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せんせいといっしょ:津止先生編
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一方、
桜庭 円
は半分力尽きていた。
「数で当たってみるしかないかな、頑張ろう! ……って、思ったけど……」
古書店の書架に住まう本達の、膨大なことと言ったら。
「うう、何か感じ取れたらわかりやすいのに……」
がっくりと肩を落として――けれど円は、間もなくして顔を上げた。
ここで諦めてしまうつもりは、毛頭ないのである。
(変わった事って、大抵寝子島で起こるから……)
口元に手を宛がって、考え込む円。
その瞳に、パッと閃きの光が散った。
「著者が寝子島出身の本の中から、そういう系統の本を探してみよう!」
そうと決まればと、円は古書店の店主の元へ。
「店主さーん……って、あれ? 美咲紀ちゃん?」
「あ、円ちゃん!」
呼べば、カウンターの端っこを借りている
椿 美咲紀
が顔を上げる。
手元を見れば、何やらボロボロのメモのようなものと睨めっこをしていた様子だ。
「何してるの?」
「店主さんにお借りした書きつけを解読しているのですよ」
「へええ……それ、読めるの?」
書きつけに踊る文字は、円にはミミズがのたくっているようにしか見えない。
美咲紀が、「えへへ」と笑う。
「昔の文書は変体仮名も多いから大変だけれど、コツを掴めば結構読めるものなのです!」
「へん、たい……? うん、よくわからないけど、頑張ってね!」
「はいなのです!」
そんなやり取りをしていたところに、奥へ引っ込んでいた店主が戻ってきた。
「おや。また寝子高の生徒さんかい? 皆、頑張るねぇ」
「店主さん! 何か、琴線に触れた本とかあれば教えてもらいたいなー、って!」
寝子島出身の著者さんの本で! と付け足せば、店主は「うーん」と唸る。
「言ってしまえば、琴線に触れた本ばかりだからねぇ。幾らでもあるって言ったら……」
「う、そ、それは困るかも……」
だよねぇ、と頷く店主。円は、胸の内に嘆息した。
(古本って店主さんが目を通してる筈だから、心に強い引っ掛かりがある本があればと思ったんだけど……)
仕方がない! と、円は携帯電話を取り出そうとする。
「寝子島書房に、ちょっと問い合わせてみようっと……」
「寝子島書房? お嬢ちゃん、寝子島書房、好きなのかい?」
「へ? うん、勿論!」
円の力強い返事に、そうかそうかと店主は破顔した。
「ならあるよ、お勧め。ええっと……ああほら、これこれ」
「こ、これは……!」
手渡された本の名は、『追い求めろ浪漫☆寝子島ミステリー漫遊記』。
(へ、変な話、読む方も現実的だとは取らない筈だから、工夫すると思ったけど……)
これは創作系or奇書の分類でいくと明らかに後者の予感がすると、円はちょっと震えた。
店の奥の方で、
壬生 由貴奈
も調査に当たる。
「調べ物調べ物、っと……あ、津止せんせー」
書架に並ぶ背表紙を確かめながら奥へと進んできた
津止 孝道
先生に気付いて、声を上げる由貴奈。
近くで本を開いていた
御剣 刀
も、由貴奈の声を耳に津止先生の方へと眼差しを遣った。
「先生、何か収穫はありましたか?」
刀の問いに、「……ああ」と短く答えが返る。
(……どんな収穫があったのか全くわからないな)
とは思いながらも、刀は津止先生の前へと、探し出した本を翳してみせた。
「こっちもそこそこです。『神隠し』系と『突然現れて消える存在』系の伝承を調べているんですが」
「……ふむ」
「これが、結構色々と出てきましたよ」
例えば、異世界へとこちらの世界の人間が誤って足を踏み入れてしまうとか。
或いはそれとは逆に、異世界の住人がこちら側へとやってくる伝承も。
話を聞いていた由貴奈が、「へえ」と少し驚いたような声を出した。
「フツウじゃないことが起き始めたのって入学式の頃からだと思ってたけど……」
「はい。昔にも、そういうことがあったのかもしれません」
信憑性のほどは判断しかねますけどね、と肩を竦める刀。
「なんせ、そういう事象が起こったとされる場所もまちまちだし……」
「でも、そういう話が沢山あるなら、ののこちゃんが落ちてくる前から異世界との繋がりってあったのかも?」
刀と由貴奈の議論を、津止先生は興味深げに見えなくもない様子で聞いている。
由貴奈は、ふとそんな津止先生へと水を向けた。
「だけど、うちらの周りでフツウじゃないことが起こるようになったのはやっぱり入学式の頃からだよねぇ?」
「……私が知る限りでは」
「せんせーがもれいびになったのもその時でしょ?」
「……断定はできない。が、恐らく」
「ふむふむ、やっぱりかぁ。うちもそう……だと思うし」
考え込むように首を傾けて、「そも」と由貴奈は言葉を続ける。
「テオもクローネも『何時から』ここに居たのかな」
「それは……古書を調べても、わからないかもしれませんね」
だよねぇ、と刀に応じて、由貴奈は書架から一冊の本を選び出した。
「一番古い伝承、とか探してみようかなぁ。ルーツを探れば、何かしらわかるかも」
由貴奈が本の頁を捲り始めたのを目に確かめて、刀はまた津止先生を見る。
「今は、伝承に残っている場所を記憶に留めておくしかないですが……」
現在も、異世界に迷い込んだり、異世界の住人と遭遇したりすることは少なくない。そして。
「そのことが俺のフツウを害するなら、放ってはおけないでしょう?」
「……君の、そして私達のフツウ……か」
その言葉には、出来ることがあるならば『私』も動く、という意が覗いている。
刀が、不器用な返事からその意味を読み取って口元を緩めた、その時。
「あっ、これって……」
由貴奈が、眠たげな目を丸くして、思わずといった調子で声を上げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月09日
参加申し込みの期限
2017年01月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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