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FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
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護る……!
優木遥斗の竹刀が、トンボに似た蟲を両断した。
誰か知らないが、茫然と立ち尽くす少年……というには筋骨隆々たる偉丈夫すぎるが……を狙った蟲を叩き落としたのだ。(心をコロシアムに飛ばしている尾鎌蛇那伊である)
屋上にたどり着いた遥斗は、そこに展開されている異様な光景に戦慄を覚えた。
獅子目悠月らをはじめとして、数人の寝子高生がぼんやりと立ち尽くしており、その周囲に雲霞のごとく、これまで見たことがないほどに大量の『蟲』が湧いているのである。意識がある数人が蟲と戦っているが、明らかに人手が足りない様子だった。
「加勢か!? 助かる!」
駆けつけた遥斗に、藤堂静は振り返りもせず声を上げていた。
「加勢なら」
「ここにも!」
さらに応じる声が重なった。
桜庭円、七峯亨、そして小山内海と詠寛美である。彼らもここにたどり着いたのだ。すぐに状況を察し参戦している。
「数が多すぎっぜ!」
チクショウめ、と寛美は江戸っ子みたいな口ぶりで、それでも交互に蹴りを繰り出して蟲を狙った。
寛美と背中合わせになるや、
「ちぃと先が読めん、例のはナシだ!」
亨は言い放ち、箒の即席槍を頭上で回すのである。ビシビシビシと激しい手応えがあった。
「講談か歌舞伎の白浪物か、見よ和服ノッポの槍さばき、ってな!」
「なんだそりゃ、もう都市伝説に出てきそうだぜ!」
「違いない!」
亨が払えば寛美が撃ち、寛美が防げば亨が叩く、ふたりの動きは、一体の手足のごとく連動した。
「ひゃー! にゃーくんいなくて良かったよ本当!」
蟲蟲蟲の蟲づくし、それでも円は果敢に戦う。いまや丸腰、武器は素手、あとはボクシングのステップがあるだけ、それでも勇気は百人力だ。
ぱぁんと蟲が砕けた。手で十分打ち抜ける硬さなのだった。円に痛みはなかった。むしろ爽快感がある。連続して砕いていけば、クラッカーがパンパンはじけるような音が立った。
円は海を振り返った。
「この状況で、『充実してる』なんて思うの、変かな?」
ううん、というように海は首を振る。円の気持ちはわかっている。
「よかった」
――人間は完ぺきじゃないんだもの、失敗もするし、その失敗から学ぶこともある。
円の胸に、サチとの記憶が蘇っていた。こんなときなのに……いや、こんなときだからこそ。
――サチとの出来事がなかったら、今のボクもなかったと思う。
あれは悲しい記憶だった。悲しいけれど、無意味だったとは思わない。
過去が理想的に進みすべての願いがかなった『現実』を円は見た。けれどそれは、望ましいものと言えただろうか。
過去を変える。願いがすべてかなう。それは、失敗も悲しみも、全部捨ててしまうことではないのか。
――それは本当にいいことなのかな……そんなはず、ないよね!
だから鐘の音が見せる幻を、円は受け入れる気はなかった。これっぽっちも。
海のペンが奔る。ペンは剣よりも強しとはよく言ったものだ。海の場合、言葉以上の強さがあるのだが。
アクセラレイトライン。ペンの軌道はただの小石を、攻城兵器から投じられた弾丸のようなものへと変える。加速された恐るべき石は、蟲を次々と撃墜していくのだ。
今、円が感じている穏やかな気持ち、それを海も抱いている。
時間の流れと、今、私が描いている軌道に、調和みたいなものがある気がする――。
ペンの軌道は不可逆だ。時間も、同じ。
時間はいつも一方通行で待ってなんかくれない。失ったことから目を背けても、過去に囚われていても嫌でも先に進んでいく。
だからどんな過去からでも得られたものを抱えていくしかないんだって思う。苦しかったことも深い傷も後悔も無念だって抱えていくしかないって。
過去は変えられないし変えるべきじゃない。過去が変われば今も変わる。だとすれば、過去を変えたいと思った今もなかったことになるのではないか。それは矛盾だ。
痛みも哀しみもあっていい、過去を抱きしめて生きていきたい――それが海の願いだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:前哨
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月22日
参加申し込みの期限
2017年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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