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- 00月00日生 00歳
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【星幽塔】第一階層 ほしびとと共に、或いは、塔と愉快な仲間達
【不穏なる黒い鈴の音（３）】
その頃、黒い鈴の噂を聞いて、サジタリオ城にはたくさんの黒い鈴退治志願者達が集まっていた。
雨崎 荒太郎、上下 左右、恵御納 夏朝、オルカ・ヴィヴァルディ、来島 アカリ、獅子目 悠月、新田 亮、ロベルト・エメリヤノフの総勢八名の志願者は、サジタリオ城の謁見の間に通され、そこでフランチェスカとその補佐役のジルベルトから現状の説明を受けることになった。
「みなさん。今回は黒い鈴退治のために、こんなにも大勢の方に集まって頂き、感謝の言葉もありません」
城主であるフランチェスカ・ダ・サジタリオは、まず集まった面々に、慇懃に頭を下げた。それに倣うように隣に仕えているジルベルトも深く頭を垂れる。
「フラン嬢。どうか頭を上げてください」
フランチェスカとは竜退治の頃からの顔見知りである悠月が育ちの良さを感じさせる口調で彼女にそう声をかける。
「うん。このサジタリオは僕達にとっても大事な居場所だから。あ、これ差し入れです」
やはり竜退治の頃からの顔馴染みである夏朝がフランチェスカをはげますように言いつつ、お菓子の入った包みをジルベルトに渡す。
「そうでがんす。困ったときはお互い様。ここはわらしがフラン様と城下町のみんなのためにひと肌脱ぐでがんすよ！」
と、荒太郎も人好きのする笑みを浮かべて、やる気を見せた。
「それにしても、黒い鈴かー。むー。なんかイヤな感じがするなー……」
アカリが思い出すのは、これまでに幾度となく対峙したあの黒い影のことだ。何か関係があるのだろうか。
「ふーん。悠月とアカリくんはそっちのお姉さん達と知り合いなんだね。俺らのことも紹介してよ」
と、悠月の袖を引っ張ったのはオルカだった。
「ああ、そういえばお前達は初対面だったか」
と、悠月はオルカとロベルトの顔を見る。そのロベルトはというと、
「うーん。惜しい。あともう数年若ければなぁ……」
などとジルベルトの方を見ながらぶつぶつ言っていた。ちなみにロベルトは現在のジルベルトの姿がシャウラの泉で若返ったものであることを知らないようだが、そっとしておこうと思う。
悠月はオルカとロベルトを紹介しつつ、街の住人から聞いた『虹の光』について話を聞いてみる。
聞くところによれば、虹の光は『ある種族』と『ほしびと』が互いに能力を譲渡したいという意思を持って直接触れあった際に発動する一種の能力なのだという。
ちなみに、フランチェスカは虹の力を持っておらず、その代わりに一般の『ほしびと』とは違う特別な星の力――射手の光（群青色）を持っているのだという。
またジルベルトは剣士の光と虹の光の両方を有しているのだとか。
「へー。触れれば、能力がコピーできるのか」
と、意味深な笑みを浮かべて言ったのはオルカだった。
「それって、進化能力までコピーできるのかな……？」
夏朝も真剣な表情で、そう考え込む。もし可能なら、それは今後の黒い影との戦いで非常に役立つ力になりそうだ。
「詳しいことはよくわかりませんが、俺も黒い鈴を倒すために可能な限り協力をしたいと思います」
と、姿勢を正し、丁寧な口調で亮は言った。
「私もこちらの世界では新参者ですけど、できる範囲でお手伝いをさせて頂きますわ」
左右もやる気一杯にそう微笑んでみせる。
集まった面々はそれぞれに色々な能力や事情を抱えていたが、こと黒い鈴を何とかしたいという強い気持ちを持っていることは全員が共有している気持ちに相違なかった。
「みなさんの協力に感謝します。では、ジルベルト。みなさんに必要な説明を」
「はっ」
ジルベルトは仰々しく頭を垂れると、八人に現在わかっていることをかいつまんで説明した。
「現在、城内には二つの黒い鈴が潜んでいるようです。黒い鈴の狙いはわかっていませんが、触れた物を溶かすという性質上、可及的速やかな排除が求められます。今、兵に調べさせたところ、現在、塔の東側と西側にそれぞれ一体ずつ黒い鈴が目撃されているとのこと」
その状況から、彼らはメンバーを西組と東組の大きく二つのグループにわけて行動することにした。
まず、東側を調査するのが、雨崎 荒太郎、上下 左右、恵御納 夏朝、新田 亮の四人。こちらにはジルベルトが同行する。
そして、西側を調査するのが、オルカ・ヴィヴァルディ、来島 アカリ、獅子目 悠月、ロベルト・エメリヤノフの四人。こちらはフランチェスカが行動をともにすることとなった。
「それでは、行動を開始しましょう。みなさんの力、期待しています」
かくして、二つのチームに別れたメンバーはそれぞれの行動を開始した。
その頃、黒い鈴の噂を聞いて、サジタリオ城にはたくさんの黒い鈴退治志願者達が集まっていた。
雨崎 荒太郎、上下 左右、恵御納 夏朝、オルカ・ヴィヴァルディ、来島 アカリ、獅子目 悠月、新田 亮、ロベルト・エメリヤノフの総勢八名の志願者は、サジタリオ城の謁見の間に通され、そこでフランチェスカとその補佐役のジルベルトから現状の説明を受けることになった。
「みなさん。今回は黒い鈴退治のために、こんなにも大勢の方に集まって頂き、感謝の言葉もありません」
城主であるフランチェスカ・ダ・サジタリオは、まず集まった面々に、慇懃に頭を下げた。それに倣うように隣に仕えているジルベルトも深く頭を垂れる。
「フラン嬢。どうか頭を上げてください」
フランチェスカとは竜退治の頃からの顔見知りである悠月が育ちの良さを感じさせる口調で彼女にそう声をかける。
「うん。このサジタリオは僕達にとっても大事な居場所だから。あ、これ差し入れです」
やはり竜退治の頃からの顔馴染みである夏朝がフランチェスカをはげますように言いつつ、お菓子の入った包みをジルベルトに渡す。
「そうでがんす。困ったときはお互い様。ここはわらしがフラン様と城下町のみんなのためにひと肌脱ぐでがんすよ！」
と、荒太郎も人好きのする笑みを浮かべて、やる気を見せた。
「それにしても、黒い鈴かー。むー。なんかイヤな感じがするなー……」
アカリが思い出すのは、これまでに幾度となく対峙したあの黒い影のことだ。何か関係があるのだろうか。
「ふーん。悠月とアカリくんはそっちのお姉さん達と知り合いなんだね。俺らのことも紹介してよ」
と、悠月の袖を引っ張ったのはオルカだった。
「ああ、そういえばお前達は初対面だったか」
と、悠月はオルカとロベルトの顔を見る。そのロベルトはというと、
「うーん。惜しい。あともう数年若ければなぁ……」
などとジルベルトの方を見ながらぶつぶつ言っていた。ちなみにロベルトは現在のジルベルトの姿がシャウラの泉で若返ったものであることを知らないようだが、そっとしておこうと思う。
悠月はオルカとロベルトを紹介しつつ、街の住人から聞いた『虹の光』について話を聞いてみる。
聞くところによれば、虹の光は『ある種族』と『ほしびと』が互いに能力を譲渡したいという意思を持って直接触れあった際に発動する一種の能力なのだという。
ちなみに、フランチェスカは虹の力を持っておらず、その代わりに一般の『ほしびと』とは違う特別な星の力――射手の光（群青色）を持っているのだという。
またジルベルトは剣士の光と虹の光の両方を有しているのだとか。
「へー。触れれば、能力がコピーできるのか」
と、意味深な笑みを浮かべて言ったのはオルカだった。
「それって、進化能力までコピーできるのかな……？」
夏朝も真剣な表情で、そう考え込む。もし可能なら、それは今後の黒い影との戦いで非常に役立つ力になりそうだ。
「詳しいことはよくわかりませんが、俺も黒い鈴を倒すために可能な限り協力をしたいと思います」
と、姿勢を正し、丁寧な口調で亮は言った。
「私もこちらの世界では新参者ですけど、できる範囲でお手伝いをさせて頂きますわ」
左右もやる気一杯にそう微笑んでみせる。
集まった面々はそれぞれに色々な能力や事情を抱えていたが、こと黒い鈴を何とかしたいという強い気持ちを持っていることは全員が共有している気持ちに相違なかった。
「みなさんの協力に感謝します。では、ジルベルト。みなさんに必要な説明を」
「はっ」
ジルベルトは仰々しく頭を垂れると、八人に現在わかっていることをかいつまんで説明した。
「現在、城内には二つの黒い鈴が潜んでいるようです。黒い鈴の狙いはわかっていませんが、触れた物を溶かすという性質上、可及的速やかな排除が求められます。今、兵に調べさせたところ、現在、塔の東側と西側にそれぞれ一体ずつ黒い鈴が目撃されているとのこと」
その状況から、彼らはメンバーを西組と東組の大きく二つのグループにわけて行動することにした。
まず、東側を調査するのが、雨崎 荒太郎、上下 左右、恵御納 夏朝、新田 亮の四人。こちらにはジルベルトが同行する。
そして、西側を調査するのが、オルカ・ヴィヴァルディ、来島 アカリ、獅子目 悠月、ロベルト・エメリヤノフの四人。こちらはフランチェスカが行動をともにすることとなった。
「それでは、行動を開始しましょう。みなさんの力、期待しています」
かくして、二つのチームに別れたメンバーはそれぞれの行動を開始した。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年12月09日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年12月16日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年12月16日 11時00分
