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【星幽塔】第八階層 妖精のオーブと2人の乙女
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●それぞれのピンチ
一足先に王妃の間に入った剛、刀、まもる。それに続くようにエイロス達も何とか王妃の間に辿り着いた。
何層もの階をぶちぬいて作られている広大な王妃の間は、通常であれば大変豪奢なものであったに違いない。しかし今は、その大理石の床は子蜘蛛に埋め尽くされ、その奥には小山のような大蜘蛛が陣取り、毒液を飛ばしながら剛達を攻撃していた。
「でかい……」
大蜘蛛に気付いたエイロスが立ち止まり、思わず息を呑んだ。
ロベルトは、そんなエイロスの横顔に見惚れていた。
(美しいね……彼も幼い頃は輝くような美少年だったんだろうな……)
そしてロベルトは、エイロスの後ろにいるキリアに目をやる。彼は山小屋での妖精達の会話を思い出し、軽く首を振った。
(三角関係か……これまた面倒な。優しいっていうのも時々残酷だよね。……まあ僕はいつだって美少年ラブだけどね)
その時、トンと腰をつつかれた。
「先輩どうしたんですか?」
ちょっと唇を尖らせてアカリが訊く。ロベルトは曖昧に笑いながら首を振った。
「なんでもないよ! さあ、大蜘蛛退治だ!」
きらりと魔火の光宿る指輪を光らせ、ロベルトは走り出した。順調に子蜘蛛を焼き払いながら大蜘蛛に向かって行く。そして後方から飛び出した子蜘蛛に火の魔法をお見舞いした時だった。
「先輩あぶない……っ!」
アカリの悲鳴に近い声が飛んだ。その瞬間、大蜘蛛が放った蜘蛛糸がロベルトを襲った。
「しま……った!」
その時、ロベルトはドンという衝撃を背中に受けた。
(―――え?)
思うと同時にロベルトはバランスを失い勢いよく床に転がる。何とか止まりながら慌てて元自分のいた場所を見ると―――悠月が蜘蛛糸にがんじがらめになっていた。
「獅子目!」
叫びながらロベルトは急いで体を起こした。
(ちくしょう、やられた……っ)
ピンチのロベルトを前に、思わず体が動いていた。まさか代わりに糸にかかってしまうとは……。
歯を食いしばりながら、床に転がされた悠月が何とか糸から出ようともがいていると、ヒュッという空気の音と共に悠月を捕らえていた蜘蛛糸がスッパリと斬られた。顔を上げた悠月がホッとしたように言った。
「すまないオルカ、助かった」
「捕らえられた悠月もなかなか魅力的だったんだけどね~」
それは、双剣を手にしたオルカだった。剣を鞘にしまい、悠月を立たせながらオルカが軽口を叩く。ギッと睨みつける悠月にオルカが楽しそうに笑った。
そんな2人の光景を横目でちらりと見ながらアカリは子蜘蛛への攻撃を必死に続けていた。そして、その目の端には悠月とオルカを複雑な表情で眺めるロベルトの姿も入っていた。
(先輩が助かって、よかった……けど……)
複雑な思いだった。そして恐らくその思いは、悠月を見ているロベルトと同じかもしれない。アカリは自分の心が蜘蛛糸にぐるぐるに絡め取られてしまった気がして、ぶんぶんと首を振った。今は目の前の敵に集中しなくては。
どういう構造になっているのか、子蜘蛛は大蜘蛛の口から常にわさわさと這い出してきていた。
(うー……数が多すぎる……やっぱでかいの倒さなきゃ、だよな……)
時折飛んでくる大蜘蛛の糸を水の魔法で跳ね返しながら、アカリは考える。虫が苦手な者にとってはあの大きさなど論外なのだが、今はそんな事も言ってられない。出来るだけ大蜘蛛に攻撃をしようとアカリが体の向きを変えた瞬間だった。
「うわっ!」
アカリの華奢な両足に、数匹の子蜘蛛が飛びついた。
(しまった……っ!)
しかし払いのける前に、足先の毒液にやられてしまう。アカリは感覚を失い、ガクリと膝をついてしまった。
動けないアカリに大量の子蜘蛛が近付く。
(これじゃ避けれない……!)
アカリは四つん這いになりながらも何とか子蜘蛛を追い払おうと杖を握る。その時目の前に赤い光が走り、列になっていた子蜘蛛がボウッと黒こげになった。
「大丈夫かい、来島……!?」
星の力が宿った指輪を光らせながら、ロベルトが駆け寄ってきた。
「……ロベルト、先輩?」
驚くアカリをロベルトは抱き起こす。そしてその瞳を優しく細めた。
「君の美しい顔にも傷はついてないよ。……無事でよかった」
その至近距離にアカリは内心慌てるばかりだ。しかしそんな事はおくびにも出さず、アカリはぶっきらぼうに言った。
「あ、えと……ありがとう、ございます」
どうしてもその近すぎる瞳は見られず、下を見てしまうアカリ。しかしロベルトは気にする様子もなくアカリの足をさすった。
「どう、立てる?」
「いやちょっと……」
「ライトフェロゥを呼ぼうか」
片手でアカリを抱き留めながら、ロベルトは手を振りトワを呼ぶ。その腕の中でアカリは1人頬を染めて身を固くするのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月24日
参加申し込みの期限
2016年12月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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