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寝子島高校
【ホワイトデー】学生達のWhite Day!
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【寝子島高校 登校時】
部活をしている高校生は、忙しいのだ。
半日授業だって、部活組は朝練はあるし、午後も部活で潰れてしまう。
だから恋人達は、第一線で戦う商社マンのように、分刻みのスケジュールをやりくりするのだ。
1秒相手の笑顔を見るだけで、彼らは24時間戦えてしまうのだから。
(しっかし、ホワイトデーって渡すもので色々意味あるんやな……)
浅沼 柳司
は朝練前の待ち合わせ場所で、手にした袋を眺めながらしみじみと思っていた。
ホワイトデー。お返しの物によって色んな気持ち伝えるのだという事を、柳司は今回初めて知った。今までそんな事知らなかったのだ。だって、本気じゃなかったから。
でも、今回は本気だった。
バレンタインに両想いになった
十文字 若菜
に、お返しとして渡すのだから、超本気だった。
(調べてよかったわ、調べてへんかったらただのマシュマロ渡してしまうところやったし……)
チョコを包んだマシュマロは『あなたの愛を純白で包みます』。
甘くて固くて割れないキャンディーは『あなたが好き』。
……菓子業界の思惑が渦巻いている気がしないでもないが、そんな事どうでもいいのだ。そんな思惑を越え、恋人達はいつの時代もどうしたら相手が喜んでくれるか、真剣に考えてしまうのだから。
色々悩み、結局柳司は
キャンディーの詰め合わせ
にした。カラフルな袋に入れたのだが、その口を閉じているものを少し工夫した。
ミサンガだ。自分とお揃いの青いミサンガを、リボン代わりに使ったのだ。
準備は万端。後は若菜が来るのを待つだけだ。……ちょっと寒いけど。
それはそうだろう。時刻はまだ大分早く、生徒の姿は見かけなかった。柳司は緊張と寒さをほぐすため、その場で軽く2、3度ジャンプをした。
(夕方は部活あるし、付き合ってるとはいえ、皆見てる前で渡すんはなんか照れくさいしな……)
だから、この朝の部活が始まる前に待ち合わせたのだ。それで良かったと思う。だって、若菜を想うその横顔は、もう既に幸せそうだったから。他の生徒がいたらやっかみ半分でからかわれるか、本気でどつかれたに違いない。
幸いにして誰もいなかったので、思う存分幸せオーラを全開にしていた柳司の耳に、リズミカルな足音と共に可愛らしい声が届いた。
「柳司君ー! おはようー!」
(若菜さん!)
柳司はにやけていた顔を慌てて改め、若菜に向ける。しかしその瞳が幸せに細くなるのは、どうしても止められなかった。
(柳司君と! 待ち合わせ!)
若菜は軽いというよりほぼ飛ぶような足取りで学校に向かっていた。今日は学校が半日で鞄が軽いからだって? いやいやそれだけだったら、彼女の顔があんなに輝いている訳ないでしょう。若菜は、昨日から楽しみでそわそわし通しだったのだ。
お互い部活で忙しい毎日。会える日だったら何だって嬉しいけど。
若菜は昨日からにまにましっぱなしの唇を、その瞳と共に嬉しさにくーっと引き結んだ。
(だって、今日はホワイトデー!)
柳司君が! ホワイトデーに! 会いたいって言ってくれた!
ホップ、ステップ、ジャンプ!
若菜が今高跳びをしたら、好成績が残せるだろう。それくらい彼女の心は弾んでいた。
(それにしても……)
若菜はふと軽やかな歩みを緩めると、ちょっと立ち止まり、朝の薄い水色の空を見上げた。
(バレンタインの時は、今日こんな気持ちで学校に行けるなんて思ってなかったな)
一月前にこの道を通った時は、不安と緊張で胸がいっぱいだった。
いつも仲良くしてくれる柳司が、本当は自分の事をどう思ってるか分からなくて。でも、自分の気持ちを伝えたくて。
本命チョコを抱えて待ち合わせの場所に急いだが、それでも自分は早く着きたいのかそうではないのか、良く分からなかった。
それは、たった一月前の出来事なのに。今若菜は、柳司に会いたくてしょうがないのだ。
それこそが彼氏持ちの女の子の特権だと思うが、若菜は何だか現金な自分に気付き、1人苦笑する。そしていけないいけない、もう自分は3年生になるんだし、なんて思いながら少し気持ちを引きしめた時、待ち合わせ場所に大事な人の姿を見つける。
(柳司君だ!)
引きしめた気持ちはどこへやら。若菜は柳司に向かって駆け出した。
「今日は天気が良くて、良い1日になりそうだね!」
輝くような笑顔で駆け寄ってきた若菜に、柳司はほけっと一瞬見惚れてしまう。そして慌てて持っていた袋を後ろ手に隠した。
「おはよー、若菜さん」
柳司はできるだけいつも通りに挨拶を返した。―――だって、緊張してるの知られたら、カッコ悪いやん!
柳司は若菜を前に背筋を正すと、コホン、と1つもったいぶって咳をする。そして両手でさっと隠していた袋を差し出した。
「ん、これバレンタインのお返し!」
「わ! どうも有難う柳司君!」
目を輝かせる若菜に、柳司は渡しながらペコリとお辞儀をした。
「バレンタインの
あのチョコレート
ホンマおいしかった、です!」
「いえいえ、どういたしまして! こちらこそ本当に嬉しいです!」
若菜は柳司が美味しいと言ってくれた事に改めてほっとしながら、こぼれんばかりの笑顔で柳司から袋を受け取った。
(よし、若菜さんに受け取ってもらえた!)
(わあ、柳司君にお返しもらっちゃった!)
恋人ならではのホワイトデーの感情に2人はドキドキしてしまう。そして探るように目を合わせると、お互いへへと照れて笑った。
「それ、キャンディーの詰め合わせなんやけど……」
ちょっと気恥ずかしさを隠すように、柳司は若菜の手にある袋を指差した。
「この袋の紐、ミサンガになってて」
「ミサンガ?」
少し目を大きくした若菜に、柳司はこくりと頷いた。
「ええっと、俺とお揃いになるんやけど」
そう言うと柳司は自分の手首を若菜に見せる。そこには、袋に巻かれているのと同じ青いミサンガが着けられていた。
「ミサンガやったら、走ってる時でもいつでもつけられるかなーって……」
それに、若菜さんとお揃いだと何かいつでも一緒にいられてる気がするし。
そんな事をちらりと思ってしまう自分に照れくさくなって、柳司はぽりぽりと頬を掻いた。
「ま、まあミサンガはともかく、キャンディーよかったら食べてな!」
若菜は袋のミサンガをしげしげと見ると、目を輝かせた。
「柳司君とお揃いなの?! すごく嬉しい! 有難う柳司君、このミサンガ大事にするね! 何を願掛けしようかなぁ♪」
若菜は本当に嬉しくてしょうがないのだろう。可愛らしく頬を染め顔を上げた。
「キャンディーも有難う! 色々な味があるのかな? 大事に食べるね!」
両手で袋を大事に持ち笑顔で言う若菜に、柳司は頷きながら言った。
「はい、是非! ……っと、そろそろ朝練行かんとですね」
「あ、そうだね。うん、また放課後、部活が終わった後で!」
「はい、一緒に帰りましょー!!」
柳司は片手を挙げ、走り出す。その背中に若菜は呼びかけた。
「部活頑張ってね、柳司君ー!」
「はい、若菜さんもー!」
柳司は振り向き若菜に大きく手を振る。そしてまた駆け出してその場を離れた。
部活の朝練に行くために駆け出した柳司だが、その頭は若菜のことでいっぱいだった。
カラフルなキャンディーが、頭の中で弾け回っているようだ。やがて柳司はその足を止め、今までの緊張をほぐすかのようにふっと息を吐いた。
自分の選んだキャンディー。お揃いのミサンガ。若菜の受け取る手。輝く笑顔。
とうとう心の中の色とりどりのキャンディーが弾け飛んだ。
「喜んでくれてよかったー! めっちゃいい笑顔してもらえたーっ!」
ここなら若菜にも聞こえまい。柳司はにやにやしながら思い切り叫び、小さくガッツポーズをする。
そしてうんうんと喜びを確認するかのように頷くと、今度こそ朝練の場所に向かって走り出した。
柳司の背中が見えなくなると、若菜は振っていた手をゆっくりと下ろした。ふうと息をついて見たのは柳司から貰ったキャンディーの袋。きょろりと辺りを見回すと、若菜はその口のミサンガをそっと取り、自分の手首に巻き付けた。
きゅっとミサンガを結ぶと、若菜は手首をしげしげと眺める。自分の手首を飾る青いミサンガ。そしてそれはあの柳司とお揃いで。
(お揃い……)
自分の手首を見ながら、若菜の頬は自然と緩んでしまう。バレンタインは、自分の気持ちを知ってもらうので必死だった。しかし、こうやってホワイトデーにお返しを貰うと。お揃いのミサンガを着けると。言っていいだろうか。柳司の『好き』の気持ちが自分を離さないように包み込んでいてくれる気がするのだ。
(あああああー……)
幸せな照れ臭さに包まれた若菜は見事に赤くなる。完全に緩みきってしまった頬を、若菜はぺちぺちと叩いた。……こんな顔で部活に行けない。ちゃんとしなきゃ!
むん! と拳を握って若菜は空を睨むが、その拳もまたすぐに緩んでしまう。放課後、部活が終わればまた柳司と一緒にいられる事を思い出したのだ。
(……私、柳司君が大好きだなぁ)
若菜はしみじみと思う。そんな事前から分かってるんだけど。
若菜は口が開いたキャンディーの袋を少し折り曲げ、丁寧に鞄に仕舞った。
(今日は良い1日になりそう!)
ポンと若菜は鞄を叩く。
「―――よし、私も部活に行こう!」
青いミサンガをふわりと揺らし、若菜は元気に駆け出した。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
44人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月05日
参加申し込みの期限
2017年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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