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FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
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「兄さん!」
段ボール製の戦闘機の背に、アルチュール・ダンボーが乗っていた。彼は大声で香川に呼ばわる。
「もうこんなことはやめるんだ! 兄さんの理論は証明できたんだろう!?」
「お前か……!」
邪魔をするな、と言いかけた香川の顔に影がかかった。
「お前がお前のやりたい事を通そうとするならそうすればいい」
声が聞こえた。
「ただ、その結果が俺の成したいことを阻むのなら、押しのけさせてもらう!」
戦闘機の背からもう一人の影が、跳躍し香川に襲いかかったのである。
御剣刀だ。
鐘が鳴ってすぐ、刀は鐘楼の真下に来ていた。上昇をはじめる段ボール戦闘機を見て、彼は反射的にその背に飛びついた。そうして、望み通り香川の姿を目撃したのである。
――加速、完了……!
一閃。
刀は『ろっこん』を発動させ飛燕の如く、香川の頭部に剣を振り下ろしていた。
「無益な」
香川は瞬時身を強張らせるも、すぐに冷笑を浮かべる。
香川の頭上で、刀の姿は停止していた。
黒の螺旋が液体のように広がって、刀の剣と、その体を包み込むように受け止めていたのである。
「学習能力のないやつだな。その力を使うと跳ね返ると言ったろ?」
しかし刀は言い負けない。
「なんで俺が俺を曲げないといけないんだよ! ろっこんがはね返る? それすら貫いてやるよ! この剣の業とろっこんがお前の望みを狩る刃だ!」
刀は体重を剣に乗せる。生じた運動エネルギーすべてを、乗せる。
魂を込めて黒の螺旋と、その向こうにあるものを断たんとする。
香川の笑みが曇った。その顔には疑念、続けて驚愕と恐怖が宿った。
「香川、テメエの望みは叶わない……」
刀の体には強烈な圧がかかっていた。
重い。
骨が軋(きし)んでいる。内臓が潰れそうだ。
それでも刀は、ひとふりの剣になったように螺旋に挑み続ける。
「過去を経て今に至り未来を目指す俺がそれを断ち切るからな!」
ついに剣尖が、螺旋を破り鈍い輝きを放った。
だがそれまでだった。
「私の武器が『螺旋』だけだと思わんことだ!」
香川は胸元から拳大の石を取り出す。
取り出したとき石には、赤い光が宿っていた。彼が王珠(おうじゅ)と呼んでいるものである。
「
このクソガキが!
また私に王珠を使わせやがって!」
王珠から放たれた赤い光は、刀を包み込むや遙か彼方に吹き飛ばしていた。
刀の姿は虚空に消えた。おそらくは、『現実』から追い出されたのだろう。
このとき同時に、ダンボーは飛行機に突っ伏して激しく咳き込んでいる。
――あの人……!
身を折り曲げる彼の手に、血が付いているのをアリーセは見た。
香川は憤怒の表情で、両手を下げて肩で息をしている。
その香川に、話しかけたのは陽太だった。
「博士は、世間に研究を認めてほしかったんですよね? だから今回のこれにしたって、研究の成果を得たかったからやったことじゃないかなぁ……そんな風にオレは感じたんですけど」
どうなんでしょう? と陽太は問いかけるのである。詰問するようなそぶりはまるでなく、非難がましい口調でもなく。
「よしてくれ」
香川の顔から怒気が消えた。そればかりか彼は、投げ出すようにしてその場に座り込んだのである。両手で頭を覆っている。
「そんな風に言われるのは、慣れていない……」
「今さら被害者ぶる気か」
悠月は歩み寄り、香川の襟首をつかもうとした。
しかし悠月の手を武道が押さえる。気持ちはわかる、でも――そう言うかのように。
背後の鐘がきしんだ。吊していた鎖が緩んでいる。
吊りさがったその形状は、傾いた天秤の片側のように見えた。
気がつけば彼らは、寝子島高校の屋上に戻っていた。
誰一人欠けてはいなかった。香川を除いて。
「……」
刀は、膝を払って立ち上がる。五体がバラバラになる勢いで吹き飛ばされたはずなのに、もう痛みは感じない。怪我どころか腕の痺れすらなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:前哨
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月22日
参加申し込みの期限
2017年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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