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【星幽塔】第十一階層 極圏のハレーション
梁の上で名乗りを上がる、風雲児 轟。
今は、ザ・ストレイトＳＡ（スノーアダプテーション）。
「ザ・ストレイト、見参！」
「ザ・ストレイト？」
アリスがびっくりした声を上げる。
「うわ、カッコイイ！」
メリィがキラキラした目を向ける。
「ザ・ストレイト……一体何者なんでしょうか……」
リリエルが、神妙な面持ちをする。
ザ・ストレイトに対する、新鮮な星幽塔の面々の反応を見て、轟と既知の人間は、
（そういえば、こういう反応だってあるんだよな）
と、少しほっこりする。
何とも曰く言い難い表情のペルラたちに向けて、轟は親指を突き出す。
「トオオオオ―――ッ！！！」
急降下し、ドラゴンの背中に乗る轟。
渾身の力を籠めて、攻撃を打ち込む。
流麗なデザインのブーツと、神秘的な輝きを秘めたガントレットが、焔を映じる。
轟の星の力に反応してか、さらに強いきらめきが発せられる。
痛烈な一撃！
たまらず呻くドラゴン。烈しく体を工場の壁面へ擦り付ける。
投げ出されるストレイト。
だが、その両手にはペットボトル。
中身はシャーベット状の塊。
「皆、隠れていろ！」
そのまま宙返りし、正義のキック。
強化したブリープが、見事な軌道を描く。
キックの反動をつけて、轟は反対側に跳躍。
その両手には、ペットボトル。
ためらわず、轟はそれを投擲。
ペットボトルは完全な放物線を描き、腹部に吸い込まれる。
直後、すさまじい爆発がドラゴンを襲う。
すさまじい音響が廃墟を揺るがし、異様な色彩の閃光が空を彩る。
死蔵されていた、燃料タンク。
それらは凍てついて、もはや実用に供さない。
轟が目を付けたのはこれらだった。
炎の力を駆使し、それらを融解させる。
シャーベット状になったそれらをペットボトルに詰める。
可能な限りの準備をし、ドラゴンを待ち構えていたのだ。
炎がすさまじい速度で天井や壁を嘗め尽くす。
爆轟が爆轟を呼び、ドラゴントレインが衝撃で震える。
水で防御する間も有らばこそ。
苦しみながら火球を乱打するが、それがかえって工場を破壊する。
轟にしてみれば、燃料の力は未知数。
ペットボトル詰めの燃料はあくまでサポート役。
頼りになるのは拳であると、覚悟を決めていた。
だが、他のメンバーの作戦を聞き「もう一つのプラン」が頭を擡げた。
竜に燃料を投擲した際の、破壊力により、そのプランがにわかに現実味を帯びた。
由貴奈の口から発せられた、計画の最終段階。
――「そこ」までしなければ、この敵には勝てない。
ならば自分も、彼らを全力でサポートする。
さらなるペットボトルの連打。
暴走する龍が、燃料タンクに向けてまっしぐらに走る。
激突の瞬間、光弾を投げつけ、即座に退避。
ドオン！
爆炎と衝撃波が、ドラゴンを見舞う。破壊のシンフォニー、その序曲。
いまや工場は壮麗な炎に包まれていた。
大音響とともに構築が崩壊し、なぎ倒されていく。
炎をバックにして、最後のクラップ・アローを放った由貴奈。
退路を確認し、ろっこんを発動する。
すでに轟により、最終段階への引き金は引かれた。
自分が、状況を完成にまで持っていく。
クッキーを嚙み砕き、常にろっこんを励起させる。
あらゆる金属を自在に操る能力をもつ彼女。
打ち捨てられた金属の残骸が溢れる廃工場は、彼女の版図。
すべてのものが彼女の恭しくかしづき、凶悪な尖兵となって相手に襲い掛かる。
工場最深部、もっとも脆弱な場所。
既に弱っていたその場所が、ろっこんの一撃で消し飛ぶ。
ドオン！
大音響とともに工場が完全に破壊される。
誘爆を繰り返し、それ自体が巨大な鉄槌と化した破片が、容赦なく竜の胴体に突き刺さっていく。
（いまだ！）
工場の出口で隠れていた新田 亮。
風の力を駆使して、崩壊する工場の瓦礫をさらに天高く巻き上げ、その攻撃力を倍化させる。
核熱トマトで、攻撃力のアップを図った。
万全の体制で臨んだ彼、的確で効果的な一撃を打ち込む。
破壊の最終楽章は頂点に達して、さらにまだ変幻自在の変容をみせる。
燃え上がる紅蓮の竜巻。
破壊のミールストームが、ドラゴンを蹂躙する。
ペルラの先導で逃れた一同は、すさまじい音響に振り返る。
黒煙を巻き上げ、爆風を破裂させる工場。
眩い焔が、氷原を鮮烈に染め上げる。
――だが、それでも！
「生きているのか……ドラゴン！」
炎の中を突っ切り、それでも列車は止まらない。
肉を削がれ、装甲の大部分を撥ね飛ばされたとしても、竜は止まらない。
ますます怒りに突き動かされ、驀進を開始する。
――それを、狙っていた！
跳躍する一つの影。
サキリ・デイジーカッター。
今は、ザ・ストレイトＳＡ（スノーアダプテーション）。
「ザ・ストレイト、見参！」
「ザ・ストレイト？」
アリスがびっくりした声を上げる。
「うわ、カッコイイ！」
メリィがキラキラした目を向ける。
「ザ・ストレイト……一体何者なんでしょうか……」
リリエルが、神妙な面持ちをする。
ザ・ストレイトに対する、新鮮な星幽塔の面々の反応を見て、轟と既知の人間は、
（そういえば、こういう反応だってあるんだよな）
と、少しほっこりする。
何とも曰く言い難い表情のペルラたちに向けて、轟は親指を突き出す。
「トオオオオ―――ッ！！！」
急降下し、ドラゴンの背中に乗る轟。
渾身の力を籠めて、攻撃を打ち込む。
流麗なデザインのブーツと、神秘的な輝きを秘めたガントレットが、焔を映じる。
轟の星の力に反応してか、さらに強いきらめきが発せられる。
痛烈な一撃！
たまらず呻くドラゴン。烈しく体を工場の壁面へ擦り付ける。
投げ出されるストレイト。
だが、その両手にはペットボトル。
中身はシャーベット状の塊。
「皆、隠れていろ！」
そのまま宙返りし、正義のキック。
強化したブリープが、見事な軌道を描く。
キックの反動をつけて、轟は反対側に跳躍。
その両手には、ペットボトル。
ためらわず、轟はそれを投擲。
ペットボトルは完全な放物線を描き、腹部に吸い込まれる。
直後、すさまじい爆発がドラゴンを襲う。
すさまじい音響が廃墟を揺るがし、異様な色彩の閃光が空を彩る。
死蔵されていた、燃料タンク。
それらは凍てついて、もはや実用に供さない。
轟が目を付けたのはこれらだった。
炎の力を駆使し、それらを融解させる。
シャーベット状になったそれらをペットボトルに詰める。
可能な限りの準備をし、ドラゴンを待ち構えていたのだ。
炎がすさまじい速度で天井や壁を嘗め尽くす。
爆轟が爆轟を呼び、ドラゴントレインが衝撃で震える。
水で防御する間も有らばこそ。
苦しみながら火球を乱打するが、それがかえって工場を破壊する。
轟にしてみれば、燃料の力は未知数。
ペットボトル詰めの燃料はあくまでサポート役。
頼りになるのは拳であると、覚悟を決めていた。
だが、他のメンバーの作戦を聞き「もう一つのプラン」が頭を擡げた。
竜に燃料を投擲した際の、破壊力により、そのプランがにわかに現実味を帯びた。
由貴奈の口から発せられた、計画の最終段階。
――「そこ」までしなければ、この敵には勝てない。
ならば自分も、彼らを全力でサポートする。
さらなるペットボトルの連打。
暴走する龍が、燃料タンクに向けてまっしぐらに走る。
激突の瞬間、光弾を投げつけ、即座に退避。
ドオン！
爆炎と衝撃波が、ドラゴンを見舞う。破壊のシンフォニー、その序曲。
いまや工場は壮麗な炎に包まれていた。
大音響とともに構築が崩壊し、なぎ倒されていく。
炎をバックにして、最後のクラップ・アローを放った由貴奈。
退路を確認し、ろっこんを発動する。
すでに轟により、最終段階への引き金は引かれた。
自分が、状況を完成にまで持っていく。
クッキーを嚙み砕き、常にろっこんを励起させる。
あらゆる金属を自在に操る能力をもつ彼女。
打ち捨てられた金属の残骸が溢れる廃工場は、彼女の版図。
すべてのものが彼女の恭しくかしづき、凶悪な尖兵となって相手に襲い掛かる。
工場最深部、もっとも脆弱な場所。
既に弱っていたその場所が、ろっこんの一撃で消し飛ぶ。
ドオン！
大音響とともに工場が完全に破壊される。
誘爆を繰り返し、それ自体が巨大な鉄槌と化した破片が、容赦なく竜の胴体に突き刺さっていく。
（いまだ！）
工場の出口で隠れていた新田 亮。
風の力を駆使して、崩壊する工場の瓦礫をさらに天高く巻き上げ、その攻撃力を倍化させる。
核熱トマトで、攻撃力のアップを図った。
万全の体制で臨んだ彼、的確で効果的な一撃を打ち込む。
破壊の最終楽章は頂点に達して、さらにまだ変幻自在の変容をみせる。
燃え上がる紅蓮の竜巻。
破壊のミールストームが、ドラゴンを蹂躙する。
ペルラの先導で逃れた一同は、すさまじい音響に振り返る。
黒煙を巻き上げ、爆風を破裂させる工場。
眩い焔が、氷原を鮮烈に染め上げる。
――だが、それでも！
「生きているのか……ドラゴン！」
炎の中を突っ切り、それでも列車は止まらない。
肉を削がれ、装甲の大部分を撥ね飛ばされたとしても、竜は止まらない。
ますます怒りに突き動かされ、驀進を開始する。
――それを、狙っていた！
跳躍する一つの影。
サキリ・デイジーカッター。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2017年04月22日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年04月29日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年04月29日 11時00分
