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チビタカ。 ~平行世界鬼ごっこ~
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ボルゾイの話をする。
ロシアが原産国のこの犬種は、流線型の身体と長い鼻が特徴的で、気品のある長く美しい毛並みを持っており、猟犬としてロシア帝国の貴族に愛されてきた。しかし革命のとき「貴族の象徴!」「贅沢品!」と怒れる民衆の目の敵にされ、その多くが始末される憂き目に遭い……とウンチクは置いておいて。
このゲームに重要な、猟犬として能力について触れよう。
ボルゾイは貴族たちの間で狼狩りが流行した際、サイトハウンドとして活躍。優れた視力と馬をも凌ぐと言われる脚で50キロもの走行速度を出すと言う。
「ポンチクはどうだろ。まだ子供だからなぁ。そこまで速く無いと思うんだ」
イリヤはそう言いながら、ポンチクのクリームとホワイトの毛の境目を撫でて目を細めた。傍目には十分育って見えるが、ボルゾイは超大型である為、成長の速度が比較的遅く、ポンチク程度ではまだ『完成された』とは言えない。
「もっと大きくなるんだよね。ね、ポンチク」
小さくなった主人がポンチクの首を後ろから抱いて毛に埋もれると、ポンチクはくすぐったようにしながらも、ブルブル顔を振ったりはしなかった。イリヤを振り落とさ無いようにしているのだ。頭の良い犬だ。
幌平 馬桐
は感心すると共に、これを敵として逃げなければならないゲームの参加者たちに同情していた。
「うわ……あらためてみるとポンチク大きいな!」と若干引き気味だった桜の反応は正常で、大きな姿に見惚れながら背中に乗っているイリヤに羨望の眼差しを向けていた誉は、ちょっとどうかしているんじゃなかろうか、と彼は思っている。
「噛まれたら死ぬんじゃ」
馬桐がぼそっと口にすると、カウントダウンを続けていた鬼ちゃんが人聞きの悪いことを! と眉を寄せた。そしてカウントダウンをする声と被せて、——モンゴルの一部民族に伝わるホーミーのようなものだろうか——もう一つの声でしゃべり出す。
「鬼ごっこにスリルは大事だけど、子供の遊びは安全でなくちゃいけないのだよ。
タダでさえ、この頃は色んなところがうるさいんだから」
「その『うるさいところ』って鬼ちゃんに関係あるの?」
「ないね」鬼ちゃんは即答して鼻を鳴らす。二重音声さえ可能な超常の存在とやらとこれ以上話していても無駄だ。馬桐が諦めて首を横に回すと、彼の先輩の
高知 竹高
と
水海道 音春
が互いの頬を殴り合っていた。
いよいよだ。
「遂に狂ったかよ」
「ちっげーよ見てみこれ!」
「すげーの拳めり込んでも転んでもぶつかっても何も痛くねえし!」
「そう言う問題じゃないです」
デフォルメ化のチェックをするのなら、刀がやっていたように走ったりジャンプしたりで健全に確かめて欲しい。二人が馬鹿のように——否、馬鹿そのもので騒ぐ一方、
日本橋 泉
はスタート地点になっている職員室の隅で、体育座りをして小さく丸まっていた。理由は察しがつく。
「終われば元に戻りますよ、先輩」そしたら両手も身体も元通りで、ベースが弾けますからね。と諭すような口調で言ってやった。
カウントダウンは一桁台に入り、もう間もなく0になろうとしている。
「みんな何処に逃げたんだろう……」
逃げるなら俺も連れて行ってくれ。馬桐は嘆息していた。
*
馬桐が無限馬鹿地獄に埋もれていた頃。『百合チーム』の武道のスマートフォンの画面が点灯した。
液晶画面に出た文字はトークアプリの着信を告げているが、着信音は鳴らない。バイブレーション機能もカットしていた。
「今になってみると、誉君の言う通り『サイレントモード』で良かった」
武道は言いながら手早く返信メッセージを作成している。彼が提案したのはマナーモードによる着信音カットで周囲から存在を隠す作戦だったが、バイブレーションにも僅かな振動音が存在する。
映画館のような静かな空間であれば、人間の耳でも聞こえるそれだ。
「耳の良いポンちゃんだったら気づいちゃうかもしれないですしね」
小声を作る陽毬に武道は頷きつつ、目は画面の方へやったままだった。そこには誉から送られてきた画像が表示されている。
「二階の校庭に降りる外階段から撮ったみたいね」と桜が呟いた。
ゲームがスタートした直後、『百合チーム』は2組に分かれて行動を開始した。
武道と陽毬と桜の3人は、武道の提案から手近な教室に向かい、万一の際の逃げ場所を確保する為に椅子などを移動させていた。
残る誉は高所から校庭を撮影して簡易マップにした後、そのまま校庭へ逃げる作戦らしい。
校庭が見通しが良い場所なのは彼自身百も承知であり、「逃げ場を失う可能性がある」とすら付け足したものの、「それを凌ぐメリットもある」そうなのだ。
「『校庭には意外と高い場所がある』、かぁ……。
意外だったケド、写真を見てみるとその通りってカンジ! 誉君冴えてるぅっ☆」
「私達もどうにもならなくなったら校庭に逃げた方がいいかもですね」
「そんな事より」
桜は談笑している武道と陽毬の間にずいっと入った。彼女はその据わった目で、武道の全身を見て呆れた息を吐き出す。
「なんで服脱いでるのよ」
「え? 服どうしでくくっておけば、ロープみたいに出来ると思って♪ ブドー君も冴えてるデショ?」
なお教室にはポリエチレン平テープや粘着力のあるビニールテープなど便利な紐が存在するのを、忘れてはならない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月18日
参加申し込みの期限
2017年01月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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