旧市街の外れにある居宅へと、寝子島高校より帰宅する、その途中。
(……また、か)
ふと、つい癖で顎に手を宛がって――
津止 孝道は、そこに彼にしか見えないものを見た。
入学式の日を境に目に映るようになったそれがどういう性質のものかを、
(異世界や異次元に繋がる『出入り口』……こんな場所にもあったとは)
という具合で、津止は、今は確かに把握している。
津止は、『出入り口』へと眼差しを遣ったまま、思案の底に沈んだ。
(――この世界、この島の異界との繋がりは、いつから存在しているのだろう)
(――異界との交流は、昔からあったのだろうか)
(――過去の伝承を、調べてみるというのはどうだろう?)
(――何か、少しでもわかることがあれば……)
ああ、と、思いつきにごく小さく声が漏れる。
「……声を、掛けてみるか」
明日、顔を合わせた生徒達に誘いを掛けてみよう。
名目は――『古書店を巡って知る寝子島の伝承』でどうだろうか。
お世話になっております、巴めろと申します。
このページを開いてくださってありがとうございます!
『せんせいといっしょ』シリーズの津止先生編を担当させていただきます。
津止先生と縁があっても、なくっても、寝子高生でも、そうでなくても。
寝子島の異界との繋がりや交流について調べるお手伝いを、どうぞよろしくお願いします!
以下、シナリオの詳細でございます。
このシナリオの概要
実は入学式以来もれいびとして目覚めていた津止先生。(彼のろっこんなど、詳しくは彼のプロフィールで!)
先日、初めて自らのろっこんを用いて異世界へと足を踏み入れたこともあり、
寝子島の異界との繋がり・交流について、興味を持った様子です。
この度は、休日を用いて、旧市街の古書店を巡って何らかの伝承が残っていないかを調べるとのこと。
・学校で津止先生に誘われて付き合うことに
・偶然、旧市街や古書店内で出会った
などなど、お好みのシチュエーションでご参加くださいませ。
真面目に伝承を調べるもよし、関係ないことを話し掛けてみるもよし。
もしかしたら伝承から何か情報を得られることもあるかもしれませんが、
それはそれとして、どうぞ、お気軽にお楽しみいただけましたら幸いでございます。
それでは、ご縁がありましたら、何卒よろしくお願いいたします!