居眠りしたり。学食でうどんを食べたりね。そういう何でもないことが、私にとっては、寝子島高校の思い出だから」
常から冒険に彩られてきた人生へ、滑り込むように訪れる日常そのものが、彼女にとってはまるで、宝物のように思えるのでしょう。
「……そうか。それは、良い思い出だね」
そしてサキリにとっても、そんな彼女の語る言葉には、共感するところがあったかもしれません。
またね、と梨香は短く言って小さく手を振り、寄せ書き文集を大切そうに抱えながら、校門を抜けて歩いていきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
38人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月18日
参加申し込みの期限
2017年03月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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