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試験勉強しなくっちゃ!
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【あべこべふたり】
図書館とは、ある種の侵しがたい静謐な空間と言えるでしょう。訪れる者はみな口を閉ざし、収められた書と知識に意識を傾け、ひたすらにその探求へと没入していくのです。いつしか探求者は外界と遮断され、膨大かつ深淵なる世界を駆け巡るうち、全ての雑念は溶けるように消え失せて、
羽生 碧南
は、
(待っててね、みんな……テストが終わったら、すぐに会いにいくからね……! ううっ、買ったばかりのゲームを封印してまで、試験勉強しなきゃいけないなんて……)
雑念、ありまくり!
図書館、という場所のチョイスは、実に正解であったと言わざるを得ません。なにせ、桜花寮の碧南の自室ときたら、誘惑が多すぎるのです。買ったばかりの新作乙女ゲーム、『幻想恋鎖』(もちろん初回特典付き限定バージョン)を始めとして、あんなゲームやこんなゲーム、それに関連グッズなんかもてんこ盛りですし、とにかくもう、テスト間際にビッチリ集中して試験勉強の追い込みを、なんて環境からはあまりにも遠すぎるのです。
(試験の前と期間中は部活が休みなのも、否応なくプレッシャーを高めてくれるわよね……ううう、助けてトウマくん、シュンヤくん! 私に力をちょうだい、コウスケくん……!)
碧南の愛するイケメンキャラクターたちは、残念ながらテレビの向こうの住人でありまして、泣こうが笑おうが、助けてはくれません。碧南は心の涙を流しながら、必死に参考書やら問題集にかじりつくのでした。
目の前には、多項式に平方根、二次関数に三角関数……無慈悲な数式がずらずらり。ことに苦手な数学を、まずは集中的に勉強することにします。
といって、碧南の成績は、決して悪いものではありません。最近は徐々に点数も上がって、今ではむしろ平均点以上。文武両道を地で行く碧南ですけれど、
(いいえ……油断はできないわっ。二学期の中間テストは、苦手科目にかかりきりになって、音楽で赤点もらっちゃったし……)
彼女は、油断しません。大好きな乙女ゲーも封印して、三学期の期末テストという大いなる壁に挑まんとする碧南の鋼の意思は、どこかバスケの試合中に見せる集中力や闘志に繋がるものもあったのかもしれません。
それに、何より力が湧いてくるのは、
(二学期の期末は赤点もらわずに済んだけど、今度またひどい点数取っちゃったら……追試で時間取られて、部活もできないしゲームもできないしで不満が募って……えっ? うん、大丈夫よ、心配しないで。私ガンバルから、見ててね、ハルキくん……ッ!!)
……やっぱり乙女ゲーへかける執念と、いつもの妄想モードでありました!
さて、そんな図書館を静かな勉強場所として利用しているのは、碧南だけではありません。
(今回も、目標……平均点以上っ。赤点取らないように気を付けないとね、うん)
もれいび、ろっこん、神魂などなど……
恵御納 夏朝
の日常は、時折乱れます。寝子島に住む人なら、あるいはいくらか経験があるかもしれません。だからこそ、こんなフツウで平穏な日を、夏朝は大切にしています。
今日は図書委員会の活動も、演劇部の活動もお休み。久しぶりの何もない放課後は、苦手科目を克服する、絶好のチャンスです。
爽やかな日の光が差し込む窓際の席を確保すると、夏朝は社会科、日本史の参考書と問題集を広げます。イラストや図解がたっぷりで、デフォルメされた猫のキャラクターが可愛らしい参考書にほっこりしつつ、
(……よしっ)
かりかりかり。
社会は夏朝がもっとも不得手な科目で、公民にはかなりの苦手意識があります。今取り組んでいる日本史にいたっては、一度赤点も取ってしまいました……もっともその時は不運なことに、机の上で
大変な事態
が進行中であったもので、自分のせいとばかりは言えませんでしたけれど。
(でも……だからこそ、苦手科目の補強は、大事だよね)
不測の事態にも慌てず、残り時間できっちりと仕上げてしまえるくらいの実力があれば、赤点にはならなかったかも……がんばろう! なんて、ポジティブ思考。明るく前向きに、夏朝はうむっとうなずいて、かりりと鉛筆を翻します。
(猫さんの語呂合わせとか、ないかな。それなら覚えやすいのに)
そうして1時間ばかり、猫キャラたちが扮する戦国武将に和みつつ、その生き様やら合戦の様子やらをじっくり、頭に詰め込んだ後。少しばかり休憩しようと、ふう、と息を吐いた……その時に。
「……あ。猫さんだ……!」
窓の外をどこかの野良猫が横切り、思わず少しばかり腰を浮かせた、その瞬間でした。
「っ……!」
ざああ、と耳鳴り。目の前がまるで、砂嵐のように乱れて。
夏朝は思わず、ぎゅうっと、左手を押さえ込みました。
「ねえ、大丈夫?」
同じ寝子高生であることも、声をかけた理由のひとつではありますけれど。何かに耐えるように小刻みに震える夏朝を、碧南は放っておけませんでした。
「……っ、あ……う、うん。大丈夫……もう、収まったから……」
「そう? 無理しないほうが……ほら、座って」
碧南もまた、ひとまず休憩といったところなのでしょう。心配顔のまま、すとんと夏朝の隣へ腰を下ろして、彼女の肩に手を添えます。
「何か、持病とか……」
「ううん。大したことじゃ、ないから……ほら、もう大丈夫。ありがとう」
ぐりん、と大げさに腕を回して見せた夏朝の笑みに、碧南もほっと安堵の息を吐きました。確かに、先ほどまでは少し白かった顔色にも赤みが差して、背筋もしっかりしているようで、どうやらもう心配は無さそうです。
立ちくらみか何かだったのかな……? と思いながら、ふと夏朝の手元を覗くと、
「あ、日本史やってたの? 私、歴史とか結構好きなのよね。ああ、信長さま、幸村さま謙信さま……♪」
「さま……? って、歴史得意なんだ? すごいね……僕は、ちょっと苦手で。前に赤点取っちゃったから」
「そっか。いやー、まぁ得意というか、歴史ものの乙女ゲーとかもあるからね。背景を知るのに、調べてみたりするうちに、ちょっと詳しくなっちゃって」
「おとめげー……?」
声を落として、ちらほらとそんな話をするうちに。ふたりは、お互いの得意科目、苦手科目が、ある程度かみ合っていることに気づきました。
碧南の顔がぱっ、と明るくなって、
「ちょうどいいわね、一緒にやる? 社会ならけっこう教えてあげられると思うわ。代わりに、数学で分からないところがあって……良かったら協力しない?」
「うん、いいと思う。数学は、僕も得意なわけじゃないけど、一緒に考えるくらいはできると思う……」
「じゃ、決まりね!」
猫まみれな教科書をぱらりとめくり、碧南は張り切って、夏朝のために講義を始めます。
「……そこで、信長さまが言ったわけよ。『俺様と一緒に、天下を取らないか?』って壁ドンしながら、きゃーーー!」
「かべどん……? でも猫さんの信長さんなら、協力したくなっちゃうかも……!」
夏朝も先ほどの不調はどこへやら、ふんわり微笑を浮かべながら。
ちょっぴり、お互い見ているものにはどうにも、ズレがあるような気はしますけれど。それでも何だか話はかみ合って、ふたりは助け合って、テスト勉強に取り組みました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月19日
参加申し込みの期限
2016年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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