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FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
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尾鎌蛇那伊の願いはかなわなかった。
ナターシャとの闘いはその中ほどで、打ち切りになった海外ドラマのようにぶつりと途切れたのである。
――!
どさっ、とナターシャは横倒しに倒れた。
蛇那伊はたたらを踏む。階段があると思っていた平地に一歩を踏み出してしまったような感覚だ。振ろうとしていたサイコロを横から奪い取られた感じにも似ている。
彼女とて、蛇那伊との闘いに全身全霊をかけていたのだろう。第三者からの攻撃をかわせなかったのは必然であった。
ましてやその相手が、夜海霧楓であったとすれば。
「……共感はできないが、理解はできる」
楓は逃げず隠れず、蛇那伊から目を逸らさなかった。
「邪魔をした。必要なら侘びもしよう」
格闘家(ファイター)にとって闘いは美学かもしれないが、兵士(ソルジャー)にとって闘いは、作戦遂行のための障壁でしかない。とりわけ腕一本で生きていく傭兵ならば、闘いは避けるか、最短の方策で終わらせることが正解だ。
蛇那伊は一瞬、物凄い目で楓を見た。楓は忍ばせたナイフの位置を探る。
だが、それだけだった。
瞬間楓に生じた、氷の刃を首に当てられたような感覚はたちまち消えている。
「そうかもね」
蛇那伊はふっと笑って首を左右に動かしたのである。ごきごきと音が立った。
「謝ってもらう必要なんてないわ。かといって、アタシもお礼を言う気にはならないけど」
階下への階段が騒がしくなった。
雪崩を打つように、次々と人が入ってくる。
「屋上、人がいる……? あっ、尾鎌君!」
一生懸命走ったらしい。はあはあと息を荒げているのは佐藤英二だ。暑くなったのかダッフルコートを脱いで腕にかけている。
「尾鎌君、大丈夫? 危ない目に遭わなかった」
「あら佐藤ちゃん? よく会うわね。危ない目なら遭いまくったわよう。そんな君こそ大丈夫なのかしら?」
このときにはもう、蛇那伊は普段通りの顔つきに戻っているのだった。
藤堂静とアルチュール・ダンボーも一緒だ。
「誰か倒れているようだが」
英二、ダンボーより先にそのことを指摘したのは静だ。黒いスウェットスーツの女性……ただならぬ雰囲気ではないか。まともな人間なら、そういった格好はそうそうしないものだろう。
さらに、
「良かった。人がいる」
志波武道が屋上に出た。生徒会室で合流したメンバーも一緒だ。
「藤堂さん」
呼ばわって獅子目悠月は口元をほころばせた。約束通り合流できたのだ。
「その子たちが
「いきなりですが藤堂さん、頼みたいことが……」
鴻上彰尋がそう呼びかけたときである。
「聞こえませんか? 空気が震えて……来ます!」
黒依アリーセが声を上げた。
聞こえる。
あの低い音が。
重く不吉で、心を引き裂くようなあの音が。
四度目の鐘である。
「やっぱり、鐘が鳴る周期は全然一定してないねぇ! これを逃せば、もうチャンスはないかも!」
呉井陽太の声に武道はうなずいていた。
「お願いします、藤堂さん。俺たちを守って下さい! 理由は……」
彰尋の目の前から、
藤堂静が突然消失した。
「理由は……魂が抜けたような状態になってしまうと、まったくの無防備になってしまうから……あれ?」
同じ屋上だ。そらの色も変わらない。しかし藤堂の姿は煙のように消えてしまったのだ。いや、そればかりか、ここまで同行した武道、アリーセ、悠月、彰尋を除けば、あらゆる人影が忽然と消え失せている!
「それに、この匂いは……?」
彰尋は甘い匂いをとらえていた。柑橘類、タンジェリンと呼ばれる香水の匂いに似ている。
「どうやら、俺たち全員……例の『現実』に来ているみたいだな」
悠月はコートを脱ぎ捨てた。きちんと架けておかずとも構うまい。どうせ『あっち』側の自分、つまり悠月本体のほうは、コートを着たままだろうから。
「私たちは、この場所に来ることを強く願った。だからその願いがかなった、ということですね」
と言いかけたアリーセは、あるものに気がついて声を上げた。
「見て下さい。あれを」
屋上の隅に、コンクリートで作ったとおぼしき塔が築かれている。ひょろりと細長く、高い。入口は開いていた。塔の頂上に、大きな鐘撞き台があるのも見えた。吊されている鐘の色は黒ずんだ金色だ。
「鐘楼ってやつだな。あれがきっと、発信源だ」
武道が言った。
彰尋と悠月をはじめ、五人の高校生が一斉に我を失い立ち尽くすのを見て、静はすぐに状況を理解している。
「……そういうことか。なら行ってこい、坊やたち」
袖をまくって爪先で床を蹴り、ボクシングのフットワークを取る。
「面倒なことは大人に任せておけ」
さっと左手で前髪をかきあげるや、稲妻のような右ストレートで静は眼前の蟲を打ち砕いた。
ダンボーも段ボールで飛行機を作り始めていた。英二は「手伝います!」とガムテープを手にしている。
楓も、避けられないと見たかナイフに手を伸ばす。
鐘が鳴り終わるのに呼応したのか、階下から大量の蟲が涌いてきたのである。まるで、五人を『現実』に行かさじと妨害するかのように。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:前哨
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月22日
参加申し込みの期限
2017年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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