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【星幽塔】第三階層 竜の肚には土の都
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それは敵に対する威嚇か、獲物に対する歓喜か。
黄金の色に翳り始めた砂漠の央には、砂丘ほどにも巨大な竜の頭。全てを喰らわんとするかの如く開いた顎付近を逍遥し獲物を探す、鮫じみた姿持つ『竜の先兵』の群れが、空に向けて吠える。
相棒である黒銀の竜アルスの背から、眼下に吠えたてる『竜の先兵』を睥睨し、剛は唇を凶暴に歪めた。漆黒と白銀、左右色を違えた瞳に火焔にも似た闘気が灯る。凄惨な笑みとなる。
「着いても早速お出迎えかいな……」
尖兵たちの咆哮を耳に、姿を目に、竜の顎を眼下に据える空に集った冒険者たちがここまで運んで来てくれた翼持つ妖精獣たちを操り、あるいは頼み、前方に位置を取る。
「虎穴に入らずんば虎子を得ずとは言うが」
馬ほどの巨鳥の背で亮が油断なくボウガンを構え、眼光鋭く地上を見下ろし唇を歪める。
「自分から入った腹の中で死んだら、きっと笑い話にもならないよな」
「そうよね」
亮と同乗した桜がクロスボウを構えて頷き、同じ姿した別の鳥の背で修が短剣を手に呼吸を整える。後ろに同乗した美咲紀が緊張気味に修の背の服を掴む。
「ふっふっふ」
翼持つ大蛇にまたがった由貴奈が含み笑いを零してベルトに結わえ付けた袋からクッキーを取り出しかみ砕く。焦熱小麦と足軽小麦、鷹の胡椒を練りこんだ特製クッキーは、口にすれば身体能力及び視力を向上させる。その上、味も悪くない。
「クッキーも食べれて強くもなれる。一石二鳥だねぇ」
呟きながら視線を巡らせる。トト家の庭に居た蝶翅持つ小さな妖精から『妖精の粉』なる虹色の鱗粉を全身に振りかけてもらった円と夏朝が表面上は静かな眼差しを吠えたてる『竜の先兵』たちに注いでいる。その隣では、半透明な少女の妖精に抱きかかえられた月詠が、どこか楽し気な笑みを白い頬に刻んでいる。
竜の顎の上空、冒険者たちはそれぞれに準備を整える。
竜の顎の頭上に至るまで、遮るもののない強い日差しも日が翳り始めた途端に吹きすさび始めた冷気帯びた風も防ぐ剛の分厚いマントにずっとしがみついていたアカリが息継ぎをするような鋭い息を吐きだした。
「つ、着いた……」
アルスの翼の凄まじい速度にほとんど身じろぎもできず、呼吸もままならなかった。息を継いだついでに眼下に響く猛獣の咆哮を耳にし、アカリは再び身を固くする。鳴りそうになる奥歯を食いしばり、知らず冷たい汗の滲む掌を拳にする。
戦うことは苦手だった。異形のものを相手取ることは、特に。
「なるべく避けてーけど……」
「ま、オレも殺生はあまり好きじゃないな」
零れた言葉を拾い上げたのは、天馬とした愛馬オブシディアンを駆って黒銀竜の傍らに並んだまもる。
「ダイヤでおとなしくならなきゃ、縛って動けなくする程度にしとくよ」
愛馬の腹に結わえ付けた雑嚢に詰め込んだモグラダイヤを示し、どこか飄々とした笑みを滲ませるまもるに、アカリは僅かに強張った、けれど強気な笑みを向ける。
「でも、どうしても戦わなくちゃいけない時もあるよな」
「ああ、明らかに害をなすものならそうだよね」
「よう言うた来島!」
まもるが瞳を細め、剛が鼓舞するように笑う。土の竜の顎を真っすぐに指し示す。
「入口があれだけならしゃあない、強行突破や!」
「どうしてそんな楽しそうなんだよ」
魔水の光が変化した杖を握りしめ、困った声を漏らすアカリの首にぐるり、細い腕が巻き付いた。
「来い」
「わ?!」
耳元に響く声が悠月のものであると咄嗟に気づき、アカリは体を引かれるまま剛のマントを離す。
「うん?」
「……服部先輩、ここまでありがとうございました!」
悠月に半ばさらわれながら、アカリは剛に手を振った。
「おう、来島も気ィつけてなー!」
空に翼を羽ばたかせる黒銀竜と黒翼の馬から離れて後、アカリは怒気含んだ瞳で己をほとんど羽交い絞めにする悠月を見遣る。トト家の庭で、妖精から『妖精の粉』を分けられた悠月は、己の身一つで空に舞っている。
「んだよ、獅子目」
「……進む方向が同じだからな」
砂上の尖塔のように並び立つ竜の牙によじ登ろうとしては転げ落ち、不快な鳴き声を上げる『竜の先兵』たちの不気味な色した毒の尾鰭に鋭い視線を投げつつ、悠月は不本意そうに唇を引き結ぶ。
害なすものにはなるべく近寄らずに進みたいところではあるが、見たところ、相当数が存在している。岩で出来たような鱗の肌持つものを、いくら星の力を得ているとは言え、己の武器である弓で容易く射止められると思えない。
「だからなんだよ」
「……協力してやる」
妖精から予備にと貰った『妖精の粉』をアカリに振りまき、悠月は低く囁いた。どこまでも不機嫌に尖兵を狩るための作戦を聞き出すうち、アカリは眉を寄せる。悠月の名を呼び掛けて止め、息を吐きだす。
本人はそれと気づいてはいないのかもしれない。けれどその作戦は、アカリを信頼していなければ立てられぬもの。
そのことに思い至って、アカリは己の杖を握りしめた。身に宿る星の力を強く意識する。
「仕方ねーな、獅子目に付き合ってやんねーこともねーぞ」
どこか晴れ晴れとして言うアカリに不審げに眉を顰めて、悠月は小さくぽつり、零す。
「非常に不本意だが」
「失敗しても置いてくからな」
売り言葉に買い言葉、ムッと言い放つアカリの上空、準備が整ったことを見て取った剛の溌剌とした声が響き渡る。
「ほな行こか! 引きつけ役は任せたって!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月20日
参加申し込みの期限
2017年02月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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