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【星幽塔】第三階層 竜の肚には土の都
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「やっほー、リアくん」
天馬の背に誰かしらの鞄を乗せ、鳥のような翼持つ飛竜の背を撫で、働きながらもどこかしら落ち着かぬ風のリアに、
壬生 由貴奈
は敢えて軽やかな口調で話し掛ける。
「ひさしぶりだねぇ」
「ああ、君も来てくれたのか」
穏やかに笑む青年の背後を、同じ姿した青年が荷物を抱えて過ぎて行く。
ほしびとである故か、アステリズムである故か、己の身を複数に分ける術を会得した農場主の二十歳前後のその姿を見つめ、由貴奈は小さく首を傾げた。
「リアくん? リアさんの方がいいのかな? うちはちっちゃい男の子の方が印象強いからねぇ」
紅茶色の髪を揺らし、漆黒の瞳で大真面目な風に考え込む由貴奈をしばらく見下ろし、リアは肩の力を抜くように微笑んだ。
「慣れない事態に追い詰められて切迫していたけれど、……君たちが来てくれて良かった」
緊張しきって固くなっていたらしい肩をぐるぐると回すリアに、由貴奈はいつもと変わらぬ眠たげな瞳に笑みを滲ませる。
「ま、リアくん? リアさん? の呼ばれてうれしい方にするよぉ」
「じゃあ、この姿の時はリアくんで。若返った気分だ」
互いに悪戯っぽく笑み交わして後、由貴奈は背筋を伸ばした。
「しっかし、土の竜かぁ……ねぇ、竜はいつから第三階層に居るの?」
「彼女は古よりこの地に住まう竜で、僕らの善き隣人だと、――僕はずっとそう思っていた。幼い頃にね、幾度か会ったことがあるんだ。でも、三十年ほど見ないと思っているうちに地震が起き始めて、……この騒ぎだ。今思えば、一度目覚め、微睡んでいるような状態のときに、僕は彼女と会ったんだ」
リアは重い息を零す。もっと話を聞いておけば、と肩を落とす。
「仕事にかかりきりで、この土地に関わる伝説なんて気にも留めていなかった。彼女の、土の竜のことなんてほとんど知ろうともしなかった。助けを、求めていたのかもしれないのに」
「呪いに蝕まれながらまだ生きてるなんて……かわいそうだけど、地震起こされると困っちゃうからねぇ」
空のずっと向こう、『最果ての砂漠』に続く空を由貴奈は仰ぐ。星幽塔には、その階層に生きる人々でさえ知り得ない事象がきっとまだたくさんあるのだろう。
「知り合いがそうなっちゃうと悲しいよね」
きつい拳になったリアの手に、小さな掌が触れる。驚いたように眼を瞠るリアに、
桜庭 円
は緋色の瞳で笑った。
「ボクも頑張って、呪の場所探してみるよ」
『頼む、星の力宿せし者よ』
リアの傍らで大人しく佇んでいた天馬が翼を軽く羽ばたかせる。翼が起こした風に夏草色の髪を撫でられ、円は眼を丸くした。
「天馬さんしゃべれるんだ!」
然り、と当然のように頷く天馬に、円は土の竜や精霊に関する伝承を知らぬか問うた。
そうして教えられたのは、天馬の知る古い詩。『偉大なりし土の竜、されど愚かなりし土の竜』に始まる伝承を円は頭に叩き込む。
――『山の内部ひとつ、そのすべてが土の都』
サジタリオで見た貼り紙にはそうあった。となれば、
(山をくり抜いてその中に都があるって感じかな?)
竜の体内において山のようなものがあれば見に行こうかと考えながら、円は土の精霊に思いを巡らせる。
(なんで精霊、滅しちゃったんだろう?)
「土の精霊ってどんな見た目してるの? 伝承に残ってたりする?」
『ひととそう変わらぬ。されど土の都に住むがゆえ、背丈はひとの半分ほどか』
「竜の体内って消化器官とか気にしなくてもいいの?」
『さて。上空より見た限りでは、喉の奥まで土塊の如き色と化していた』
「ふう、ん……」
円と天馬の話を傍らに聞きつつ、
鴻上 彰尋
も準備に余念がない。
(にしても)
星型の薬草で作った飴や、好きに使えと屋敷の外に並べられていたカンテラとロープ等を鞄に詰めつつ、彰尋は砂漠の丘陵ひとつほどもあるという土の竜の顎を頭に思い描いてみる。以前、土の竜について聞いたときにどんなものかと思ってはいたものの、
(……だめだ、スケールが違い過ぎてよく分からない)
実際に目にしてもきっと驚くのだろうと息を零す。
それに、気がかりは他にある。
(あの黒影)
話を聞いた限りでは、今回は方々で悪事を働く黒い影の影響はなさそうではあるけれど、
(用心はしておいた方がいいかな)
例えば、竜自身に影響がないとしても、その内部の土の精霊には何かあったのかもしれない。
「……っよし!」
リアや天馬から様々のことを聞き出していた円が気合を入れるように声を上げる。その場で二度三度と跳ね、必要そうなものを手早く集めて後、円はふと気づいたようにリアを振り返った。
「一緒にいく?」
以前己を救ってくれた少女からの問いかけに、リアは唇を引き結ぶ。
「ああ、……行くよ」
準備を万端に整えてゆく仲間たちを桜色の瞳にぐるり見回し、
来島 アカリ
は震えそうになる指先で魔水の光が変化した杖をぎゅっと握りしめる。星の力が宿ったこの杖で、幾度となく苦難を乗り越えて来た。襲い掛かる黒い影を屠って来た。
(今度も、大丈夫)
「……せっかく育てたもんが台無しにされちゃたまったもんじゃねーし……」
ともすれば心に湧きだしそうになる情けない恐怖心を意志の力で抑えつけ、己が心を奮い立たせる。
「なんとかするしかない、よな」
「せやな!」
強気を装ったアカリの呟きに、鼓舞するような明るい声が応じた。
「俺かて畑を使うとるし」
アカリの隣に並んだのは、黒と白を基調にした鎧にマントを羽織った大柄な少年。鎧に覆われていても、その身を包むしなやかな筋肉が分かり得るほどに、彼の足取りは軽かった。
「居たのか、来島」
大柄な少年の脇、不意に現れた
獅子目 悠月
が榛の瞳を不機嫌に歪める。何かを言おうとして口をつぐみ、胸に幾つか抱えた小さな水筒を見下ろす。
「何だよ」
いつもの如く喧嘩腰に言い返しかけて、ぐいと胸元に水筒のひとつを差し出された。
「くれてやる」
挑むように、不承不承な風に押し付けられたそれは、エリクシルハーブと雲型の薬草、鷹の胡椒を配合させた、解毒効果と身体能力向上が期待できるミルクティー。
「お前にも」
同級生の隣に立っていた少年にも、こちらは僅かに態度を緩め、悠月は手製のミルクティー入りの水筒を渡した。
離れた場所で旅の準備を整える彰尋にもミルクティーを届けるべく向かう悠月の背に手を振りつつ、少年は誇らしげに胸を張る。
「あと、竜騎士や。農場と竜さんの危機なんて放っておけへん……!」
眼を覆うゴーグルを額にずらす。黒曜石と真珠の如く左右色の違う特徴的な眼を豪快に笑ませ、
服部 剛
は実用一辺倒な斧を肩に担ぎ上げた。
「それ、リアさんちの薪割り用の斧だよな?」
「おう、借りたんや! 俺の相棒はこっちや」
農家仕様の無骨な斧を片手に屈託なく言い、剛は傍らに大人しく控える翼持つ黒銀の竜の逞しい頸を叩いた。黒鉄の如き鱗に覆われた馬ほどの大きさの竜は、剛に宿った騎士の光が変化したもの。
「アルス」
食料や薬草等を詰めた荷物を背に掛けてもものともしない相棒の名を呼べば、黒銀竜は甘えるようにごつい頭を寄せてきた。その頭をあやすようにぱたぱたと叩き、剛は地面をひと蹴りしてアルスの背に掛けた鞍に飛び乗る。そうして、華奢な少女にも見える少年に手を差し伸べた。
「土の竜さんの顎まではアルスでひとっ飛びや! 乗ってくか?」
差し伸ばされた剛の手を見、黒銀竜のアルスを見、アカリはこくり、大きく頷いた。
「よっしゃ!」
アカリをアルスの背に引き上げ、己の後ろに乗せるなり、剛は鬨の声を空の彼方へあげる。
「待っとけ、俺らが助けたる!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月20日
参加申し込みの期限
2017年02月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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