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【星幽塔】第六階層 彷徨い星と動かぬオルゴール
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結:向き合うという事
* * * *
――隠し階層。
アンテナアスパラによる連絡手段を使っていた者たちのおかげで、情報伝達はスムーズに行われた。その為、隠し階層で待機していた面々が予想していたより早くオルゴールのパーツが揃い、エリオナイトが心をこめて修理する。それに触れた
逢坂 魁
は瞳を閉ざし、指輪に念じて星の力を発動させた。
◆◆
――そのオルゴールは、傷ついた『少女』の心を癒してくれた物だった。
前やぎ座のアステリズムが『少女』の一家を城に連れてきた際、唯一家から持ち出せた物がコレだった。職人の父親に作ってもらった宝物。悲しい事があったときに曲を聴いては元気を出していた、大切なオルゴール。
『少女』は耐えた。前やぎ座のアステリズムからどんな事をされても。父が死に、母が死んでも、『少女』はいつか開放される日が来る、助けが来ると信じて耐えていた。
だが、前任者が死に『少女』の額に痣が現れたその日、オルゴールは壊された。恐怖に駆られ、住人に酷い目にあった『少女』は、オルゴールを落としてしまった。その際にパーツが抜けてしまったのだ。
彼女は、オルゴールを修理しようとした。けれども、パーツが足りないオルゴールは動かない。
――徐々に、『少女』の心は、冷たく凍り歪み……『魔女』になった。
◇◇
――フローレンス、君が健やかに育ち、素敵なレディになりますように。
オルゴールを作ったのは、優しげな緑色の瞳をした男性だった。目元があの『魔女』に似ている、小柄な男性だった。
彼は手が器用で、前アステリズムが就任するまでは工房を構えオルゴールや時計を作っていた。
彼は生まれた我が子へ祈りをこめて、オルゴールを作っていたのだ。
◆◆
魁の口から見た情景が語られ、隠し階層に集っていた冒険者達は皆、しみじみとした気持ちになった。
「早く、音色を聞かせてあげてなのっ」
ステラに促され、魁は1つ頷いた。
緊張して面持ちで
曖浜 瑠樹
が螺子を巻くと、どこか懐かしいような気持ちにさせるメロディーが聞こえてきた。同時に、魔女の表情が良くなっていく。
「ん……」
僅かな息を漏らし、魔女が目覚める。冒険者達が見守る中、魔女はゆっくりと身を起こし、傷の痛みに顔を顰めた。
「まだ、無理をしてはいけない」
「! 離して!!」
魁がふらつく彼女を支えようとすると、魔女は怯えた様子で振り払おうとする。だが、そこで動いたのは
ヴェルト・レトランジェ
だった。
「落ち着きたまえ。僕らは《彼ら》とは違う」
その一言に声を上げようとした彼女だったが、さりげなく手渡されたサファイア・リリーのお陰で落ち着きを取り戻す。
「ここは、どこ?」
「隠し階層。基本はアステリズムだけが入れる場所だよぉ」
瑠樹がそう言い、「和むねぇ」と願いをこめてうさぎのぬいぐるみのラピちゃんをもって和めば、魔女の表情も和らぐ。彼のろっこん『ゆるゆる和みと恩恵の輪』の恩寵である。
それでも、魔女の顔から不安は拭えない。それをみた魁は魔女の前に膝をついた。
「まず、何よりも先に、謝らなくてはならない」
急に何を言い出すのだろう、と眉を顰める魔女。だが、その言葉に心当たりがある者達は皆、魔女へと真摯なまなざしを向けた。その中で魁は言葉を続ける。
「『先代のアステリズムに虐げられていた一番辛い時に助けに来られなかった事』と『その痣ができた時、住民から理不尽な虐げを受けた際にあなたの傍に立てなかった事』。その2つを」
魁がそういい、深々と頭を下げる。同じようにその場にいた冒険者達が、そしてシドニウムとピエロットが頭を下げ、魔女は呆然とした顔で周囲を見渡す。
「冒険者さん達に話を聞いたよぉ。魔女さん、とても苦しかったんだね? ずっとずっと助けて欲しかったんだよね?」
「同じ塔の守り人でありながら把握できなかったのは、私たちにも負がある」
ピエロットとシドニウムの言葉が重なり、魔女は悲しげに瞳を伏せる。その瞳には困惑と怒りとが交じり合っていた。
「気付けなくて、助けにいけなくて、本当にごめんなぁ。酷い事された事と皆が疑った事は、悪くないんだよ」
瑠樹が彼女の手を握りながら、泣きそうな顔で言う。少年に寄り添うように、魁は三度言葉を紡ぐ。
「あなたが持っていたこのオルゴールはとても美しく、温かな作り手の思いに溢れている。それをずっと大事に持ち続けていたあなたが憎しみに駆られ続けていい存在だとは、俺には到底思えないんだ」
「良かったら、その思い出を話してくれないか?」
八神 修
がそっと問うものの、魔女は手渡されたオルゴールを大事に持ったまま口を噤んだままだった。修は静かに頷き、諭すような眼差しを向けた。
「住人達は、怖かったんだ。それが、新しい『負の連鎖』に繋がってしまった。だが、掛け違えたボタンはかけ直せる。住人たちと、話し合おう」
「住人は他の仲間が説得している。どうか、もう一度だけ希望を持ってはくれないか?」
「……!」
修と魁が話した内容に、魔女が目を見開く。信じられない、と言ったような彼女に、
来島 アカリ
が一着のドレスを手渡した。これに着替えては? と。戸惑う彼女の背中を
椿 美咲紀
が押し、
リリエル・エーテライト
と共に別室へ連れて行く。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
冒険
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月11日
参加申し込みの期限
2017年03月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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