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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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●寝子暦1369年・4月上旬のシーサイドタウン駅(1)●
【シーサイドタウン駅前:ネコジマスクエア】
「ここは……ステッラ・デッラ・コリーナじゃ、ない?」
青山 絢
は轟音から耳を両手で塞ぎながら、呆然と周囲を見回した。火災で倒壊したあの星ヶ丘のホテルから、命からがらようやく脱出できたと思ったら。逃げる間もなく今度は、謎の黒い球体に呑み込まれてしまった。そして気が付けば絢は、また別の場所に立っている。
「シーサイドタウンの駅前……だよね? でも、なんなの……
この不気味な空と、ツタとかキノコとかはえてて……」
絢の言う通り、空は毒々しい色の雲に覆われ、駅ビルの外壁は、まるで子供が描いたような落書きだらけ。舗装や建物を割って、奇怪な植物がそこかしこに生い茂り、種子とも胞子ともつかない不気味な代物を、大気中に撒き散らしている。
そして何より耐え難い異変は、さっきから絢の頭の中で鳴り響いている、大音量のダンスミュージックだ。
「……どういうこと、耳を塞いでるのに、頭の奥に直接聴こえてくる。
それに何だか突然踊りたくなってきた。これってどうなってるの?」
アドレナリンが噴き出すようなアップテンポの曲に、身体が反応しようとするのを絢は必死で堪えながら、
(思い出した……あの時と同じだ……)
そう、以前にもこんなことがあった。あれは約1年前の春。絢がこの寝子島に来て、高校に進学したばかりの頃だった。あの時も突然頭の中で音楽が鳴り響き、意識がカッ飛ぶほど踊り狂って……だから詳細な顛末は憶えていないけど、事件が終わった後もしばらくは、身体の節々が痛くてたまらなかったっけ。
「だとすれば、過去に戻った……?」
そんなことがあるのだろうか。ただ、今回は例のクローネか三羽烏の絡んだ異変である以上、1年前の過去と全く同じということはないはずだ。
(なら、その違いを何か見つけ出せれば?)
この世界からの脱出か、事件解決の糸口になるかもしれない。絢はそう考えて1年前の記憶を手繰り寄せるように思い出し、その「微妙な違い」を見つけ出すことに集中しようと試みる。
けれども……頭の中のダンスミュージックは途切れることなくガンガン鳴り響き、その絢の必死の集中の邪魔をしてくる。どんなに抵抗しても、身体が激しく反応して踊り出そうとするのは止められず、
「だめ……! 踊ってる場合なんかじゃないのに!」
「抵抗しなくてもいいのにゃ! 一緒に踊るにゃ!」
「えっ……ね、猫?」
くるくる回りながら目の前に現れ、突然自分の手を取って踊りだした猫を見て、絢が目を丸くする。いや、猫は猫でもこれは着ぐるみだ。探検服を着た猫の着ぐるみが、愛嬌のある仕草とユーモラスなステップで、絢のダンスをリードしているのだ。
つられて思わず踊り始めてしまえば、絢のステップももう止まらない。このままじゃ1年前と同じと分かっていても、身体は動く喜びに歓喜し、普段は大人しい絢の顔も、次第に上気して汗ばんでくる。口説かれているのだから、なおさらだ。
「えっ、くどか……、れっ……?」
頭で鳴り響いていた音楽が、いつの間にか軽快なジャズに変わっている。音楽の影響も併せて変化したのだ。
「そうだにゃ! 一緒に探検部に入って冒険しようぜにゃ!」
いや、口説かれていると言っても、探検部に勧誘されてるだけだけど。
そう、この着ぐるみの中身は、絢も通う寝子高・探検部の名物部長、
龍目 豪
だ。龍目は部室からこの探検部の備品を借り出し、ここまでやって来たのだ。ちなみに
1年前にも同じ着ぐるみを着ている。
「前回はこれを着て、バンドマンを説得したんだったな。
でもガタガタ言うより行動するほうが、やっぱり俺には合ってるぜ!」
こうして絢はこの奇怪な世界で、自分と同様、以前にもこの出来事を経験したことのある者と出会ったのだった。事前にテオの話を聞いていた龍目の説明によれば、ここはループ世界。昨年の4月に起こってすでに解決した筈の事件を、自分たちは繰り返し体験させられているらしい。
「そういうことだったのね……教えてくれて有難う。
でも、そのループの原因っていったい何なのかしら?」
「さあ、そいつは俺にも見当がつかねえな」
と首をひねりながらも龍目は、着ぐるみの胸をドンと叩いて、頼もしく言う。
「だがループだろうが何だろうが、同じことして足踏みしてるなんて性に合わねえぜ。
俺は、クラスメイトの十文字や何人かが消息不明と聞いて、
この世界に来たんだからな。俺と一緒に何か、出来ることを探そうぜ!」
「ここは? あれっ、今はいつだ? なんだか記憶が混乱してるぞ」
山田 勘三郎
もまた、駅前広場の奇怪で荒んだ風景に、見覚えがあった。
「またとんでもない事になってるな……
ってこれ、どこかで見たような……? 夢で見たんだっけ?
と、頭ん中に音楽が……しかもこれ!」
ドンドコドコドン♪と腰を震わせる太鼓のリズム。アフリカの民族音楽だ。着ていた服を今すぐ脱ぎ捨てたくなり、と言うかすでに、ズボンを脱ぎ始めちゃってる自分に気が付き、「うわーーっ!」と山田は大慌て。
「そ、そうだ! とりあえず、ろっこんで変身っ!」
大声でカラスの鳴き真似をして、【腹ぺこガラス】でハシブトガラスに変身した。そのまま翼を羽ばたかせて、ネコジマスクエアの空高く舞い上がる。
『カー!(ふう、危ない所だったぜ。これで脱いでも平気、
別の音楽で暴れ出してもボコボコにする心配はねぇ)』
空から見下ろせば、やはり広場のあちこちで音楽に振り回され、混乱している街の人々の姿が見えた。当時の騒ぎを、山田も次第に思い出す。
(この音楽は確か、別の音楽を聴いてりゃなんとかなるんじゃなかったっけか。
あと、こんなことになった元凶を捕まえれば戻ったはず……って、元凶って誰だー!?)
【シーサイドタウン:キャットロード】
「此処は……」
駅前近くのアーケード街、キャットロードにいる自分に気付いた
鴻上 彰尋
は、耳をつんざくようなヘビメタの轟音に、思わず顔を顰めた。けれど、その耳を塞いでも全く音が遮断できない。頭の中に強制的に音楽が流し込まれているのだ。
「……う、この状況は……あれか、
野菜原さんのろっこんが暴走した事件だったかな?」
身体がカッと熱くなり、何もかもを破壊してしまいたい、そんな強烈な暴力衝動に襲われる。だが先の龍目と絢や山田と同様、この事件に居合わせた経験のある鴻上は、音楽への対策も覚えがあった。
(確かそう、イヤホンで音の影響は緩和できたはず……!)
運良く持っていたイヤホンを最後の理性で耳に挿し、携帯プレーヤーに入っていた曲をすかさず最大音量で流す。するとヘビメタの音が掻き消され、危うい所で破壊衝動が収まった。
「やあ、確かにイヤホンで、この音楽はガードできるみたいだね」
その声に鴻上が振り向くと、やはり同様に自前のイヤホンを付けた、
サキリ・デイジーカッター
が涼しげな顔でそこに立っていた。
「僕以外にもループした仲間が来ている筈だと思ってね、
すぐに会えて良かったよ。だが……」
ス、とそこでサキリの目が険しい光を帯びる。
「残念、どうやら音楽の影響をもろに受けてしまっている
仲間もいるみたいだ……鴻上、後ろ!」
「えっ?」
と振り向く鴻上めがけて、まっしぐらに襲い掛かってきたのは、
水上 桜
と
日月 透
の2人だ!
「もう頭にきたーっ! 水族館にいたはずなのに、
今度は何でまたこんな奇怪な場所にいるのよっ!」
「ええーーーーーーーーーっ!?」
そう叫びながら滅茶苦茶に殴り掛かってきた桜と、続く日月の攻撃を、鴻上は慌てて避ける。儚げで寝不足そうな見た目の割に、鋭いパンチを打ち込んできた日月は、これを避けられ激怒した。
「何故避けるんです……私のこの手は、
あらゆる傷付いた者を癒やす【ラファエルの手】。
ちゃんとろっこんで治してあげますから、
その前に……さあ、ボコボコに殴らせなさい!」
「滅茶苦茶言ってますよ日月先生!?」
どうやら2人とも、今鳴っているヘビメタの影響を、もろに受けてしまっているようだ。桜はともかく、あの穏やかで頼りになる獣医さん、日月先生まであんな暴力的になってしまうなんて!
「私はともかくって、何よ!」
今度は桜が激怒する。
「試験期間中にも神魂の影響とやらに何度も巻き込まれて、
そんな理不尽もその都度我慢してきたのに、何なのもう!
こっちは平穏無事な普通を求めているのに、
やってくるのはカタカナ書きのフツウという名の超常現象。
そもそも普通とフツウ、どう違うっていうんだー!」
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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