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チビタカ。 ~平行世界鬼ごっこ~
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校舎内の一部でドタバタ劇が起こっている最中、普通の高校生英二は、普通の作戦でこのゲームに挑んでいた。
高鬼なのだから、より高い場所に逃げれば良いのだ。
そんな考えで彼は、スタート直後にすぐ手近な教室に逃げ込んだ。オープンスクールでイリヤの授業風景を見たから、教室の作りは知っている。
英二は焦って近くの机に登ったりはせずに、窓際の椅子を目指した。
今の身体の大きさは20センチか25センチ程度だろうか。骨組みが太く無い教室の椅子に登るのは、そう難しくはなかった。
椅子に登り切るとそこから机へ。この後はちょっとしたチャレンジだった。
英二は決死の思いで、机から窓のカーテンへ飛びついたのだ。ここからカーテンレールまで登り切る算段だ。
教室のカーテンは柔らかくツルツルした滑りやすい素材で、小さな指では捕まえられなかったが、失敗は想定内でもあった。カーテンから教室の床に叩きつけられたが、高さに反して痛みはない。
諦めずに何度も繰り返す根性があれば、カーテンを掴み、登り切ることは可能だろう。
そして彼は、遂にカーテンに飛びついた。
「やった! このまま上まで——」
片手を慎重に捻りながら布を指に絡ませるようにして、おそるおそるもう片方の手を離す。勿論テレビで見るボルダリング選手のようにはいかないが、やってやれない事はない雰囲気だ。
(これならいけそうだ!)と英二は喜んだ。だがそれは束の間で、非常に最悪なタイミングで鬼がやってきた。
「イーリャ先輩あそこ! カーテンです!」
「Go a Head!(*行け)」
イリヤの指示を聞いたポンチクが英二を捉え、カーテンへ目掛けて走りだす。背後から付いてきた馬桐も、早々に状況を飲んで英二が踏み台にしていた椅子と机を退かし始めた。これでは落ちた時にもう一度登って逃げる事は出来ない。
「やばい早く登らないと!」
英二は焦りつつも頂上を目指すが、あろう事かポンチクはカーテンに噛み付いてきた。そこそこに登っていた英二だから鼻先もぶつからなかったが、衝撃が伝わり激しく揺れる。
「うわ、わ! 揺れる! どうしたらッ!?」
判断力に優れた犬種の本能で、獲物が落ちるのを待つポンチクに翻弄される英二。カーテンに巻きつけていた手は、ずりずりと落ちようとしてたのだが——。
「頑張れ! 落ちるなよ!」
背中を押してくれるような声を聞いた英二は、力を振り絞ってもう一度頂上を見た。
「あとちょっとなんだ!」
頑張ろう。英二は仲間の登場に、再び根性に火をつけた。
一方英二にエールを送った亮は、ポンチクと馬桐に向かって行った。英二が登り切る為に、時間を稼がなければならない。
「遊びでも手は抜かない。必ず勝ってやる!」
声に気付いたポンチクと馬桐は素早く迎撃の姿勢を取った。亮は走りながら空気を肺いっぱいに吸い込み、敵を見据えた。
(発動ッ!!)
脳内で発した声と共に、亮のろっこん『鬼人の体』が発動した。彼は一気に引き上げられた身体能力でもって、ポンチクの足の下をスライディングするようにしながら抜けていく。
(よしっ!)亮はろっこんの発動を続ける為、息を止めながら次の行動へと移ろうとしたが、高い所から落ちるとバウンドするデフォルメ化の身体は、亮の想定したよりも多く滑り続けた。
(止まらない!?)
その誤差は人間の身体なら僅かだったろうが、20センチから25センチ程度では大きかった。亮の手前に出した方の足は、馬桐が退かしていた椅子にぶつかる。
「うわッ!?」
思わず発せられた英二の声が自分のものかと思ったくらい、亮は驚いていた。足に軽い衝撃が伝わるや、亮の身体は跳ね返って反対側にスライドしたのだ。
向かったそこは奇しくも、馬桐が亮を待ち構えていた場所だった。
「タッチ……出来た……」
亮の肩に手を置いた当の馬桐も信じられないような面持ちでそう言った。
自分を助けにきた仲間が捕まってしまうのを、漸く頂上の窓の桟(さん)まで辿り着いた英二は申し訳ない思いで見つつ頭を下げる。
(今度仲間がピンチになったら、絶対に助けなきゃな)
そう胸に抱いて、亮が鬼ちゃんと、そしてポンチクとイリヤと馬桐が「あれじゃあ暫くは捕まえられないね」と後ろ髪を引かれながら教室から出て行くのを苦々しい思いで見つめていた。
今は雌伏の時である。
* * * *
英二が己の感情を抑えて耐えている時、武道と陽毬は校庭に残った仲間を助けに移動を開始していた。
「まさか誉君が捕まっちゃうだなんて……、っていうか何このメッセージ」
陽毬はスマートフォンのトーク画面を見ながら、桜からの『このままじゃ私もお星様キラキラになっちゃう!』というメッセージに首を捻っていた。
「んー、深く考えるより早く助けに行かなきゃ! カナ?」
武道はそう言いながら、行く先の階段に鬼がいないと確認し、進もうと合図した。
だが二人が進もうとすると、意外なものが上から降ってきた。
「お、わああやっぱ跳ねた!?」
階段上から転げ落ちるように、と言うか本当にコロコロ、コロコロと刀が落ちてきたのだ。
「痛くない!? 何かスゲー! 後でもう一回やるか」
「刀君!?」
「おー、伊橋」
刀は手を挙げて挨拶すると「んじゃ!」と隣を通り過ぎようとする。彼の妙に慌ただしい動きで、武道と陽毬は敵の登場を悟った。
「誰か居るのか!?」
武道が小さな手で眼鏡のブリッジを押し上げると、レンズに馬桐の姿が映った。逃げの武道だ。気づいた瞬間には、階段の踊り場から一番近い教室に向かって走って行った。
「うわぁん相手に鬼が向かうよう早くにげるぅ!!」
「刀君より早くなんて無理ですよおっ!」
そんな武道と陽毬の横を刀は、「絶対に逃げ切ってやるからな!」と抜かして行ったが、次の瞬間聞こえたのは、刀の断末魔だった。
「かかか会長さんポポポポポ」
「ポンチクッ!!」
まるでキャッチボールのゴムボールのように刀を咥えて、ポンチクが行き先に立っていたのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月18日
参加申し込みの期限
2017年01月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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