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FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
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芸術家
アルチュール・ダンボー
が寝子島にやってきたのは、数ヶ月前のことだ。
段ボール芸術家、というジャンル(?)の人だという。無造作に伸ばして束ねた髪と髭、丸いサングラスに絞り染めのシャツというファッションセンスのおかげで年齢不詳気味、もしかしてヒッピーの生き残りですかというルックスだが、実際は見た目よりずっと若くてまだ青年らしい。
彼は段ボールを材料に、生物や乗り物を自在に作ることができる。ハサミとガムテープを巧みに操り、実物サイズの恐竜から掌サイズの消防車まで、様々な造形を生み出してきた。
ダンボーはまた、作った段ボール芸術を実際に動かすという『ろっこん』の持ち主でもあった。一度、神魂の影響で彼の制作物が暴走し、段ボールのサファリパークを生み出してしまったことも記憶に新しい。
佐藤 英二
がダンボーと知り合ったのも、その暴走事件がきっかけだった。
その次に会ったときに英二は、彼から謎めいた予言を受けている。もし
野々 ののこ
が危機に陥ることがあれば力になってあげてほしい……とダンボーは告げた。そのときはさして気にも留めなかったものの、その後ののこがさらわれ、鼻岬の洞窟に連れ去られたことは、予言の的中だったように思えてならない。
この日、英二は久しぶりにダンボーと会うことができた。
「今日は呼び出してごめん」
アルチュール・ダンボーは穏やかに微笑んだ。しかし力のない笑みだった。やつれて見える。髭を剃っているせいだろうか、顔色は白っぽく、頬は落ちくぼんでいた。けれども英二の気遣うような表情に気付いたか、彼は声の調子を一段と明るくして、
「そうそう、改めてお礼を言っておくよ。あまりファンレターってもらったことがないから、嬉しかった」
と笑顔になったのだった。英二はほっとする。自分の手紙が少しでも彼の力になっているのならいいのだが。
ダンボーは寝子島高校を目ざし足早に歩きだした。英二も、追いかけるようにして並んだ。
「歩きながらというのは悪いけど……あまりのんびりしていられないんだ」
前回の事件の後、ダンボーと連絡をとる方法を英二は考えた。彼が市の仕事(役所のオブジェを作ったり、保育所に段ボール製恐竜を納品したりするもの)を請け負っていると聞いて、寝子島市役所経由でファンレターを送ったのである。
英二の読みは正しかった。メールアドレスも記しておいたおかげで、その後、ポンと卓球を打ち返すようにダンボーから返信が来て、以来彼とは連絡を取り合うことができるようになったのである。他愛もない話が中心だったとはいえ、貧乏旅行スタイルで世界じゅうを放浪していたというダンボーの話はとても面白かった。
本日、それもたった三十分ほど前、そのダンボーから突然電話があった。大変だ、と彼は告げた。「寝子島高校というのは佐藤君の学校だよね、寝子島高校が……とにかく、来てくれると助かる」と。
一も二もなく英二はこれに応じた。
そして、詳しく事情を知らぬまま彼に同行しているのである。
英二がもっとも気になっていたこと、つまり、野々ののこの件についてもダンボーは触れた。
「あの女の子……野々さんと言ったね。彼女が危機に陥ることを僕が予見したのは、単なる勘だよ。ただ、まったくの当てずっぽうじゃなかった。野々さんのような存在を探している人間を知っているから……」
その人について問うべきか迷ったが、あえて口にせず英二は、それより現在のことを訊いた。
「それで、寝子島高校がどうしたんです? 何か起こるんですか?」
「嫌な力を感じるんだ。野々さんがさらわれたときの件にも、通じているかもしれない」
このときだった。学校の方から、鐘のような音が聞こえてきたのは。
ような、と表現したのは、それがあまりに奇怪な音だったからだ。重低音が効き過ぎており、調子も狂っている。だがいわゆる校鈴だと、言えばギリギリ通じる音階だった。
「……やっぱり」
ダンボーは苦々しげに告げ、振り返って英二を見た。
「佐藤君、意識ははっきりしているかい?」
「意識? ええ、特になんともありませんけど」
英二は意図をつかみかねてまばたきした。たしかにあの鐘は気持ちの良い音楽ではなかった。日曜日に教会で鳴る鐘とは正反対の性質だろう。といっても体調不良になるほどのものではない。
しかしダンボーは、
「良かった」
と心底安心したように言うと、さらにこう続けたのである。
「それで佐藤君、学校に入らせてもらっていいかな? ほら僕、部外者だから単身で入ろうとしたら追い出されるかもしれないから。だから君に同行を頼んだんだ。……あの鐘のもとに、僕は行きたい」
どうして、と理由を尋ねることを英二はしなかった。自分から話さない以上、ダンボーにも事情があるに違いない。
そんな彼に同行するのであれば――英二は思う――いずれ明らかになるはずだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:前哨
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月22日
参加申し込みの期限
2017年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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