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寝子島高校
【ホワイトデー】学生達のWhite Day!
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【寝子島中学校】
風は強いが抜けるような青空が気持ちいいホワイトデーの今日、寝子島中学校で
月守 輝夜
は朝から溜息ばかりついていた。
その溜息の原因は、廊下で笑顔を振りまきながら爽やかに女の子と話をしていた。
「バレンタインのチョコ、サンキューな! これ、お返し!」
青木 慎之介
は、明るく堂々と女生徒に包みを渡す。「あ、ありがとう……」と女生徒が少し頬を染め受け取ると、慎之介はまた罪作りな爽やかな笑顔を女生徒に向け、歩き出した。その手には紙袋があり、まだまだぎっしりと包みが入っている。どうやら彼はバレンタインのお返し行脚をしているようだ。
その爽やかな笑顔が階段を下りていくと、輝夜はまた深い溜息をついた。
慎之介が他の子にお返しを渡しているのを見ると、輝夜の心は重くなった。
別に慎之介が悪い訳ではないのは分かっている。それどころかきちんとお返しをするのは優しいと思う。
けれど。輝夜は慎之介が笑顔で女の子達と話す姿を思い出し、きゅっと胸の辺りを押さえた。
好きな人が沢山の女の子にお返しをあげてるのを見ると、やっぱり複雑な気分になってしまう。
(なら見なきゃいいんだけど……)
でも、やっぱり目で追ってしまうのだ。だって、好きな人だから。
それにしても、ここまで心が重くなってしまうのはなぜだろう。輝夜はまた何十回目かの溜息をついた。
(まだ、私がお返しを貰ってないせいもあるかも)
そう、輝夜も実は
慎之介にチョコを渡していた
。でも彼からお返しは貰っていなかった。
別にお返しを期待して渡した訳ではない。受け取って貰えただけでも嬉しかった。……けれど。
(……忘れられてるのかな?)
それが事実だとすれば、恋する乙女には少々重すぎる。輝夜はまた深い溜息をついた。
結局輝夜はこの半日授業の間、地球の周囲を回りながらもけして触れる事のない月のように、くるくると慎之介から距離を取り続けた。なるべく、彼が目に入らないように。他の子に向けるあの笑顔を見ないように。……そんな事をしたって、やっぱり気にはなってしまうのだが。
ただ、こうして休み時間を潰している間、輝夜は何人かの男子に声をかけられ、飴を貰った。女子の友達と慎之介にしかチョコを渡していなかった輝夜は驚いたが、「ありがとう」と笑顔で受け取った。
(来年はチョコを渡した方が良いのかな……?)
帰りのHRが終わってからも1人に渡された輝夜はちょっと考える。そして貰った包みをカバンに仕舞っていると、教室の入り口から声をかけられた。
「ヘイ、月守! 一緒に帰らないか?」
笑顔で手を挙げている慎之介。その手にはあの紙袋はもうなかった。
慎之介と並んで帰りながらも、輝夜の心は不安定なシーソーのように揺れ続けていた。
いつだって、慎之介と帰れるのは嬉しい。けれど、彼の手にはあの紙袋はなかった。という事は……。
輝夜はギュッと目をつぶりふるふると首を振る。もうやめよう、考えるのは。ホワイトデーにお返しを貰えなくったって、私は私だし、慎之介は慎之介ではないか。こうして仲良くして貰えるだけで、充分……。
その時、隣からちょっと笑いを含んだような声がした。
「そういや月守、男子からお返し貰ってたなー。今日は結構貰った?」
「え?!」
(見られてた?!)
輝夜は思わず赤くなる。そして誤解を解こうと慌てて言った。
「ううん、違うの! バレンタインは女の子と慎之介くんにしか渡して……」
「月守がメニー貰ったなら、これは邪魔かな~」
両手を握り必死に慎之介に向かう輝夜の目の前に、突然包みが現れた。透明なセロファンに、可愛らしくリボンでラッピングされている。中にあるのは、クッキー。そしてその向こうには慎之介の笑顔があった。
「バレンタインの、お返し。サンキューな」
「あ……ありがとう……」
輝夜はちょっと呆然としながら、両手で包みを受け取る。そして中のクッキーを見て、目を輝かせた。
「猫と、月の形があるんだ。可愛い……!」
「母さんにお返しのクッキー焼いてもらったんだ。全部猫の形にするつもりだったらしいんだけど、月の形も入れてもらった」
「どうして?」
不思議に思い顔を上げた輝夜に、慎之介は爽やかに笑った。
「月守の名前に『月』が入ってるから、いいかなーって思ってさ。グッドアイディアだろ?」
「あ……うん! ありがとう、慎之介くん!」
輝夜は頬を染めながら慎之介に言うと、大事にクッキーを胸に抱いた。慎之介が自分の事を思い出し、クッキーの形をお母さんに注文する光景を思い浮かべると、とても、とても嬉しかった。
「大事に食べるね。あ、今度試合いつ? その時に私もクッキー焼いて持っていくよ!」
「リアリイ? 楽しみだな」
2人は仲良く並んで歩き出す。
(差し入れのクッキーの形は何にしよう。やっぱりバスケットボールの形かな?)
笑みが零れる輝夜だった。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
44人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月05日
参加申し込みの期限
2017年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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