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FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
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「きっとあれよ!」
七夜あおいが指さした方向、暗雲渦巻く空の下、きらっと光るものが九夜山の方角に見えた。
八神修は展望台から身を乗り出し、
「あんなところにか!?」
カメラを構え、光学ズーム機能を使い望遠鏡としてこれを用いた。
新聞部部長ゆえ修はカメラにはこだわっている。これは鷹の目を超える最高級のカメラだ。みるみる倍率は絞り込まれ、修は難なく山の一角にある鐘撞き台に立つ影を捉えていた。
あの場所に、あんなものがあったとは……!
それよりも気になるのは鐘の下にいる人物の姿だ。鼻岬で陰謀を巡らせていたのもきっとあの男だろう。
噂では、事件の首謀者とおぼしき人物は『ドクター』を自称しているという。鐘の前で腕組する男は、禿げた頭部に度のきつそうな眼鏡、握れそうなくらいのかぎ鼻で、襟のぴしっと立った白衣を着ている。顔色が紫がかっているのも特徴的だ。絵に描いたようなマッドサイエンティストぶりといえた。いっひっひっひ、と甲高い声で笑いそうなイメージもある。
あれがそうか。あそこまで露骨な悪相とは。修は感極まって声を上げていた。
「首謀者に会えずに終わるような愚かなことには絶対にしないぞ!」
「その意気よ、修君!」
あおいも応援してくれている。彼女がかたわらにいてくれるかぎり、修の心は鋼の強さをもつ。曲がったり折れたりすることは、決してないと断言できる。
「あおいはここに残っていてくれ」
張りつめた表情で修は告げた。
「あいつは危険だ。俺が一人で相手する」
けれどあおいは修の手に自分の手を重ね、首を横に振るのである。
「そんなことさせないよ。修君……愛するあなたを、ただ見送ることなんてできないから」
「あおい……」
見上げるあおいの目が潤んでいる。しかし、込められた意思は、固い。
だからあおいが好きなのだ。彼女の心の芯にある強さを、修は太陽のように敬っていた。
だが修は、首を振った。
彼女の気持ちを無にするわけではないが、やはりどうしても、ドクターとの決戦に彼女を巻き込みたくなかった。
「蟲は聖書のイナゴを連想させる。乳海攪拌は世界創造だという……これは天地創造の言い換えとも考えられるだろう。つまり、やつは聖書のストーリーを逆になぞるようにして、天地創造をふたたび起こそうとしていると俺は読んだ」
「どういうこと……?」
「あいつに近づけば、世界は変容し、近づくものは消滅するかもしれない。それこそ、最初から存在しなかったとでも言うかのように。そうなったとしてもあおい、お前には、俺のことを覚えておいてほしいんだ」
次の瞬間、修は柵を乗り越え展望台から飛び降りて、下に待機させておいた自転車に飛乗ったのである。
「修くん! 修……!」
追いすがるあおいの声をふりきるようにペダルを踏み込む。
走る。風を切って走る。この、マンダリンの香りが混じる風を!
あの男、ドクターに修は会わねばならない。
会って、彼の野望を食い止める手段を考察しなければならない。
道路に出たらタクシーを拾おう。そうして機動力を上げ、一気に迫ろう。
「そこを動くな……!」
風に逆らって修は叫ぶ。
ドクター、お前がどんな悪魔的な手を用いたとしても、この俺が打ち砕いてみせる。
そのとき
つんざくような音を立て携帯電話のアラームが鳴った。
しまった、と思うべきだろうか。
目覚める設定にしていたのがネックとなったか。修は、まだ寝子島高校内にいる自分に気がついたのである。最初にいた教室だった。まったく移動していない。展望台も、濃い紫にうごめく空も、九夜山の鐘撞き台も博士もすべて……どこにも存在していない。
修はやや乱暴に椅子を引き、腰を下ろした。
引き込まれていたのだ。偽りの『現実』に。
今考えてみればあの白衣の男は……聞いていたイメージとは少し違う気がした。
博士という自称から、もっと年配の男を想像していたが、聞いた話ではもっと若いらしい。禿げていたり紫色の顔だったりかぎ鼻だったりと、そんな漫画のような姿はしていないだろう。……あれは先行イメージが形になっただけのことなのだろうか。
だが――。
「天地創造をふたたび起こそうとしていると俺は読んだ」
とっさに口をついて出た自分の言葉が、なぜだかありありと思い起こされた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:前哨
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月22日
参加申し込みの期限
2017年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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