this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第一階層、第二のオーブ
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
【epilogue】
森の主は、冒険者達が語る、ここに至るまでの経緯をただ静かに聞いていた。
『――そうか。世話になったな。若く勇敢な冒険者達よ』
エンシェンエントが息を漏らして笑うと、梢が音を立てて揺れた。
『そして、済まないことをした。本来であれば、第二のオーブは、私とアステリズムが守りぬくべきものであったのにな』
さらり、と森の主が口にした第二のオーブ、そしてアステリズムという言葉に、そこにいた者達の誰もが息を飲む。
「エンシェントエントさん。教えてほしいの。第二のオーブっていったいなんなの?」
植物を愛する愛する少女――
椿 美咲紀
が誰もが気になっている質問を口にした。
「ミーツェもそれが知りたいですにゃ!」
と、
ミーツェ・M・フェリス
も肉球のついた手で挙手をする。
それに、森の主は『ふうむ』と一つ長い溜息をついてから、ゆっくりと語り出す。
『じつを言うと、わしも全てを知っておるわけではない。いや、むしろほとんど何も知らないと言った方が適切かもしれぬ。ただそれが異なる世界と世界を繋ぐ宝珠であることを、わしは知識として知っておるのだ。それを悪しき者から守り抜くのが己の使命である、と。オーブを悪しき者達の手に渡してはならぬ。そうすれば、世界はあまねく深い闇に閉ざされてしまうであろう、と』
そう語ったエンシェントエントの口調は、嘘を言っているふうではなかった。
「……深い闇、か」
ぽつり、と呟いたのは
メリィ・ランページ
だった。
そう。彼女は、黒い影の少女を追い詰めたとき、はからずものその闇の片鱗に触れてしまっていたのだ。だから、その恐ろしさがわかる気がした。
と、そのとき。
「なるほど。よし、話はわかった。だから、そのオーブをあたしにおくれよ!」
フォルカ・ヴィクスン
があっけらかんとした口調で言った。
「……フォルカ、本当に話聞いてたの?」
アリス・ミーティア
が、フォルカの言葉にジト目で突っ込んだ。
フォルカは「もちろん」と嘯くが、その真意は定かではない。
『キツネの娘よ。おぬしは第二のオーブで何をするつもりだ?』
「そりゃあもちろん城下町でさっさと売り飛ばしてウッハウハに――」
『それではオーブはやれんな』
「なんだって!?」
フォルカは驚いていたが、むしろどうしてそれで貰えると思ったのか、ほかの者達の方が驚いていた。
「フォルカのそういう馬鹿正直なところ嫌いじゃないよ」
「フォルカさん、がんばリリエルです!」
アリスと
リリエル・エーテライト
がフォローに入るが、しばらくフォルカは「orz」のポーズから立ち直ることがなかった。
それはさておき、寝子島からやってきた者達にとって、やはりオーブは必要なわけで。
「でもでも、エンシェントエントさん。やっぱりお願い! そのオーブわたしたちにください、なんだよ!」
と、フォルカがばっさりと斬り捨てられた直後もかかわらず、
鈴原 天音
が単刀直入に森の主に斬り込んだ。
『よかろう』
「ありがとうだよ! でも、どうしてなんだよ!?」
天音は素直に礼を言いつつ、思わず突っ込んでいた。
『おぬし達ならば、このオーブに灯をともし、悪しき者どもを退けて、世界を善き方向へ導いてくれるじゃろう』
かくして、思いのほかあっさりと、冒険者達は無事に第二のオーブを手に入れることができたのであった。
* * *
「これで一件落着ね。ねぇ、それじゃあステラに報告がてら、アストラルに戻って祝杯をあげない?」
ようやく人心地がついたアリスが、皆を見まわして、そう提案する。
「いいですね! 僭越ながら、私、みなさんのために手料理を振る舞いたいです!」
リリエルも、それに賛成する。
「いい考えだな。戦いで、喉が渇いたよ。そうだ。エンシェントエントさんも喉が渇いたのでは?」
八神 修
が魔水で水をかけてやると、エンシェントエントがほっほっほと嬉しそうに笑った。
「……あ、ちょっと待って。この石版、拾って帰ろうかな。ねこよろずで売れるかもしれないし」
遠野 まほろ
は、そこで遺跡の壁の一部が崩れた一枚の石版を拾った。
「あ、でも、その前にオーブに灯をつけていきたいんだよ!」
と、そこで天音がそう言って、第二のオーブに触れたその刹那――白い光が弾けた。
「あ……」
一行は、その白い光に呑まれた。
そして、
* * *
「え……? ここどこ?」
「ミーツェ、こんな場所見た事ないですにゃ?」
次の瞬間、白い光の消えた後、アリスとミーツェが眼前の景色に目を見開いていた。
二人にとって、そこはまるで知らない世界だった。
だが、その一方で、その景色をよく知る者達もいた。
「えー!? わたしたち、寝子島に戻ってきちゃってるんだよ!?」
そのうちの一人である天音は大きく目を見開くと、思わずというふうに大きな大きな声で叫んだ。
そう。そこは寝子島。
より正確に言うと、寝子島の街中――シーサイドタウンのまっただなかであったのだ。
「……服も元に戻っているみたい、だね」
まほろが白いローブではなく、いつもの寝子島での格好に戻っていた自分の姿を見て呟く。
剣や杖といった武器もどこかに消えてしまっていた。
そのせいか、道行く人々に彼らの存在が必要以上に訝しく思われている様子はなかった。
「へー。ここが噂の『ネコジマ』かい?」
フォルカが興味深そうにあたりを見まわす。
「……って、フォルカ、その格好は!?」
アリスがフォルカの顔を見るなり、素っ頓狂な声をあげる。
「へ?」
呆然とするフォルカは、ふと窓ガラスに映りこんだ自分の姿を見て、目を剥いた。
「な、なんだいこりゃ!?」
なんとフォルカのキツネ顔がごく普通の人間の少女の顔になり(髪から少しだけ小さくなったキツネ耳が覗いてはいたが)、その服装もごく普通の寝子島の住人が着ていそうなスポーティーな服に変わっていた。
いや、フォルカだけではなかった。
よく見れば、そこにやってきたほしびと全員が、現代日本にいてもおかしくないような、フツウの【ひと】化した姿になってしまっていたのだった――。
〔了〕
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
水月 鏡花
ファンレターはマスターページから!
というわけで、ご参加頂きました皆様、お疲れ様でした。MSの水月 鏡花です。
そんな感じで、第二のオーブ出現&ほしびとの寝子島入りフラグシナリオでした。
新しい種族のお披露目シナリオとも言うべき本作では、たくさんの新しいキャラクターに出会うことができました。これもご参加くださったみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。ケモノミミっていいですよね。
そんな私の趣味はさておくとして、今回のシナリオでほしびとが寝子島にも来られるようになりました。
これによって、また新しい出会いや物語が生まれることをひそかに期待しています。
なお、シナリオ後、なんやかんやでPC達はそれぞれの居住地に戻れたので、そのあたりはご安心ください。塔に呼ばれたPCさんもいつのまにか寝子島に戻っていますね。あれと同じです。たぶん。
だいたいそんな感じ。
楽しんでいただけたなら、幸いです。
それでは最後になりましたが、ご参加頂いた方、ここまでお読み頂いた方、そして「らっかみ!」に関わる全ての方々に感謝を。
ではでは、またどこかのあとがきでお会いできることを祈って。
(以下、運営部より)
ほしびとが寝子島に来たときのくわしいルールなどは、このあと公開されるおしらせをお待ちください。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第一階層、第二のオーブ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月26日
参加申し込みの期限
2017年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!