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【ツートップ漫談】
これまで数々の難事件と対峙し、その絆を武器にフツウを守り抜いてきた、『
Leidenschaft
』。
情熱の意を冠するかの組織を、持ち前の腕っぷし、知恵と勇気をもってまとめ上げてきたふたりに、今……かつてない危機が訪れようとしていました。
「っつーわけだ、屋敷野。ひとつ、共同戦線といこうじゃあねぇか。情熱のツートップが揃って留年とかシャレにならねぇからよ、ここは俺が得意な文系を、お前が得意な理系を互いに教えるっつーことで、知識とコツを共有……」
「……留年? 如月くん。もしかして、私を侮ってますね?」
おおっと! ここで物言いがつきましたよ。互いの持てる力を結集しこの局面を乗り切ろうと熱弁する
如月 庚
に対し、相棒たる
屋敷野 梢
は少々、ご不満である様子。いわく、
「私、京大志望なんですけどーーー!!」
「おう、そうか。すげぇじゃあねぇか。じゃ、そういうわけでよろしく頼むわ」
「軽い!! ちょっとちょっとー、京大ですよー? まぁいいですけど……如月君がどぉーしてもとお願いするなら、『優等生で! 優しい! 屋敷野梢様!』が教えてあげますよー。ふふんっ」
「おう、そうか。すげぇじゃあねぇか。じゃ、優等生でお優しい梢サマ、よろしく頼むわ」
「なんで私より偉そうなんです? ねえちょっと、如月君?」
とまぁいつもの軽快なやり取りを経て、おふたりはリーダーと副リーダーたる威厳を示すべく、ペンを握り締めるのでありました。
ちなみに舞台は、夕日が美しい放課後の教室であります。
オレンジ色の光に包まれながら、並べた机に膝を寄せ合う男女。互いの吐息が頬に触れそうなほどに近くて、ふと気づくとふたりはひしと見つめ合い、まるで吸い寄せられるようにして……なんて、学生らしい甘酸っぱい空気は残念ながら、ビタイチありゃしません。
「……水兵リーベ僕の船……? あぁ? 右曲がり死して屍拾うもの無し……?」
そもそも如月くんは、梢サマの顔を見てませんでした。化学の参考書に並ぶアルファベットの羅列にかじりつき、ぬぬぬ、むむむむ、といかめしく眉を寄せるばかりです。
「あぁ? わっかんねーよ。リーベって誰だよ……!」
「リチウムとベリリウムですよ」
「僕って誰だよ……船ってナンだよ、ナメてんのか……!」
「ホウ素と炭素ですよ、何でキレてるんですか……船はフッ素とネオンです。語呂合わせだから、言葉の意味を気にしてても仕方ないですよー」
「クソッ、ふざけやがって……水素ヘリウム、リチウムベリリウム……」
まずは梢の得意な理科から始めてみたものの、これが思いのほか難解で、庚は大苦戦!
「じゃあ、ここでクエスチョン! 『2番目に軽い、アルカリ土類金属はなんでしょー?』」
「あぁ? そりゃあ、お前……決まってんだろ。あれだ……言わせんなよ。2番目に軽くて……ほら。アルカリっぽくて……土色の……」
「……如月君。コレ……私に文系科目とか教えてる暇無くないです……?」
対する梢はと言いますと、まぁある意味イメージ通りと言いましょうか。成績優秀でありまして、理科は得意分野ですし、生物にいたっては全国模試でもトップに食い込む実力者なのです。もちろん化学だって、元素周期表はお手の物、すらすらと答えられますけれど……教えるとなると、少々勝手も違うようでして。
けれど庚は、いつものごとく凛々しいお顔。眉をきりり、ふんっと鼻を鳴らして、
「そういうわけにはいかねぇな。取引を反故にする気はねぇ……契約は絶対だ」
「情熱ってそんな組織でしたっけ?」
「いいから。おら、次だ、次」
困難を意に介さず、机に向かい続ける庚は、さすがです。拳ひとつでフツウを守る、これぞ戦士の心意気。
「坂道で僕の車で徹子にっこり……徹子って誰だよ、クソァ!!」
「鉄とコバルトですよ」
とはいえ、無理もありません。
何しろ寝子島ときたら、不思議がいっぱいです。みんなのフツウが脅かされそうな事態など掃いて捨てるほどあるわけで、そのたび出向いたり巻き込まれたり、事態の収拾に務める彼ら『Leidenschaft』メンバーの学業が少しばかり疎かになってしまったとしても、これはもう仕方のないことではありましょう。
だからと言って、それを各教科担任の先生皆々様にご納得いただくのは、まったくもって、至難の業であるわけでして。
「『方丈記』の現代語訳だぁ?」
「はぁ……まぁ、聞いてないですけど。いきなり始めましたねー如月君」
「そらぁ、あれだ。語感と、自分なりに噛み砕いてよ、書くのが一番なんじゃあねぇかな」
庚の得意科目は、体育……というのは言わずもがなとして、古文もなかなかにお得意です。全般的に優秀な梢とて、古文ができないわけではないながら、
「いつもはノリで解いてますからねー。細かいところで減点されちゃうんですよね……というわけで、聞いてあげるのでよろしくお願いしますね、如月君」
「なんで俺より偉そうなんだ? よお、屋敷野よ」
それはさておき。
「見ろ。たとえば、ここだ……『知らず、生れ死ぬる人、何方(いずかた)より来たりて、何方へか去る』」
「ふふーん! このくらい分かりますよー、こういうことですよ。『生まれ、そして死ぬ人が、どこから来てどこへいくのか知らない』。ほーら完璧で」
「甘ぇなぁ、甘ぇよ。屋敷野」
「!?」
ノリで解くと豪語してはばからない梢へ、庚はここぞとばかりにツッコみを入れまして。
「『何方』を『どこから』としたのはいい。だが、ここの『知らず』っつーのは、『分からない』ってことだ」
「……同じよーなもんじゃ」
「違ぇな。正解はこうだ。『生まれ、そして死ぬ人は、どこから来て、どこへ去っていくのか。私には』…………」
溜めて。溜めて、溜めて~、
「…………『分からない』」
「おんなじじゃないですか!!」
「ばっかお前、違ぇよ。知らないわけじゃねぇ、分からねぇんだ。そんなだから減点されんだろ?」
「ナンセンスですよー!! 国語教師なら察せよ! 察せよッ!!」
「お前それ、
永田先生
にも同じこと言えんの?」
「ごめんなさい!!!!」
放課後の教室。図書室での勉強帰りでしょうか、通りすがりの生徒がふと覗きこんだなら、きっとわいわい賑やか、ふたりの派手なやり取りを目にすることができたでしょう。
思わずこっそり、くすっと吹き出してしまったかもしれません。
「あっ。そーいえば化学って、mol計算とかも範囲じゃないですっけ……?」
「あぁ? モル? また新しいヤツが出てくんのかよ、何モンだよモルって野郎は」
「人じゃないです。原子が6.0×10の24乗個分集まったカタマリをmolと言って…………うん。やっぱり古文は後回しにしましょう。理科科目は全てが暗記科目じゃないですから、応用できなきゃ意味が無いんですよ。っていうか今から試験範囲を全部暗記するのは無理そーですし、必要最低限の知識と応用方法を教えますー」
「おう、そうか。じゃあそれ、よろしく頼むわ」
「なんで私より偉そうなんですかねー!!」
静まりゆく校内へ、ちょっぴり騒がしく、けれど弾むような声が響きました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月19日
参加申し込みの期限
2016年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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