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FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
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天気の善し悪しで決めていいものではなかろうけれど、どうもこういう、はっきりしない空のときは鍛錬にも身が入らない。
ランニングすべく少しだけ駆けたが、すぐに嫌になってこれを、
七峯 亨
は散歩に切り替えた。
鍛錬というのにはしんどい気分だ。今日はのんびり歩いてリラックスすることにしよう。それで十分だ。そもそも今日は、なんとなく着流しの上にダウンジャケットという、和洋折衷な出で立ちであるわけだし。
ところがリラックス気分は、まもなくリセットされることになる。
半時間も歩いたころだろうか、学校のそばを通りかかったところで、亨は思わず両耳を手で塞いでいた。
「――なんだこりゃ!」
学校から鳴り響いたチャイムだった。
なぜ日曜に?
そしてなぜ、このような気味の悪い音が!?
調子が外れた、というにしてもあまりに酷くないだろうか。猿にドラムソロを演奏させてももうちょっと形になるだろうと思う。そしてこの音は、単に不快をもたらすにとどまらない。
「なんだよコイツは……マジで……」
うめき声が漏れる。目眩がしていた。臓腑がひっくり返ったのか、脂汗が額に浮き始めた。呼吸が荒い。喉の手前まで胃の中身がせり上がってきて、小間物屋を開く寸前にまできている。強烈なパンチをもらったときよりも悲惨かもしれない。極端な乗り物酔いをした気分だ。
冗談じゃ……ない。
「……音一つでこうなどなるものか」
悪寒までしてきた。
学校の塀に背をもたれさせると、とにかく落ち着こうと亨は腹を押さえた。シーサイドタウンの家まで帰る余力はなさそうだ。道で行き倒れたら危険だが、校内ならなんとかなるだろう。開いているかどうかは別として保健室がある。その気になればベンチでも教室でも、休むことだって可能だ。
ただ――と思う。
この凶暴な音の発生源はこの学校なのだ。まだこれが続く危険性は考えられた。
しかし、横断歩道や踏切の真ん中で昏倒することに比べればましかもしれない。校内なら、休みなのに出てきている教師や生徒に助けられる可能性もある。
それに、こんな状況にあってなお、亨の心の中に、義侠心のようなものが鎌首をもたげだしていた。
義を見てせざるは、勇なきなり。
目の前の凶事に背を向けるのと、飛び込んでいくのとどちらがいい?
――訊くまでもないことだ。
それ以上考える気力も出ず、よろめくようにして亨は校内に入った。
サッカーや野球で言うホームグラウンドの優位性だろうか。
校舎内に身を滑り込ませたあたりから、亨の顔色は戻り始めていた。やはり毎日来ている場所はいい。落ち着く。学校に、護られているような気にもなる。
すぐにしゃんと歩けるまでに回復し、日頃は生徒で賑わっている校内を亨は進んでいった。
――この状態、まともじゃないよな。
やがて亨は、鐘の影響を受けたとおぼしき生徒の姿を見る。
マネキンのよう、と言っては失礼かもしれないが、彼らの大半は立ち尽くし、ただふらふらと左右に揺れているだけである。座ったまま動けない者、地べたにしゃがみ込んでしまっている者もあった。声を掛けても皆、見事なまでに上の空だ。
「揺さぶったりして起こすべきかもしれないが……」
それよりは原因究明が先か。
そう定めて、亨は武器になりそうなものを探して歩いた。先日のように、怪現象が襲ってくる可能性は十分にある。護身用に用意しておきたい。
外の掃除用具入れからホウキを見つけると、その先端を外して即席の槍とした。金属の先端部分は、それなりに鋭い武器になる。
家庭科調理室の前を通りかかって、さっきまで荒れ狂っていた胃が、空腹の声を上げるのを亨は聞いた。
「……現金なヤツ」
我が胃ながら少々あきれる。誰が作っているのか、美味そうなカレーの匂いがするのだ。
調理室なら包丁もあるか、と思ったが、それはやめておくことにした。自分の戦闘スタイルなら、リーチの短い刃物より長物のほうが威力があるだろう。
特に、仮想的を『蟲』だとするのならば。
鼻岬洞窟で遭遇した奇怪な昆虫……まだ目にしたわけではないものの、亨はすでに、その存在を肌で感じていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:前哨
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月22日
参加申し込みの期限
2017年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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