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【星幽塔】第一階層、第二のオーブ
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【黒い影の少女その2】
ついに残す敵は狼一匹と少女一人のみ。
『キヒヒッ……! 面白い……! あんた達、面白いわぁ……!』
その状況においてなお、少女はその不気味な笑みを絶やさなかった。
「ふふんっ。そうやって高見の見物とは、いいご身分だね!」
『あらァ……?』
と、そんな少女の目の前に現れたのは、虎獣人の俊敏性を活かして真っ先にエンシェントエントのもとまでやってきた
メリィ・ランページ
だった。
『キヒヒッ! もうここまで登ってきたのォ……?』
少女はいまだ余裕の表情を崩さず、ゆっくりと立ち上がる。
「逃がさないよっ! 追いかけっこには自信があるんだ!」
メリィはケモノミミをピコピコと反応させて、素早く少女の動きに反応した。
『キヒヒッ……! 虎さん、こちらァ……手の鳴る方へェ……!』
「……こらっ! 待てぇっ!」
メリィは小柄だが、影の少女はそれに輪をかけて小柄だ。
しかも、その動きには人間らしい挙動が感じられず、メリィは自分の影を追っているかのような手ごたえのなさを感じてしまう。
「くそっ……。やっぱりあたし一人じゃ――」
メリィがそう歯噛みしたときだった。
「一人じゃないわ」
「え?」
足下から声がした。
そこにいたのはアリスだった。
かと思った次の瞬間、渇いた破裂音とともに漆黒の銃弾が影の少女の周辺を掠めていく。
『キヒヒッ……! あらァ……下からもお客さんなのォ……? 人気者は辛いわァ……』
地上から矢のように飛んで来る銃弾の嵐によって、捉えどころのなかった影の少女の動きがわずかに制限される。
「よーし! チャンス!」
メリィはしなやかに肉体を跳躍させて、枝から枝を飛び移る。
『キヒッ……! こんなことして、おトモダチに当たったらどうするのォ……?』
影の少女が挑発するように、木の下のアリスに問う。
「馬鹿にしないで。こう見えて、銃の腕には自信があるんだから」
アリスはわずかに微笑み、その言葉を証明するように、少しずつ影の少女の動きを制限していく。もちろんそれらの弾丸はただの一発もメリィを掠めていくことはない。
さらに、そこにもう一人、リリエルがやってきて、手袋の宿した魔風の力で影の少女の行く手を阻んでいく。
「私もお手伝いします。魔風の力で動きを制限しますっ!」
リリエルの手から吹き荒れる魔風が、少女が乗る枝を揺らす。
『あらァ……バランスが取れないわァ……』
少女の身体がグラリと傾いだ。
「いまだっ!!!」
刹那、メリィの虎の瞳が光った。
素早く枝から枝へと飛び移り、影の少女の細い、病的に細い腕を掴む。
「つーかまえたっ!」
メリィが満面の笑みを浮かべて言った。
それを見て、木の下に集まっていた面々からもワッと歓声が上がる。
「さあ、たっぷりお説教させてもら――」
その声に背を押されるように、メリィが少女の腕を引っ張ろうとした――そのときだった。
『……はぁイ……よくできましたァ……♪』
「……っ!?」
刹那、全身の皮膚が粟立つような邪悪な笑みを浮かべた影の少女にメリィが思わず息を詰まらせた。
『……よく頑張った方だと思うけどォ……まだ捕まってあげるわけにはいかないのよねェ……』
少女が呟くとほぼ同時に、少女の足下から黒い影が枝を伝ってエンシェントエントの幹に絡みついていく。
その瞬間、
『……う……ご……ぐああああああああああああああああああああああああ……!?』
「……っ!?」
遺跡の内部に大地が悲鳴を上げているような音と響いた。
否、悲鳴を上げているのは大地ではない。エンシェントエントだ。
『……さァ……どうするのォ……? このままじゃあエンシェントエントは死んじゃうわァ……?』
「そ、そんなっ……!? ……あっ!?」
愕然としたメリィの隙を突いて、少女がぬらりと枝の向こうへ逃れる。
しかし、そこに先まわりしていた月とレヴィが立ちはだかる。
「おっと、随分と好き勝手にやってくれたね。ただで逃がすと思ってるのかい?」
「大人しくエンシェントエントさんを解放して、私達の質問に答えるならよし。さもなければ――」
レヴィと月が冷たい声で、脅しをかける。
だが、影の少女はそれに怯える様子もなく、
『キヒヒッ……もう呪縛は始まったから、わたしを殺しても意味ないよォ……それより早くなんとかしないと助かるものも助からなくなっちゃうかも……』
「「……っ」」
逆に、影の少女の言葉に、月とレヴィが鼻白む。
『……それじゃあ……またね……キヒヒッ……』
と、その虚を突いて、影の少女はするりとどこへともなく姿を消した。
「……おいおい。消えちまったよ?」
「……くっ。あと少しだったのに……」
呆れるレヴィと、悔しげに歯噛みする月。
と、そんな二人に地上から声がかかる。
「常闇、もういい。それよりもこっちでエンシェントエントを!」
「レヴィさんも! お願い、力を貸して!」
月を
八神 修
が呼び、レヴィを
遠野 まほろ
が呼んでいた。
二人は頷きあうと、枝を伝って地面に降りる。
「……」
メリィは、二人が降りたあとも、しばらく枝から動けずにいた。
それぐらい、間近で見た、あの影の少女の邪悪な笑顔は凄絶だった。
「メリィさんも早く来てください! エンシェントエントさんが大変ですっ!」
「……っ。わ、わかってる……!」
リリエルの声にはっと我に返り、メリィもまた慌てて枝から地上へと飛び降りるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月26日
参加申し込みの期限
2017年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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