this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
授業風景 ~1年1組の場合~
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
はーあ終わった、と
桃原 空音
はノートを閉じると大きく伸びをした。
早めに問題を解いてしまったおかげで、原稿もだいぶ目処が立ってきた。
(んー、それはそれでいいとして)
桃原はちらりと草薙の方に顔を向けた。先生のお説教から解放された彼は、大田原と一緒に黙々と教壇の駄菓子を食べている。そのぎこちない動作に、桃原は少し顔を曇らせた。
(草薙くん、大怪我したみたいだけど大丈夫かな……)
桃原は、セクハラ疑惑というおおよそ一般の女子高生らしからぬ理由で、前の学校を早々に退学させられていた。そうした経緯もあってか、面白い友達に囲まれた寝子島での日常は彼女にとって本当に大切なものだった。
最近、物騒な事件が頻発しているのは桃原も知っている。だから不安で仕方ないのた。
(みんなが傷ついたり、いなくなったり……そんなの絶対嫌だよ……)
考え込んでいた桃原は、不意に名前を呼ばれてハッと顔を上げた。上げたところで、自分がいつの間にかうつむいていたことに気づく。
呼ばれた方に顔を向けると、そこには三組の逆巻が立っていた。その手には何やらお菓子めいたものが。
「桃原、大丈夫かい? 珍しく浮かない顔してるみたいだけど」
そう言うと、彼は桃原の机にコンとひとつプリンを置いた。
「わあ、ありがとう! でも、どうして?」
「さっき家庭科でさ。女子から余ったプリンをもらったんだけど、甘いの苦手で桜井と真辺に配ったついでだよ」
逆巻の言葉に、先ほどの沈んだ表情を引っ込めた桃原はにやりと面白そうな笑みを浮かべた。
「うひょー! それって女子からのプレゼントじゃないのー? 私がもらっちゃっていいのかなー?」
端正でどこか艶のある顔立ちをした逆巻のことだ。桃原がからかい半分にそう言うと、彼は動じる様子もなく肩をすくめた。
「さあ、そういうの全然興味ないし」
さらりとそう告げると、じゃあまた、と手を上げて彼は桜井と真辺のもとへと戻って行った。
「あっさりしてるなー、逆巻くん」
しかしその気遣いはありがたかった。
やっぱり私はこの学校が、優しいみんなが好きなんだな。改めて実感すると、桃原はもらったプリンを食後用に、と大事に鞄にしまった。
購買でどうにかパンを勝ち取ることができた
八十八旗 信彦
と
瑠璃条 ベガ
は、中庭のベンチに二人仲良く腰掛けてパンを食べていた。
「ふう。どーにかパンを勝ち取れたけど……毎回こうじゃ心臓に悪いね」
「だねー。走って喉渇いちゃったから、ジュースまで買っちゃったし」
「そこで……提案があるんだけど」
ごく日常的な会話と見せかけて、それは八十八旗の巧妙な布石であった。
さりげなさを装って、内心はちょこっとだけ緊張しながら、八十八旗は口を開く。
「ベガちーがお弁当作ってくれる、てのはどうかな」
彼の言葉に、瑠璃条はぱちぱちと驚いたように目をしばたかせる。
「え? ええっ、私が?」
「うん。……ああ、もちろん手作り弁当と言ってもタダじゃないからね。俺もその辺はさすがに分かってるよ。だから食材はこっちから提供するよ」
八十八旗は、珍しく真剣に言葉をまくし立てて説得する。食材やおかずが余ればネコホームのチビッコたちにもプレゼントできるし!
そして何より、この約束が成立すれば彼女とのランチデートは保証されたようなものである。彼女をランチデートに誘う口実がほしい。彼の真意はそこにあった。
矢継ぎ早な彼の言葉にぽかんとしていた瑠璃条だったが、ややあって、何がおかしいのか小さく吹き出した。
「やだ、ひこにゃん面白い!」
「え! 今の俺そんなに面白い要素あった!?」
「ううん、そうじゃないの。そんなにひこにゃんがそんなに必死にお話しするのが珍しくて!」
瑠璃条は膝の上に購買で買ったツナサンドを置くと、八十八旗に向き直る。
「そ、それでベガちー。えーと……どうかな?」
「んー、どうしようかなー」
彼女はわざとらしく明るい声音でそう言った。
心の中では、答えなんてとっくに決まっているのかもしれない。
八神 修
と英作文に向き合っていた島岡は、ようやく自分で納得のできる解答を導き出すことができた。
「これなら意味も通るし、字数もぴったりですね」
「そっか……思いつかなかった。ありがとうございます!」
示された訳に、八神は表情を明るくさせた。
そして島岡の解答から、自分の至らなかった点を丁寧にノートにメモしていく。彼としても合点のいく解答だったようで、島岡は内心で安堵する。
「にしても……ずいぶんレベルが高いのね。進路はもう決まっているんですか?」
「そうですね。親は法学部に進んでほしいみたいですけど、自分の希望としては医学部で」
法学部と医学部。文理それぞれもっとも偏差値が高いとされている学部の志望に、島岡は驚きとともに納得する。
「周りからは勉強しすぎじゃないかと言われるんですけどね」
そう言ってはにかむ八神に、島岡は優しく首を振った。
「そうですね……確かに学生の間はいろんなことに打ち込める時間と若さがあります。でも、同時に、学業だけに集中して打ち込めるのも学生の間だけなんです」
そう言うと、大人になると仕事に追われてなかなかね、と島岡は冗談っぽく少しだけ肩をすくめてみせた。
「学生の間だけ……」
「はい。その貴重な三年間に、めいっぱい知識をつけるのは素晴らしいことだと私は思いますよ」
島岡の言葉を真剣に聞いていた八神は、その内容を心の中で反芻した。時間と若さ。貴重な三年間。その言葉はきっと、その三年間を通り過ぎた島岡だからこそ言えるのだろう。
「そう言ってもらえると自身がつきます。本当に、ありがとうございました」
「いいえ。またいつでも聞きにきてくださいね」
座っていた座席から立ち上がる二人。そのタイミングを見計らったかのように、一人の生徒が近づいてきた。
「先生、せっかくなら今日、一緒にお昼食べません? せっかくだから、八神も」
そう声をかけたのは
御剣 刀
だった。
「お昼? どうして俺も?」
「多い方が楽しいし。英作文で燃え尽きた桜井を励ましてやってよ」
御剣が顔を向けた先には、遠い目で団子を頬張る桜井の姿があった。その様子に思わず笑みを漏らした八神は、励ますのかおちょくるのか、桜井のもとへと歩いていく。
「ねえ、いいでしょう先生」
御剣は改めて島岡に尋ねる。
彼は前々からおっとりした島岡が学年主任を任されていることを気にかけていた。そのことを以前、数学教諭の
桐島 義弘
に相談したのだが、返ってきた答えは実に明白なものだった。
心配なら本人に言ってやれ、と。
「お昼? 私と?」
「ええ。先生と食べたい人ーって誘ったらみんな結構のってくれて」
そう言って示した先に、数名のクラスメイトたちが手を振っているのが見えた。
「先生ってまだ大学出たばかりじゃないですか。だからちょっと失礼なんですけど、たまに先生のこと、なんとなく仲間みたいに思っちゃうんですよ」
御剣はそう言うと、小さく最後に付け加えた。先生もたまに俺たちのこと生徒として見きれないときがあるでしょ、と。
「あら……御剣くんは鋭いのね」
彼の言葉に島岡は困ったように笑う。
彼女はまだ22歳。教師の経験より学生としての思い出の方が圧倒的に近しい存在だ。それでも必死に先生だから、と気を引き締めてきたつもりだが、どうやら目の前の少年には見抜かれていたらしい。
「だから、そんな先生だからこそ、たまには一緒にお昼でも食べていろいろお話したいなーと思ったんですけど」
いいですか?
そう聞かれて断れるはずなどないその気持ちの正体は、果たして教師の務めか仲間意識か。
「もちろんです。お誘いありがとうございます」
その答えは一旦保留にしておいて、島岡は笑顔でうなずいた。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
花村翠
ファンレターはマスターページから!
一組のみなさん、大変お待たせ致しました!
今回は英語の授業ということでしたが、英作文を書いたの久しぶり!という方もいらっしゃったのではないでしょうか。私は英語そのものに触れるのが久しぶりでした…!
作文は英語で表記してくださった方と日本語で表記してくださった方がいらっしゃったので、シナリオ中ではほぼ日本語に統一させていただきました。日本語の作文を英語に変える能力は私にはありませんでした…(すみません)
今回は個性豊かな一組を担当できて、本当に楽しかったです!シナリオにご参加くださった一組のみなさん、一組に来てくださった他クラスのみなさん、ありがとうございました!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
授業風景 ~1年1組の場合~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
23人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月20日
参加申し込みの期限
2013年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!