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チビタカ。 ~平行世界鬼ごっこ~
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校庭での騒ぎからややあって……。
「なんっだよこれ!」
眼下に音春の悔しげに舌打ちするのを見て、物陰にいた武道と陽毬は顔を見合わせてニヒッと歯を見せていた。
彼らが逃げた先は、例の桜と3人で椅子や机を移動させておいた場所だった。偶然にも机と椅子が複雑に組まれていた結果、簡易的だが『敵から姿を消す』効果も生んだらしい。陽毬は「流石でした!」と武道を賞賛してから、全身の力を抜いた。
「でもよかったあぁ……。暫くはここでやり過ごせそうですね、会長さん」
武道が相槌代わりに拳をぐっと握って見せた時。突如空気を震わせた犬の鳴き声に2人は身体を震わせた。
「ポンちゃん!」
大方声の聞こえなかった竹高の方が、イリヤに電話連絡でもしていたのだろう。
陽毬が喉奥で悲鳴をあげると、武道は「しっ」と人差し指を立てて、彼女を教卓の引き出しへ導いた。身体を平たくして這うようにすれば、入れない事はない。2人は息を殺して最奥まで進んだ。
教室には竹高の「みっちゃん早く、校庭戻ろうぜ!」と音春との会話が響き、2人がこの場所をポンチクとイリヤに託して後にしたことを示していた。
やがてイリヤの指示する声が微かに聞こえると、ポンチクが2人の近くまできた気配がした。探る熱い息が近くに感じられる。叫びたくなるが、他人の匂いがついているだろう用具の後ろに身体を埋もれさせ、懸命に息を殺した。
そんな時にスマートフォンの着信音が鳴った。武道と陽毬は反射的に自分のポケットを探りそうになったが、思い返すと2人のスマートフォンはサイレントモードだ。あれはイリヤのスマートフォンの着信音だろう。
「That'll do, Ponchik. That'll do.(*もういいよポンチク、よくやったね)」
こんなイリヤの声が聞こえてから暫く。教室内が静まり返っていると気づいた武道と陽毬は、恐る恐る引き出しから這い出した。
「ポンちゃんとイリヤ君いなくなってますね?」
「誰か探しに行ったのかも? 鬼チームもスマホで連絡しあってるみたいだし……。音春君と竹高君は校庭行ったっぽいけど」
武道はスマートフォンの画面をみて「まだ連絡はないな」と低く呟く。一体ポンチクとイリヤはどこに行ったのだろうか。
「桜ちゃんと誉君とは別のところだと良いですね」
陽毬は心配そうに眉を下げた。
* * * *
ところで校庭では——。
「ねーねー、2人はいつそこから降りるの?」
サッカーゴールの上に座ってひとまず安全を確保していた桜と誉だったが、暫くすると鬼ちゃんがやってきて、やたら絡んでくるようになった。
ゲームが動くのを期待しているようで、言葉で突っつき指で突っつきしてきて、うざいことこの上ない。
「嫌な予感がする。このままじゃ突き落とされそう」
桜が苦々しく言うと、誉も「そうだな」と渋い顔で息を吐いた。いずれにせよここにいるだけでは埒があかない。
「自分がデフォルメされてるので、手足が短くどうにも動かしにくい。ろっこんは使えるかもしれないけどあまり役に立たなさそう。
したがってとるべき作戦は基本的には持久戦よね。ようは逃げ切れるまでに体力と気力が持てばいい!」
「ここでどれだけ時間が稼げるか……」
サッカーゴールが一旦使えなくなったとして、より安全なところで、近い場所はどこだろうと桜は校庭を見回し、誉は画像を観察した。
「朝礼台は?」
「良いんじゃないかしら」
意見は綺麗にかぶったようだ。更に桜が画面を指で示しながら、「こう通れば最短距離で」「失敗したらどのポイントへ行けばうまく身をひそめられるか」などを誉と話し合いながら決めた。この中学校に毎日通学している彼女の意見は的確だ。
「——でも安全な場所って鬼が待ち伏せているポイントでもあるから、気をつけないと」
桜は勝手知ったる建物についてそう述べた。それは折しも竹高と音春が校庭に戻ってきたのを確認した時で、2人は頷きあうと、サッカーゴールから飛び降りた。
校庭の砂の上でもこもこの身体がバウンドをやめると、体勢を整える勢いのまま朝礼台に向かって走りだす。一直線に。もう体力勝負だ。短い腕と脚、小さな手を懸命に振る。
「伊達に毎日ジョギングで鍛えてないぞ!」
「アクセ作りが趣味の文化系だと思った? 一応水泳部にも所属してるんだから!」
「なんだって!? そっちこそドラマーの見せ筋(きん)なめんじゃねえぞ!」
「そーだそーだ、ドラムプレイにはあんま関係ないのにモテたい一心で鍛えてるみっちゃんなめんなよ!」
言葉の応酬の低レベル加減は、ツッコミの馬桐がいないので期待しないでおこう。
桜はとにかくゴールに辿り着こうと走ったが、誉は止むを得ず速度を落としながらも、地面に鍵盤を描いて、ろっこん能力で大きな音を出し鬼を怯ませよう試みた。
「その手は食わないっすよ!」
「って言いながらタカ、ホラー映画だったら確実に椅子から飛び上がってるだろ!」
「ね、ねーよバカ!」
「あるわバーカ!」
鬼の2人は耳を塞ぎながら言い合いをしつつ追ってくる。誉が2人の鬼に挟み撃ちされないように動いている間、桜はなんとか朝礼台に登ることが出来た。ここなら安心だ。
「早くっ!」
朝礼台の階段近くまできて、急かす声をかけられた誉は、桜のいる方へ顔を上げた。鬼はまだ彼には届かない位置だ。安堵しながら彼女へ手を伸ばそうとしたが、誉は一瞬の違和感に顔を歪めた。
階段下の影から、何かが動いて見えた。
「ッ!?」反転しようとしたものの、足を引っ掛けられてしまう。よろめいた誉を、伸びてきた両手が支えた。
その一連の光景は、上にいる桜からはよく見えた。
「日本橋君!」
桜の危惧した通り、鬼の1人——泉が待ち伏せをしていたのだ。仲間が捕まってしまったと肩を落とした桜の方を振り返り、泉は何とも言えない微笑みを向けた。
「ろっこんは発動出来んだな、ヨカッタ全然よくねーけどヨカッタ、はは。水上さんも降りてきなよ。両手でたっちして気持ち良くしてやるから」
「何言ってんのよ!!」
首を横に振って御断りすると、泉は何故? と首を傾げて誉を起こして桜の方へ向けた。こちらを向いた誉は何故か桜ではなく、遠くの……宇宙を見つめていた。
「……せん、なのか? いや……すごい、星が……きらきらだぁ……」誉は言った。
「Yap.(*だろ)綺麗だろ。"Like a diamond in the sky."(*『空のダイヤモンド』みたいに)。
そこで演奏したら、きっと最高の気分だぜ?」
泉は眠る恋人にするように低く優しく囁いた。輝く瞳で虚空を見つめる誉の脳内に何が起こっているのか、想像するだけで恐ろしい。あんなろっこんを使われたら、ただでさえ期末試験の問題と解答でパンクしそうだった頭が爆発してしまう。
桜は大声で全力の拒否を示した。
「絶ッ対に降りないッッ!!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月18日
参加申し込みの期限
2017年01月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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