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【星幽塔】第八階層 妖精のオーブと2人の乙女
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●お城でのティー・パーティ
だいぶ落ち着いた城内で、お茶が振る舞われる事になった。招待を受けたサキリ、クレオ、刀、剛は応接間に入る。目に飛び込んできたのは、上品な刺繍がふんだんに施されたテーブルクロス。そしてその上には美味しそうな焼き菓子と美しい茶器が並べられている。優雅な雰囲気の中一同は席に着き、キリアは自らお茶を淹れてくれた。
「本当に皆さんありがとうございました。まだ城もバタバタしており、こんなものしか出せませんが、ゆっくりしていって下さい」
丁寧に頭を下げ、キリアが言う。サキリが慣れた手つきで繊細な絵付けがしてあるティーカップを取った。
「これはミントティーだね……爽やかでいい香りだ」
あの大剣を手に血をたぎらせていた彼はどこへ行ってしまったのだろう。剣をお茶に変え、サキリは穏やかにこの時間を楽しんでいた。
その横で黙々と菓子を食べるのは、刀だ。あっという間に山のように盛っていた自分の取り皿を空にすると、ゴクリとお茶を飲み干し初めて口を開いた。
「ん、確かにこのお菓子とお茶はよく合いますね」
キリアが目をまん丸くする。そして後ろに立っていた給仕にそっと耳打ちした。
「サンドイッチをたくさん作ってきてちょうだい……」
なごやかに進むお茶会。剛が隣のキリアに話しかけた。
「いや、でも姫さん強かったなー! ほんとに剣が扱えるとは思わんかった」
キリアが笑って答える。
「いえ、まだ全然です。父にはそんな事するなって怒られるんですけど……」
すると、キリアの向かいに座っていたクレオが弾んだ声を上げた。
「ううん! 本当に強くて素敵だったわ! 剣の心得のある王女さまなんてカッコイイ!」
クレオはきらきらと瞳を輝かせながらキリアに言った。
「クレオもキリアさんのようなクールな女性になりたいわ!」
「そんな、クールだなんて」
素直に照れる仕草が何だか可愛らしい。クレオはますます嬉しくなって言葉を続けた。
「エイロスさんもカッコよかったのよ! キリアさんを救い出して抱きしめた時なんて……」
―――ガッチャン! ガチャガチャ!
クレオの話の途中でけたたましい音がする。何事かと一同が驚いて音がした方を見ると。
ティーカップを倒したキリアが真っ赤な顔で固まっていた。
まさか自分の言葉がここまで威力を発揮するとは思わなかったクレオは、おたおたしながら周囲に助けを求める。そこで剛が恐る恐るキリアに声をかけた。
「ひ、姫さん?」
はっと我に返ったキリアは耳まで真っ赤になりながら弾丸のように話し始めた。
「いえ、あれはこうしょうがなかったって言うか私も動けなかったしエイロスもああせざるを得なかったって言うか……あ、お茶のお代わりはいかが? そうそう、サンドイッチはもう出来たかし」
「―――姫様」
今まで部屋の隅で黙って立っていた初老の執事が初めて声を上げた。その低い声にピン! とキリアの背筋が伸びる。
「ハイッ!」
「……まずは零されたお茶を片付けるのが先です。取りあえずすぐにクロスをお取り替えします」
そこで初めてキリアは気付いたらしい。目の前の惨状に、しゅんと肩をすぼめた。
「はい……ごめんなさい……」
しばらくの沈黙の後。ブーッと剛が噴き出した。
「あーはっは! 愉快な姫さんやなー!」
剛は目尻に滲んだ涙を指で拭きながら言った。
「良かったな、エイロスが来てくれて!」
「い、いえ! 別に! そんな!」
「いいっていいって! 大事なもん程分かってまう。俺もそうやかい、心配すんなって!」
剛は優しくキリアの頭を撫でる。そこにサキリが柔らかく言った。
「そういえば、森での事を話してなかったね」
「ああ、そうだな。泥の巨人がいただろう、そっちは。話が聞きたいな」
刀が興味深そうに顔を上げる。自然と話は森での戦闘の事に移っていった。
サキリは森での激闘を静かに話しながら、部屋の隅で執事に怒られているキリアを目の端に入れていた。
可愛らしくて何だか憎めないキリア。美しくたおやかなピレー。エイロスと結ばれるのはどちらでもいいんじゃないかとサキリは思う。
(まあ、こういう三角関係も今はまだ楽しい時期なんじゃないかな)
執事に言われて慌てて汚れたクロスを持って行くキリアを見ながら、サキリはくすりと笑うのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月24日
参加申し込みの期限
2016年12月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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