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空想ラストバトル!?
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緑の試練 ~囚われの姫君を救え~
ブブ・ベルゼの姿が消える、緑に煌めくドームの中に静けさが満ちる。
静寂の中で、
恵御納 夏朝
は自らの心臓のドクンドクンと跳ねる音を聞いた。
(ドームの中、黒い翼の君……苛々する)
胸を引っ掻く嫌な予感に、夏朝は胸元をぎゅうと握る。
皆を此処から出さなきゃと、夏朝は広いドームの中に視線を走らせた。
ドームの端の方にある程度固まって、寝子高の生徒が夏朝も合わせ7人。
そのうちのひとり――
優木 遥斗
が、このドームの中で最初に想像力を具現化した。
「見世物だろうがなんだろうが関係ない」
今から始まるという《試練の物語》には、倒すべき敵がいるらしい。
ならば愛用の竹刀の代わりが要ると、遥斗は一本の、太く長い棍を思い浮かべたのだ。
気付けば遥斗の手の中には、想像した通りの武器が握られていた。
あまり空想が得意ではない遥斗だが、呼び出した武器は手への馴染み具合も丁度いい。
「元の世界に戻るために必要なら、敵を倒す」
油断のない眼差しをして、遥斗は静かに、けれど確固たる意志の下、音を紡いだ。
「あんな悪魔の見世物になるなんて最悪なのです!」
ぷんぷんとしてそんなことを言うのは
椿 美咲紀
だ。そして。
「……ま、それもこれも私達が美形で有能だからなのでしょうか」
「……美咲紀?」
唐突に自分達を褒め称え始めた美咲紀の傍ら、
八神 修
が少し怪訝な顔をする。
けれど、美咲紀の口上は止まらない。
「悪魔たちの羨望と嫉妬の視線にさらされたくは無いのですが、仲間達のために致し方ないのです」
言って、美咲紀はバッ! とポーズを決めた。
「私の秘められた力を、今示す時なのです!」
何か起こりそうなことを言うが、特に何も起こらない。
美咲紀は、まだ想像力を使ってはいないのだ。
呆気に取られている修の方へと、美咲紀は花咲く笑顔で振り向いた。
「……なんて、こんな感じで気持ちを盛り上げて空想力を高めるのですよ!」
「ああ、そういう……」
美咲紀の天真爛漫っぷりに、脱力したように呟く修。と、その時。
ドーム内の、挑戦者たる一行が位置しているのと、丁度対になる場所。
そこに、2人の人影が出現した。
1人は、黒衣を纏った灰の眼差しの男――暗黒騎士
イッセン
。
そして、もうひとりは。
「あおい!」「あおいさん!」
修と、
鴻上 彰尋
の声が重なる。
純白のドレスを着て、イッセンの後方、悲しげに俯く姿に確かに覚えがあった。
今は彼女が囚われの
アオイ姫
であることが、全員の頭に共有される。
課せられた《試練の物語》の内容、その詳細を、一行はきちりと把握した。
「本物、だよな……」
卯木 衛
の頬を、冷たい汗が伝う。
「けど、なんとかしてここから出ねーと!」
息を飲む衛の言葉に
来島 アカリ
が声を張って応じる中、彰尋は懸命に頭を働かせた。
(この状況は……なんとかあおいさんを弱らせないようにしないと)
《試練の物語》をクリアするには、アオイ姫をどうにかしないとまず勝てない。
(持久戦は、想像力に限りのあるこちらが不利だ)
芳しくない状況を前に、彰尋が緊張に喉を鳴らす、その一方。
夏朝は、目前の光景に目眩のするような心地がしていた。
「そんな……一閃さん!?」
思わず名を呼ぶも、イッセンは冷め切った眼差しで夏朝達を捉えるのみ。
その手の中の闇の剣が、真っ直ぐに一行へと向けられた。瞬間。
――ギュンッ!
剣の切っ先に導かれるようにして、《風の刃》が襲い来る。
「騎士であるなら剣の使い手だろうとは思ったが……」
生み出した棍を手に、躊躇なく前に出たのは遥斗。
振るった棍が険呑な一撃を受け流し――魔法は、見当違いの方向へ飛んで爆ぜた。
「成る程、魔法の使い手としても相応か。風というところは、俺のろっこんと同じだな」
竹刀を持たない遥斗は今はろっこんを使えないが、
(その戦い方、じっくり見せてもらおう。もしかすると、糧になるかもしれない)
と、油断なく棍を構え直す。
相手を斬る必要はない。今のように、敵の攻撃を防ぎ相手の動きを封じるのが目的だ。
「……目障りだな」
眼差しと同じ、暗黒騎士の冷えた声。
二撃目の《風の刃》が放たれるのを目に、美咲紀は想像力を行使した。
「私が丹精込めて育てている植物達の出番なのです! 薔薇達お願い、力を貸して!」
イメージするのは、星ヶ丘の庭々に咲き誇る麗しい蔓薔薇達だ。
「我と友達の傍らに在りて、その茨で、その花々で、我らを傷つける風を防ぎたまえ!」
美咲紀を中心に、花咲く蔓薔薇の壁が一行を守るようにして広がった。
風の魔法は、美しく丈夫な盾の前に、花びらを、蔓を、床に落とすのみに終わる。
「ふふん! 近づけば茨で傷つきますよ!」
「くっ……!」
植物への愛と信頼が溢れた想像力の産物を前に、イッセンが表情を険しくする。
美咲紀は、蔓薔薇の壁の向こうに微かに見えるイッセンを、ビシリ! と指差した。
「私のローズサークルは攻防一体の力! なのです!」
カッコよく、かつ華麗に決まった……と思った、その時。
――挑戦者・椿美咲紀、想像力熟成完了まであと僅かです。
機械的な声が、ドームの中に響き渡った。
「え、えええーっ!?」
無慈悲な宣告に、美咲紀が目を丸くして叫ぶ。
「ま、待ってください! まだ1回しか使ってないのに!」
「向こうの攻撃を防ぐ頑丈さに、俺達全員を守る巨大さ……恐らくは大量の想像力を使用したんだろう」
努めて冷静に修が分析するが、その顔に乗る表情は硬質なものだ。
想像力行使の回数制限の厳しさが、益々以って身に染みる。
(やはり長期戦は不利だ。あおいにも負担を掛けたくない……)
姫君の身を案じ益々心を逸らせながら、修は蔓薔薇の壁から、一本の枝を頂いた。
しなやかな長い枝をこれは鞭だと想像すれば、手の中の感触が変わる。
「さあ、この薔薇鞭でお相手しよう」
ビシ、としなる鞭が床を叩けば、ドーム内の空気がまた一層張り詰めた。
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担当ゲームマスター
巴めろ
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月06日
参加申し込みの期限
2017年03月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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