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【星幽塔】第一階層、第二のオーブ
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【獣のように】
獅子目 悠月
は狩人の光の支援を得て、鋭い一矢を黒い影の少女に向けて放っていた。
『……!?』
少女は、ハッと悠月を振り返ると、すんでのところで矢を避けてみせた。
『……あらァ~……まーたお客さんかしらァ……?』
またキヒヒッと例の笑い声を漏らしつつ、影の少女は弓を構える悠月とそのすぐそばで双剣を握りしめる
オルカ・ヴィヴァルディ
に目をやった。
「……おかしいなァ……ちゃんと見張っておくように言っておいたはずなんだけどォ……?」
『……!?』
じろり、と黒い狼達の方に影の少女が顔を向けると、虎程の大きさの獣達の身体がガクガクと震える。
「うわー、おっかないなぁ」
と、オルカは特に脅威に感じている様子もなく言った。そして、
「で、どうするの、悠月?」
黒い狼達を抜け目なく観察しつつ、オルカはちらりと相棒の悠月に流し目で問いかける。
どうするの、と問いつつ、オルカの青い瞳はすでに勝利へ道筋を一つ見い出していた。
狼の群れに一匹、少しだけ風格の違うものがいる。狙うなら奴だ。そう考えている。
悠月と目が合う。その瞬間、彼もまた同じことを考えていたのだと言葉などなくても理解できた。
オルカが目を細めて笑い、悠月が口元だけで微笑んでそれに応じる。
「……やれるか?」
「Certo(もちろん)!」
次の瞬間には、オルカは大地を蹴っている。
踊るようにステップを踏んで、ほかの狼達の群れの中に単身で突っ込む。
その速度たるや、まさしく獣のようだった。
『……!?』
鋭敏な反射神経を誇る狼達ですら、その速さには驚いているようだった。
「遅いね。もらった!」
そこにオルカは勝機を見い出して、神速で踏み込み、双剣を振り抜く。
『!?!?』
一体の狼が斬撃をうけて、その場によろめく。
一対一であれば、そのよろめいた隙に追撃できる。
だが、そのオルカの背後にボス狼の『影』が迫る。
その状況は、傍目には彼が絶体絶命の窮地に陥っているように見えた。
* * *
少なくとも、
遠野 まほろ
の目には、オルカと呼ばれた少年が非常に危険な状態に陥っているように見えていた。
「……い、いけない。だ、だれか、あの人をっ……」
と、まほろはあたりを見まわす。しかし、遺跡の深奥に位置するその空間には、助けを求めるべき者の姿はどこにも見えなかった。
「ちっ……。見ちゃいられないねぇ……!」
レヴィ・カステラノス
は、ちらりと取り乱した様子のまほろを一瞥すると、その視線をオルカに向けた。
そのレヴィの一瞬の視線の動きを、相対する狼は鋭敏に読み取っていた。
『Bowwow!』
わずかな隙を突こうと狼が一気に距離を詰めてくる。
「……っ。邪魔だよ!」
レヴィは、落ち着いて対応した。
野太刀を大きく振り払うようにして、迫りくる狼を退ける。
だが、狼もただでは退かない。
態勢を立て直し、再びレヴィに襲い掛かる。
意地でもレヴィを救援には向かわせない。そんな意思を感じる。
(まいったね……。どうにも、あの少女の近くにいる影の狼には、統率された意思みたいなものを感じるよ……)
レヴィが心の中でぼやいたそのときだった。
「……?」
そこで、レヴィは気づいたのだ。
狼に取り囲まれて崖っぷちに立たされているはずのオルカも、その友人の思しき少年も、どちらもまるで危機感を抱いていない様子であることに。
* * *
「へえ。やっぱり狼っていうのは群れで行動するんだね。一人で生きていく自信のなさの表れかな?」
オルカは狼の挟撃をうけても、なお落ち着き払っていた。
虚勢ではない。彼にはこの前後の囲いを突破するための秘策を持っていた。
「Il mare di ombre!」
刹那、オルカが双剣を握りしめたまま、器用に指をパチンと鳴らす。
その次の瞬間、狼が作り出した影の中に彼の身体が沈み、その姿が地上から掻き消える。
『……!?』
狼達は目の前から消滅したように見えた敵の姿に、驚きを隠せない様子だった。
「……どこを見ているんだい? 俺はこっちだよ!」
次の瞬間には、オルカは影を泳ぐように移動して、ボスではない方の狼の背後に再び姿を現している。
「これで終わりだ!」
刹那、双剣をクロスさせるように狼の背を切り刻む。狼が悲鳴をあげて倒れる。これでまずは一匹。
だが、まだ攻撃は終わりじゃない。
(今だよ、悠月。自慢の弓で、あのでかい眉間にガツンと一撃入れてやって!)
オルカが後ろを振り向いて、パチンとウインクで合図を送る。
視線の先では、彼の相棒――悠月が榛色の瞳の奥に鋭く標的を映し出している姿があった。
* * *
悠月の狙いはすでに標的の額へと真っ直ぐに定められていた。
「……まったく調子に乗り過ぎだ。だが、よくやった」
相棒のオルカの無茶をたしなめつつ、口の端を持ち上げて小さく微笑む。
「……これで、終わりだ!」
悠月が矢を番えた弓の弦を鋭く引き絞り、解き放った。
弦に溜められた力が解放されると同時に、狩人の光が矢の中に迸り、さながらレーザーのような鋭さでボス狼にむかってその鏃が走る。
しかし、
『……!?』
その閃光のような一矢を、狼は紙一重で首を傾げて回避した。
「なんだと……!?」
「……悠月の矢が避けられただって!?」
悠月とオルカが目を見開く。
決定打と思っていた一撃を回避されたことに、二人は衝撃を禁じ得ない。
回避されるはずはなかった。いや、回避できるはずはなかったのだ。
悠月はオルカの陰からボスを狙っていたし、オルカも悠月を隠すようにボスと戦っていた。
それこそ、上空から見下ろすもう一つの目でもなければ、避けられるはずが――。
「「っ!?」」
そこで、オルカと悠月は同時に古木の枝に腰かけて状況を傍観していた――否、そのように見せかけていた黒い少女の姿に目をやった。
『あらあらァ……。そんなに見つめられたら照れるわァ……』
キヒヒッ、と少女はそんな二人に笑みを返す。
それは、本当に背筋がゾッとするような、昏い昏い笑顔だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月26日
参加申し込みの期限
2017年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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