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せんせいといっしょ:津止先生編
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やがて、それぞれが調べ物を終えて。
一行は、
津止 孝道
先生を囲んで調査結果の報告会を開始した。
「先ず、異世界との繋がりは、ずっと昔から存在したんだと思う」
口火を切ったのは、
御剣 刀
だ。
「一つ一つの情報の信頼度は何とも言えないけど、あまりにも数が多かったからな」
「私からは、この本を」
次いで、一冊の古書の頁を、
仙藤 紫
が皆の前に示す。
「民間伝承の中に、翼の生えた猫が神様の遣いとして登場する話があったわ」
「……猫に翼」
「はい。明らかにフツウではない存在ですし……異世界に関わるものかもしれないと」
津止先生の呟きを耳に留めて、紫は口調を改めて言葉を足した。
「僕の見つけた本にも、御遣いの猫さんが出てきたよ」
翼については記述がないけど、と、
恵御納 夏朝
が続ける。
「この本、店主さんに借りてきたんだけど……猫さんが、お三夜さまの遣いとして旅立つ話が載ってたんだ」
「お三夜さま!」
「の、御使いか……!」
声を上げたのは、
卯木 衛
と
来島 アカリ
だ。
興奮した様子で、衛がいかにも大事そうに抱えていた絵本を開く。
「見てくれ! この絵本、お三夜さまが主人公? なんだけど……」
「この場面――御使いが集まったところらしいんだけど、ここに描かれてるこれ、翼獣に似てるかも? って」
赤い目を持つ黒猫の周りにわらわらと集うその眷属達。
独特のタッチで描かれた多種多様な猫達の、その中に。
「……黒豹?」
「翼はないけど……確かに、この子たちだけ猫にしてはおっきいねぇ」
絵本を覗き込んだ刀と
壬生 由貴奈
がそんなことを漏らせば、
「だろ!? 俺、絶対関係あると思うんだ!!」
衛の瞳が益々以って輝き、「卯木、落ち着け」とアカリが少し呆れたように零した。
「ふっふっふ……そんな衛くんに朗報を授けよう……!」
所謂ドヤ顔で、手にした本――『追い求めろ浪漫☆寝子島ミステリー漫遊記』の頁を捲るは
桜庭 円
。
「あるとしたら、真実2割嘘8割ぐらいで、わかる人にだけわかるようにしてると思ったんだけど……」
言って、円が自信満々で開いた頁には、翼の生えた、何だか不細工な謎の生き物の姿。
「なになに……『天使の翼をはためかせると天罰の風が吹くぞ!』……んん?」
「『怒ると、口から地獄の業火を吐くぞ!』……何だかすごいことになってるわね」
「『寝子島の神様と縁深いらしいぞ!』……ですか……」
「後は……『水中からとび出してくる姿が目撃されているぞ!』……か」
挿絵の下の解説を読んで、由貴奈が首を捻り、紫がちょっと神妙にも見える面持ちになる。
頬に手を遣って
御巫 時子
は目を瞬かせ、刀が何とも言えない表情で息を吐いた。
「どう? これが我らが寝子島書房の底力だよ!」
「……これ、それこそ嘘8割なんじゃねーか……?」
えっへん! と胸を張る円を前にアカリが呟き、
「……うん。じゃあ、次はうちが行くねぇ」
と、気を取り直してという感じで由貴奈が報告を始める。
「うちは、とにかく古い伝承を探したよぉ。神様が生まれた時のこととか知りたかったけど……」
残念ながら、そのことに言及した本は見つからなかったらしい。
「見つかった中だと、一番古いのはお三夜さまの伝説っぽい? で、次が落神伝説」
「お三夜さまの伝説ってそんなに古いのか……」
思わず独り言を呟いた衛に、「みたいだねぇ」と頷いた後で、
「あ、落神伝説についてなんだけど、その時代のお宝が寝子島に眠ってる、みたいな記述があったよぉ」
と、由貴奈が思い出したように付け足す。
「な、何だか、何が真実で何が嘘なのかわからなくなってきました……」
混乱しきりの時子の言に、多くの頷きが返る中、
「難しいところなのです。私が調べた書きつけも、古い噂話に関するものだし」
なんて、口を開いたのは
椿 美咲紀
だ。
「三夜湖の底に聖域への入り口がーとか、書いてあったのですが……」
「三夜湖、ですか……?」
美咲紀の言葉に、時子が目を丸くした。
そして、いそいそと取り出したメモを広げてみせる時子。
「あの、これを見てください……!」
そこに描かれていたのは、何やら地図のようなものだった。
「……これ、どこだろう?」
「三夜湖ができる前――お三夜さまの伝説以前の寝子島の地図を作ろうとした方がいたみたいなんです……」
夏朝の問いに応じ、それこそ信憑性は薄いと思いますがと付け足した後で、
「ですが、ここ……今は三夜湖がある場所に、印が付けてあるのが気になって……」
と、時子は言葉を締め括った。
全員が話し終えたと見て取って、美咲紀が感慨深げに息を吐く。
「こういうのを探す時、自分達も日頃考えた事を書き記し、残しておくのって大切だと改めて感じるのですよ」
今は当たり前の事柄も、50年も経てば色々と変わってしまう。
その中には、思い出しもしなくなるものもあるだろう。
そして、100年も経てば、知る人すら居なくなってしまうと美咲紀は語る。
「だって、寿命きちゃうもん。なので、私は日記書いてます」
うんうんと自分の言葉に頷いた後で、美咲紀はふと、津止先生の方を見た。
「あ、先生も日記とか書いてますか? 食事記録程度でも残しておくと健康管理に良いそうですが!」
美咲紀の言葉にぴくりと反応して、けれど津止先生は黙秘権を行使する。
その反応に、津止先生が日記を付ける派であることを確信した者は少なくなかった。
「えっと……先生も皆も、気を付けて、ね」
考え考え、夏朝が音を紡ぐ。
「いつ、危険で理不尽な状態に巻き込まれてしまうか、わからないから……」
心配の色が滲むその言葉に津止先生は夏朝を見て、集まった皆の顔を見回して、
「……皆、感謝する」
と、どこまでも津止先生らしく、ごく短く謝辞を述べたのだった。
――なお、2軒目、3軒目に移動しての調査は、夕暮れ時まで続いたとか。
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あとがき
担当マスター:
巴めろ
ファンレターはマスターページから!
お世話になっております、ゲームマスターの巴めろです。
まずは、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
この度は、長く続く『せんせいといっしょ』シリーズの一端を担わせていただきました。
沢山の働き掛けを頂いて、調べ物にも色々と成果があって。
相変わらず無口ですし表情も殆ど変わりませんが、
津止先生も、PCの皆様との古書店巡りを意義深く、有り難いものと感じているようです。
また、得られた情報に関しましては、
伝承だけあって、足りない部分があったり真実でないことが混ざっていたりしますが、
それ単体で一つの情報として意味を成すものもあり、
組み合わせることで形になるものもあり、ですので、
こういうことかな? と、興味とお時間があれば考察も楽しんでいただけますと幸いです。
重ねてになりますが、ご参加くださった皆様に心からの感謝を。
この度も、本当にありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月09日
参加申し込みの期限
2017年01月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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