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【星幽塔】第十一階層 極圏のハレーション
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この瞬間を待っていた。
相手が弱り切って、それでも飛び出す瞬間。
すべての弱点をあらわにする瞬間。
蛇腹剣を片手に、勇躍飛び出す。
サキリ・デイジーカッター
は一個の刃物。
抜かれた瞬間、その姿を相手に晒す。
ならば、抜かれるときは、相手を確実に仕留める時。
赤と黒のマントを靡かせ、紅蓮の炎の中から跳躍。
竜の眼前に躍り出る。
その鼻先で、冷たい笑みをのこして姿を消失させる。
サキリのろっこん、斬空赤刃。
此度のバトルで、その能力は大きな恩恵を一同にもたらした。
ペルラは距離の離れた相手への治癒を可能にし、レグルスのワイバーンに対する奇襲をサポートした。
だが、ろっこんは本来、その持ち主だけのもの。
修の例にあるように、ろっこんを受けた者は、その力を宿命として受け取り、それとともに生きる。
――本家としては、一番上手く使って見せたいね。
サキリの嘯きは、自信か自嘲か。
瞬間、彼の体はドラゴンの前になく、竜の背にある。
無駄打ちされた火球が、虚空の彼方に消える。
自分の消失のタイミング、どこまでの跳躍が可能か、相手の認識錯誤を、いかにして引き出しうるか……。
すべてが計算されつくした、超絶技巧のろっこん。
(さあ、どうする……)
サキリはあたりを見回す。
彼の狙いはただ一つ。
「ドラゴン内部への侵入」
相手が列車型なら、中に入ることも可能。
普段は入口が閉ざされているとしても、これだけ外装が剥げれば、中に侵入する手立ては見つかるはず……。
「あれか?」
肉の隆起したような部分を見出す。
ちょうど、穴に蓋をしたような様子。
(切り開いてこじ開けるか…)
サキリは唇を噛む。痩身、小柄な彼、刃物の扱いに比して、筋力に自信はない。
時間がかかる。その隙に、相手は氷原にたどり着いてしまうかもしれない。
――その時。
「ドーン!」
まさかの伏兵。
内部への侵入を狙っていた者が、もう一人。
翼持つほしびと、
アリス・ミーティア
。
妖精の耳と、天使の羽根。可憐な外観に似合わず、その心には危険を恐れぬ挑戦者の精神がある。
水鉄砲で目くらまし。
決定打にはならぬものの、相手の攪乱に役立っていた。
同時にアリスは、ドラゴンの形状に拘っていた。
列車型。
ということは、侵入路が確実にあるはず。
サキリが、開かぬ扉を見出した。
アリスに迷いはない。
全力で体当たりし、ぶち破る!
その一撃で、ドラゴンの背中にぱっくりと孔が口を開ける。
アリスとサキリ、顔を見合わせる。
迷いはない。
両者、ドラゴンの体内に身を躍らせた!
――サキリとアリス。
かたや、裏社会に生きるブレードマニア。
かたや、Barアストラルの人気ウエイトレス。
コンビとして、これほど不釣り合いな二人もいない。
「この芋虫が竜になるのかな?
ってことは、ここは胃の中?」
水鉄砲片手に、アリスがきょろきょろ見回す。
生物と機械が入り混じった奇怪な様子は、内部に至って一層おぞましく混ざり合っていた。
粘液がしみわたり、金属外壁が妖しい微光を発する。
コードとも血管ともつかぬ太いラインがびくびくうごめく。
奇怪なライトが瞬きすると、眼球がギロリと二人をにらんだ。
「先を急ぐぞ。パージされる危険がある……」
「あ、機械がある。ショートさせちゃえ」
水鉄砲を振りまくと、機械が火花を散らし、それきり沈黙した。
「あ、ヒットー。この攻撃は、きっと外部にも影響あるよね?」
「うかうかしていられないな……」
気配を感じて、アリスを庇うようにサキリは前にでる。
奥の方から、小型のワイバーンが続々と現れる。
サキリは掌に炎を揺らめかす。光源はこれで十分。
――こいつらがどうやら、ワイバーンの元らしい……。
「蛇腹剣、鞭モード……」
サキリが呟くと、手にした剣がだらりと伸びる。
それが生き物のように唸ると、焔を上げて敵に襲い掛かる。
絶叫してとびかかる人型ワイバーン。
鞭が鋭く音を発し、焔が周囲を舐め尽くす。
水球を相手にぶつけ、サキリを支援するアリス。
敵が怯んだとみるや、サキリは蛇腹剣を長剣に戻し、そのまま隔壁を突き破った。
「目指すは先頭車両だ! そこに主動力機関がある。そいつが狙いだ」
「主動力機関! ブレーキとかもあるかな?」
「行けるところまで、行ってみるさ!」
二人、さらに車両の前方に向かう。
(ワイバーンが――出てこなくなった?)
異変に気付いたのはレグルス。
サキリとアリスが内部に消えたのはわかった。
それからしばらくして、ワイバーンの射出が途切れた。
なにか、状況に変化があったか……。
ならば……。
レグルスは、曲刀に星の力を集中。
今や刀身はレグルスの力を受け、焔が揺らめいている。
裂帛の気合とともに、レグルスはワイバーン射出口に一撃を見舞う。
先ほどの轟の攻撃を受けていたゲート、これで完全にふさがれる。
――それで、連中は無事なのか?
「どーん!」
「ミーティアさんはここまで。先に脱出してほしい」
「え?」
「僕は脱出の手段があるけど……」
何か言いたげなアリスだったが、サキリの思いつめた目を見て頷く。
「無理しないでほしい」
「わかってるよ」
サキリの鞭の一撃で、天井に穴が開けられる。
アリスは手を振って、上昇。あのままうまく逃れるだろう。
さて――。
一人になって、サキリは顔を上げる。
真性のブレードマニアがそこにいる。
この先は先頭車両。蛇腹剣を振るって、サキリは部屋に飛び込む。
――何だ、これは……。
そこは、星の力が荒れ狂うカオスの根源。
恐るべきエネルギーの流動が、サキリを襲う。
その中核にいる、小さいが恐ろしく兇悪な生命体。
――ここまで。
すでに相手の体内で、自分は敵の術中。
ここで相手に吸収され、万一にも技を複写されたら目も当てられない。
心は決まった。
正義の心で玉砕など、自分には似合わない。
サキリはろっこん発動。瞬間で外部に移動する。
瞬間、敵の中核に向けてナイフを投げつけたのは、刃物マニアの意地。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ZZZZ
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月22日
参加申し込みの期限
2017年04月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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