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授業風景 ~1年1組の場合~
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今日お昼どうしましょうかー。
お弁当持ってきたけど、購買で甘いものでも食べたい気分ですねー。
頬杖をついてぼーっとお昼のことを考えていた
屋敷野 梢
は、横を通り過ぎて行った先生の気配にハッと我に返った。
(いけないいけない、その前にこれを終わらせないと……!)
向き合ったノートには書きかけの英文。
屋敷野はクラスの中でも優秀な部類であった。特に部長も務めている生物学に関しては、全国で見てもトップクラスの成績を誇る。しかし一方で英語はとにかく苦手なのだ。中学のときなど、赤点スレスレの点数を取ってしまったことも少なくない。
それでも持ち前の応用力を生かして、辞書片手に作文を綴っていく。彼女がもっとも苦手とするところは文法ではなく単語の暗記である。となれば、辞書さえあればさほど難しいことではないはずだ。
こうなったらお昼はぜったいプリン食べるんですからー、と密かな決意を胸に、頭をフル回転させる。
といっても、連休の思い出といえば実家に戻って適当に過ごしていただけだ。
あえて特筆するようなことといえば……
――今年のゴールデンウィークは、両親のいる実家へ帰りました。
――両親は私の兄を怒っていました。
(なぜなら、は……えーと、because,……he dose not work.)
そこまで書くと、屋敷野は大きくため息をついた。
彼女の兄はいわゆるニートであった。久しぶりに実家に帰っても、やはりニートであった。
(いつまで経っても働かないですし! 私になんか変なこと言ってきますし!)
ぷんぷんと思い出して腹を立てながら、英作文を進めていく。
――兄はとってもくだらないことを私に言ってきました。
――なので私は彼を殴りました。蹴りました。
小柄でくりっと可愛らしい見た目と礼儀正しい口調に反して、兄に対しては実力行使も厭わない様子である。
仕上がった作文を推敲し、うーん、と屋敷野は首を傾げた。なんとなく収まりが悪いな、と。
(これじゃただ殴って蹴っただけですね。……まあそれしかしてないんですけど。でももう少し作文らしい締め方にしないと)
少し悩んだ末、屋敷野は作文の最後にこう書き加えたのだった。
――以上、実に生産的な連休でした!
英文を無事完成させた屋敷野が再びプリンへ思いを馳せている横で、
(今の気分はとんこつかな……塩でもいいけど今日はこってり系だわ)
平 代真子
はラーメンに思いを馳せていた。
一番つらいお昼前の時間。ただでさえやる気が入らないというのに英作文だなんて面倒な課題を出されてしまった。それまで窓の外を見ながらぼーっとラーメンのトッピングについて考えていたのだが、どうやら発表させるようなのでサボる訳にもいかない。てきとーに書くか、と平はやむなくシャーペンを手に取った。
(とはいえ、まずゴールデンウィークの思い出が問題なのよね……)
だってラーメンしか食べてないし。
どうしようどうしようと焦って思い出してみる。
一日目は新商品の「きくらげキムチラーメン」を食べた。辛さはさほど強くはなかったが、しょせんインスタント。お湯を注いだくらいではトッピングの乾燥きくらげに味が完全に染み込まなかったのだ。味は悪くなかったのに売りであるきくらげがむしろ味の邪魔になっていた。もう買うことはないだろう。
二日目はラーメン通の間で話題になっている「ラーメン寝子品」に行ってきた。魚介や野菜などいろんな旨味を濃縮させたスープが特徴の店であるが、どろっとしたとろみの強いスープは少しくどい。味はなかなかで嫌いではなかったが、個人的にはあっさり系の方が好みである。たまに食べるくらいでちょうどいい印象だった。
三日目は……
(って、ダメだわ。このままだとラーメンレポートになってしまう)
とりあえず日本語で思い出せるまま連休の様子を書きだしていたが、このままではキリがない。
何よりこんな長文をまともに英訳していたら、授業どころかお昼まで終わってしまいそうだ。
仕方ない、ラーメンを食べたということだけを簡潔に書いてしまおう。ラーメンレポートのせいで一気に食欲が加速したお腹を片手で押さえながら、平は電子辞書を使って英文を書いていく。
――ゴールデンウィークの間、私はラーメンを作って食べました。
――いろんな味を試してみましたが、やっぱり味噌が一番お手軽でおいしいです。
結局は原点に戻るのだわ。
うんうん、と自らの英作文に深く頷きながら、平はぱたりと電子辞書を閉じた。
クラスのみんなが着々と英作文を完成させていく中、
桜井 ラッセル
のノートは白紙のままであった。
(英語なんて嫌いだーあーあー……)
単語は覚えられないわ文法は意味不明だわ、ましてや自ら英文を作るなどもってのほか!
金髪碧眼の容姿とは裏腹に、桜井は英語が大の苦手であったのだ。
いっそ白紙で出してしまいたい気分であった。ゴールデンウィーク自体はすっげー楽しかったのにな、とほんの幾日前の日々に思いを馳せる。
木に登ったり、一緒に望遠鏡覗いたり、いろいろしたなぁ。
お泊りだったから、一日ずーっと傍にいれたし。
桜井にとって、それは今でも鮮やかに思い出せる大切な日々だった。
それを白紙ってのはダメだよな……! と浸っていた連休の日々に思いがけず勇気をもらった桜井は、机に伏せていた体をようやく起こす。
シャーペンを手に、ノートを開く。
そして胸にぶら下げた鍵から力をもらうように集中する……が。
「……あーっと、アイアム……アイアム……泊まるってなんだ?」
分かんねえもんは分かんねえ!
いかんいかん集中だがんばれ俺考えるんだ俺あーでも分かんねえぇ、と頭をぐしゃぐしゃかき乱したところで、ふと能天気な鼻歌が隣から聞こえてくるのに気付いた。
聞き覚えのあるそのメロディは……そうだ、ABCの歌だ。
「Now I know my ABCs~」
Don't you come to play with me?
歌が終わったところで、鼻歌交じりにその馴染みあるメロディを口ずさんでいた隣の席の生徒とちょうど目があった。
桜井と目があい、ぼややんとした様子で首を傾げたのは
真辺 伸幸
だ。
「さくくん、どうかしたの?」
「お、お前すげーな……英語なんてしゃべれるのかよ」
「はは、やだなぁ。歌ってただけだよ。ABCの歌」
いまだに英語を書いてるとこの歌を思い出してしまうんだよねぇ。そう言ってぼややんと笑う真辺はいつも通りの彼であったが、桜井にとっては「英語のできる優等生」であった。まるで救世主。四限目の救世主! 助かったとばかりに桜井は彼の方に座席を寄せて、書きかけのノートを見せた。
「悪いんだけど教えてほしいんだよね。単語が分かんなくてさ。友達と泊まったんだけど、友達はフレンドだよな?」
確認するように聞いてくる桜井に、真辺は自分の電子辞書で調べながら答える。
「そうだね~。泊まるは……なんだろう? stay でいいのかな?」
「おーそれだステイだ! ホームステイのステイか! あとは……えーと、星はなんだろう」
「星は star だよ。こーいう字」
覚えていた単語だったので、ささっとノートの隅に書いてやる。
桜井は教えてもらった単語をもとに、英作文自体はちゃんと自分で考えて書いているようだった。どんなこと書いてるんだろー、と真辺はそのノートをちらっと覗き込む。
(…………さくくん)
――I am stay friend Golden Week.
――look stars and smairu.very very happy!!!
真辺もあまり英語は得意な方ではなかったが、桜井はどうやら更に彼を上回るようであった。
いや、この場合は下回る、か。
(でも……ベリーベリーハッピーだったんなら、まあいっか)
友人がゴールデンウィークを楽しく過ごせたようなら、それが何よりよねぇと真辺は能天気に笑う。
「なあ、真辺は連休、何してたの?」
無事英文を完成させて気持ちに余裕ができたのか、桜井が興味津々といった様子で尋ねてきた。
「んー、そうねぇ。ここに書いてあるよ」
真辺は先ほど完成した自らの英作文を桜井に見せた。
どれどれ、と覗き込んだ桜井はそのまま固まる。
「…………」
「あ、ごめん。ええーとねぇ、clamming っていうのは潮干狩りっていうらしくてねぇ」
その沈黙ですべてを察した真辺は、ノートの単語を指さしながら解説を始める。
――ゴールデンウィークは潮干狩りに行きました。
――んーっと、今年初めてだよ。
――とっても楽しかった!
貝もいっぱい拾えたんだよ~、と満足そうに真辺は言った。
「へえ~、よかったじゃん! 貝うまいし。行く価値あるよな」
それに楽しかったんなら何より! そう言うと桜井は真辺の肩をぽんぽんと叩いて笑った。
あ、俺とおんなじこと考えてる。
俺とさくくんって思考回路は意外と似てるのかな、とそう考えるとなんだか面白くて真辺も笑顔を見せた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
23人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月20日
参加申し込みの期限
2013年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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