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空想ラストバトル!?
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鴻上 彰尋
が
アオイ姫
の元に辿り着いたのは、
卯木 衛
が最後の想像力を使ったのとほぼ同時。
姫君の業を止めるにも長くはもたない可能性があると、彰尋は判断していた。
故に、衛と
来島 アカリ
が一気に仕掛けるのに合わせて、事を起こす。
(タイミングばっちりだよ、卯木君、来島さん。……『演技開始』)
衛の身を案じながらも、心の中にそう念じてトリガーを引く。
すぅ、と、彰尋の眼差しが見る間に冷えた。
「……何をしている?」
指を組んで一心に祈っていたアオイ姫が、顔を上げる。
「イッセン、様……」
呟いた姫君の双眸には、怖れの色が映っていた。
ろっこんの力で、アオイ姫には、彰尋が
イッセン
の姿に見えているのだ。
「残念だが、お前を助けに来た奴らは負けた。だからもう回復は必要ない」
「え……」
アオイ姫は彰尋を見て戸惑いに瞳を揺らし、それから、戦場へと眼差しを移した。
衛の姿もイッセンの姿も、既に穴の中に消えている。
当たらないのを承知で衛がイッセンに切り掛かったのは、相手の油断を誘う為。
アカリが水の魔法を選んだのは、ダメージ狙いではなく衛の電撃を後によく通す為。
(そして俺の仕事は……とにかく、アオイさんに回復を止めさせること)
先ほどの祈りが、恐らくは回復の技だったのだろう。
ならば、アカリが生んだ隙に乗じた衛の捨て身の一撃を、イッセンは姫の加護なしに受けたことになる。
それぞれに別の役割を果たしながら、けれど3人は、確かに共に戦っていたのだ。
(だけど……《試練の物語》は、まだ終わっていない?)
彰尋が胸の内を曇らせたその時、ドーム内に、轟音が響き渡った。
ハッとして、彰尋はアオイ姫を庇うように立ちながら音の方を――戦場を見遣る。
強靭な《風の刃》で、ステンドグラスの床が、穴の底から一度に削られていた。
満身創痍のイッセンが、荒技で作り上げた道をゆっくりと上ってくる。
後ろには、想像力に心を食われた衛のことを引き連れて。
すぐさまアカリが魔法の杖を構えるが、
「あうっ……!」
アクロバティックに跳躍した衛が、アカリの身体を素早く床の上へと縫いつけた。
「そんな……」
彰尋が呆然とする中、イッセンが怒鳴るように叫ぶ。
「姫! 早く祈りを捧げろ!」
「っ……!」
アオイ姫が、指を組み目を閉じた。
けれどすぐに――彰尋は、殆ど反射的に姫君をぎゅっと抱き締める。
集中が途切れたのか、或いは指が解けたか、瞼を開けてしまったのか。
癒しの力は、イッセンを完全に回復させるには至らなかった。
「……姫よ、お前を手に入れるための勲章を、治す必要はない」
心の中で詫びながら、彰尋はアドリブでの演技を続行する。
アオイ姫が、震える声で言った。
「イッセン様が2人……私は、どちらの言葉を信じればいいの?」
「姫……」
混乱するアオイ姫を、彰尋は一層優しく抱き留める。と、その時。
「鼠が、これ以上姫を誑かすな!」
怒声と共に、《風の刃》が彰尋へと迫った。
しかしそれは、彰尋の身体を傷つけること叶わない。
「――間に合ったか」
よくしなる蔓薔薇の鞭で《風の刃》を叩き落としたのは
八神 修
。
「仲間も、それからあおいの心も。みすみす傷つけさせるわけにはいかない」
「何を……!」
イッセンが、次の一撃を放とうとする。しかし。
「これ以上、勝手はさせない」
じりじりと歩を進めていた
優木 遥斗
が、瞬間、棍を振り被って渾身の一撃を放った。
その技は槍のように刀のように鋭く、今度こそイッセンの手元を捉える。
「ああ!」
彰尋の腕の中で、アオイ姫が悲痛な声を上げた。
「ごめん、ごめんなさい! 離して! あの御方を癒さないと、私の国が!」
「落ち着け。俺は……イッセンは、ここだ」
「だけど! あちらもイッセン様なの!」
アオイ姫が叫んだ瞬間――彼女の身体を、薔薇の花びらが優しく包み込む。
「アリュシナシオン!」
響いた声に、彰尋はアオイ姫から身を離して声の主――修を見た。
アオイ姫もまた、修を見遣る。
「嘘……一体、何が……」
大きく見開かれる、姫君の双眸。
その反応に、彰尋は、修が何らかのまやかしの力を想像したのだと悟った。
――挑戦者・八神修、想像力熟成完了まであと僅かです。
響く声には反応を示さずに、修は静かに音を紡いだ。
「回復は不要。姫は見守っていればいい」
言い放つ修を見て、次いで、確かめるように戦場のイッセンを見るアオイ姫。
自分がイッセンに、イッセンが自分に見えるよう。
修は想像力を以って、アオイ姫に幻覚の術を行使していた。
目が回りそうな状況に、アオイ姫が、今にも消え入りそうな声で呟く。
「私は……私はもう、何を信じたらいいのか……」
思い悩む必要はない、と確かな声音で告げる修。
「戦いは、もうすぐ決する」
仲間達の勝利を信じて、修はそっと口の端を上げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月06日
参加申し込みの期限
2017年03月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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