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せんせいといっしょ:津止先生編
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話の次第を聞き終えると、
仙藤 紫
は艶やかな黒髪をさらりと撫でつけて言った。
「寝子島の伝承についての調査ですか……興味深いですね。私も同行しても?」
「……用事は」
返事の代わり、
津止 孝道
先生からの謎の問いに、紫の端正な眉が戸惑いに僅か下がる。
ええと、と
御巫 時子
が口元に手を宛がった。
「孝道先生は、紫さんが何か用事があってこちらにいらしたのではと心配してらっしゃるのではと……」
「時子ちゃんすごいね!?」
時子の見事な通訳を前に思わずつっこみを入れる
桜庭 円
。
なお、津止先生の表情を見るに、大体合っている模様。
ああ、と意を解した紫が、「問題ありません」と応じる。
「ここ、自宅の近くなんです。散歩をしていたところなので、ご心配には及びません」
昨年の夏、既にAO入試に合格し、木天蓼大学への入学が決まっている紫である。
故に紫は、卒業までの残り少ない日々を比較的ゆったりと過ごしているのだった。
入学前の準備こそ色々とあるのだが、息抜きがてら調査に付き合っても罰は当たらないだろう。
ところで、と、紫は津止先生の顔を見遣った。
「漠然と『古書店』と言っても、それぞれに得意な取り扱い分野があります」
「あ、そっか! 成る程!」
紫の言葉に、
卯木 衛
が得心したとばかりにぐっと拳を握る。
歴史や郷土史、考古学辺りに強い店を中心に当たってみてもいいのでは、との紫の提案に、
「……」
「具合の良い店はあっただろうかと考えてらっしゃるのではと……!」
「うん、2回目だけど時子ちゃんがすごい!」
津止先生が思案げな顔をして、時子が言葉を足し、円が再びつっこんだ。それを受けて、
「的を絞るなら、私も何軒かそういう店を知っています。良ければご紹介しますが」
と、紫が案内を買って出る。皆がその反応を待つ中、津止先生が頷くことで応じ、
「よーし! そうと決まれば改めてGOなのですよ!」
笑顔の花を綻ばせて、
椿 美咲紀
が意気揚々と拳を天に突き上げた。
やがて一行が辿り着いたのは、格別古い、けれどどこか堂々とした様子の店だった。
その立派な店構えを見上げて、
来島 アカリ
は感心したように息を吐く。
「普段旧市街の方あんま来ねーんだけど、こんな店もあんだなー?」
濃いピンクの瞳を瞬かせるアカリの隣で、「そういえば」と
壬生 由貴奈
が言った。
「今日ここに来たの、あの世界に巻き込まれた人ばっかりなんだねぇ」
皆元気そうで何よりだよぉ、としみじみとして(?)頷く由貴奈。
そんな中、ふと、
御剣 刀
が「先生」と口を開いた。
その目は、どこまでも真っ直ぐに津止先生を捉えている。
「先生はあの世界での出来事を体験したから、色々と気になるのは分かります」
刀の言葉を、津止先生は静かな面持ちで聞く。
「ただ――それを調べて、今なお何かしらの異変が続いていると知った時」
先生はどうしたいですかと、刀はそこで一旦言葉を切った。
津止先生が、言葉を探すようにして、ふっ、と眼差しを落とす。
その様子を前に、刀は更に声を重ねた。
「警察などは動いてくれない。なら、事情を知っている者がそれぞれの意思で決めるしかない」
導き出されるであろう道は二者択一。――動くか、沈黙するか。
俺は動きます、と、刀は微塵の迷いもなく音を紡ぐ。
「だって俺にとっての今は楽しくて苦しくて、喜びがあって辛い事もあって、出会いがあって別れがある……」
刀にとってその『今』は、かけがえのない、守りたい大切な時間なのだ。
「……まあ、あの時のような危険もありますから、知らんぷりしてもいいとは思いますけどね」
先生はどうします? と、刀はもう一度問うた。
皆が見守る前で、津止先生の唇が、緩く開かれる。
「……知ってしまったことをなかったことにはできない。だから今日ここに来たつもりだ」
答えになっているかと、その眼差しが尋ねていた。
ふっと、刀の口元に薄く笑みが浮かぶ。
「同行した甲斐がありました」
「ね、やっぱり先生変わったんじゃない?」
円の言葉を耳に聞きながら、
恵御納 夏朝
は自身の想いを確かめていた。
(僕は先生のことを守りたい、けど。先生にも、先生の覚悟があってここにいるんだ)
夏朝の決意と、津止先生の覚悟。両者は、きっと相反するものではないから。
(知ることができたのはきっと、収穫だ)
胸中に夏朝が頷く横で、アカリは心の中に、あたたかいものが揺れるのを感じていた。
(先生……やっぱり、口にしないってだけで、色々考えてるんだな)
優しく心の内側に触れるのは、恐らくは、ちょっとした親近感。
胸の内に想いを抱く、由貴奈もまたそのひとりだ。
(せんせーとはあの時以来……卒業も近いのに、エライことに巻き込まれちゃったけど)
それにも意味があったのかもしれないと思いながら、由貴奈は「ねぇ」と口を開く。
「せんせーって、あの後、また別の世界が見えたりはしなかったのぉ?」
「っ、そう、別の世界! 俺も知りたいです!」
衛が、ぐいと身を乗り出して言葉を続けた。対する、津止先生の答えは、
「……見えてはいる。だが、あれほど異様なものは見えない」
というもので、衛は翼獣達の世界のことを思って幾らか肩を落とし、
「それはよかったよぉ……んん? いや、何も見えてないわけじゃないならよくはない、のかなぁ?」
という具合で、由貴奈は平和な日常の定義を巡って首をうんと傾けた。
「まあとにかく、気づかないで何か変なことが起きちゃうこともありそうだし」
そういう意味ではせんせーの力はすごく頼りになるかも、というのが由貴奈の出した結論である。
「あの、今の言い方だと、孝道先生には多数の出入り口が見えているのでしょうか……?」
古書店巡り仲間のやり取りに、時子はそんなことを疑問に思う。
津止先生は、頷くことでその問いに応じた。
「なら、特に出入り口が多い場所などは……」
今度は、津止先生の首はゆるりと横に振られる。
そうですか……と眉を下げた後で、時子は思いつきに、はたと手を叩いた。
「あっ。どこかに、音楽を通じて交流できる世界があったら素敵ですね」
先生が楽器を弾いて、向こうの人が歌って……と想像に目元を和らげる時子。
津止先生が、ぽつと口を開いた。
「……元より、音楽とはそういうものだ。或いは、言語より雄弁に……」
いつもより滑らかに声を紡ぎ掛けて、ハッと我に返ったように押し黙る津止先生。
「津止先生! 今のお話の続きが聞きたいのです!」
美咲紀が明るく強請るも、津止先生は身の置き場のないような様子で黙り込んで。
仕方がないので、一行は古書店の中へと足を踏み入れることを決断したのだった。
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担当ゲームマスター
巴めろ
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月09日
参加申し込みの期限
2017年01月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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