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せんせいといっしょ:津止先生編
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流石は寝子島、古書店の本にも猫が登場する物は多く、
恵御納 夏朝
は胸をときめかせる。
(可愛い猫さんがいっぱい……っていけない、情報収集に集中!)
ふるふると、雑念を払うように夏朝が首を振った、その時である。
「恵御納さん、どうかしたの?」
いかにも古めかしい一冊を手に、声を投げたのは
仙藤 紫
。
ええっと、と、夏朝は曖昧に視線を泳がせた。
「いやその……あ、仙藤先輩のその本は?」
「ああ、これは民間伝承の採集記録よ。不完全ではあるけど……少し見てみる?」
猫好きだったわよね、と付け加えられた言葉の意味を考えながらも、
「うん、ありがとう」
と、夏朝は紫が開いた頁を覗き込み、わあ、と瞳を煌めかせた。
「やっぱり、この島は猫と縁深いんだね……うん、僕ももっと頑張ろう!」
「それじゃあ、私も別の書架を見てくるわね」
紫と別れて、夏朝は「よーし」と気合を入れ直し、調べ事を再開する。
(『牛』や『鳥』が関わる情報は中々見つからないな……だけど、『猫』なら!)
そうして夏朝は、猫が関わる伝承を、本の世界の中に探していった。
(それにしても……寝子島って、どの位前から猫さん沢山になったのかな)
なんて頁を捲りながら考えていたところに、応じるようにして短い記述。
(へえ、ある時期から急に増えたって言われてるのか……)
ふむふむ、と頷く夏朝。それにしても、と夏朝は考える。
(テオ君……は神様だから別としても、異世界から来たり、異世界に行ったりした猫さんもいたのかな?)
もしかしたら、『落神』絡みとは別事項として記されているかも。
そんなことを思いながら、気になる本を開いてはパラパラと目を走らせる。
暫く、頁を捲る音だけが響く時間が続いて――やがて。
「……あ!」
思わず声を上げてしまって、夏朝は慌てて口元を押さえた。
(こ、この本は……。有益な伝承、可愛い猫さん……最高……)
夏朝はその本を胸に抱えると、すぐに古書店の店主の元へと向かう。
カウンターの端っこに
椿 美咲紀
の姿があったが、あまりに真剣な様子だったので敢えて声は掛けなかった。
夏朝に気付いて、店主が気さくに笑う。
「おっ。こちらのお嬢ちゃんはどうしたんだい?」
「あの……この本、幾らなのかなって」
「ああ、この本か。これはねぇ……」
告げられたのは、夏朝から言葉を奪うのに十分すぎる額。
例え血の涙を流したとしても、手の届かない値段である。
「悪いねぇ。なんせ、貴重な本で……」
店主が申し訳なさそうに眉を下げるので、夏朝は首を横に振って「大丈夫」と応じる。
(残念だけど……せめて、この情報は津止先生や皆に伝えよう)
そう思い決めて、夏朝はきゅっと口元を引き結んだ。
店主に伝承や歴史を扱ったコーナーを教わって、
御巫 時子
も真剣に本探し。
落神やもれいびに関する描写に気をつけて寝子島の歴史を遡っていくが、
(落神伝説はともかく、もれいびを思わせる記述は見当たりませんね……)
という具合で、積み重なった本を順々に確かめながらも作業は中々に難航中である。
記憶を辿りながらかつて異世界で見た本を探すも、その姿も見つけられず。しかし。
(過去にも行き来できる人がいたはず、と思いますし……頑張りましょう……!)
なんて、時子のやる気はまだまだ衰えない。
そして時子は、緩やかな、けれど確かな足取りで再び店主の元へと向かう。
「すいません、よろしいでしょうか……?」
「ん? お嬢ちゃん、今度はどうしたんだい?」
「あの、店主さんは異世界についてご存知だったりは……」
「ああ、この島はそういう類の話多いよねぇ」
店主は、流石に異世界の存在こそ目の当たりにしたことはない様子だったが、
「そういうの探してるのかな? そしたらねぇ……」
と、時子の読みにも沿った、寝子島出身の著者の本を奥から何冊か取り出してきてくれた。
「わ、ありがとうございます……!」
ぺこりと頭を下げて、時子は本に目を通していく。
了承を得て気になった箇所をメモに残し、時子はほうと息を吐いた。
「後で纏め直さないと、ですね……」
「課外授業、皆気合い入ってるねぇ。お疲れさま」
「そんな、色々とお世話になってしまって……」
宝物のように胸にメモを抱いて、時子は今度は児童書のコーナーへと足を進める。
(伝承などを、わかりやすく絵本に描いているケースもあるかもしれませんし……)
なんて、赤い目の黒猫が表紙に描かれた絵本を手に取ろうとした、その時。
「あっ」
「あ、衛さん……」
時子と同じ本に手を伸ばそうとしたのは、
卯木 衛
だ。
黄色い目をくるりと丸くした後で、衛がにっと笑う。
「時子くんも絵本探しか。俺もさ、寝子島で作られた絵本もチェックしてみよう、って」
意外と言い伝えなんかが元になってるのとかあったりするし、と衛。
同意見だと、時子もにっこりと微笑して頷く。
「衛さんは、何か収穫は?」
「んーと、黒豹に似た姿の生き物が出てくる本とか、片っ端から探してる!」
そして、今は黒猫についての話にまで手を広げたという次第であるらしい。
「じゃあ、この絵本、一緒に見てみましょうか……?」
「うっし! そうしようぜ!」
かくして、2人は揃って絵本の頁を捲っていく。
そこに現れたものに――時子と衛は、殆ど同時に顔を見合わせた。
「これは……」
「っ、俺、ちょっとアカリくん呼んでくる! ……って、いた! アカリくん!」
「わっ!? ま、また卯木か……」
丁度、近くで書架に並ぶ本の背表紙に指を走らせていた
来島 アカリ
が、衛の声にびくりとする。
その後で、アカリは真面目な顔で衛達へと向き合った。
「もしかして、何か見つかったのか?」
「これ! とりあえずこの絵本見てくれ!」
「絵本? ……ん? これってもしかして……」
「な! だよな!」
絵本から顔を上げて、声を弾ませる衛の目を真っ直ぐに見て。
「――よし。これに関して、もうちょっと掘り下げてみるか」
と、アカリはピンク色の瞳をぴかりとさせたのだった。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月09日
参加申し込みの期限
2017年01月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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