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【星幽塔】第一階層 ほしびとと共に、或いは、塔と愉快な仲間達
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【黒い鈴と黒い影】
〔西組〕
西組に属する
新田 亮
は、まず城の者から望遠鏡を借りると中庭を望む高い櫓の上にやってきた。
「ここが櫓か……。ここからならいつ黒い鈴が中庭を通ってもみんなに報告できるな」
亮が持つ星の力(魔風)は、攻撃のみでなく、風の便りによる情報伝達にも活用できる。
(まず鈴を見つけなければ話にならない。見つけ次第、全力で破壊にあたるがまずは俺は探索に全力を尽くそう)
そう考えて、亮は望遠鏡のレンズを真剣に覗き込んだ。
他方、西組の他の三人、
雨崎 荒太郎
、
上下 左右
、
恵御納 夏朝
、そしてジルベルトの四人は城の部屋を片端からしらみ潰しにする作戦に出ていた。
「扉を開けるなら、私にお任せください! 歩く自動ドアとは、この私のことですわ!」
左右は楽しそうに笑って言いながら、ろっこんの力で片端から扉を開けてまわった。別に鍵がかかってなくても、ろっこんで開けた。初タワーでちょっとハイになっていたのかもしれない。
というか、あまりにハイになりすぎて、
「あ、いけません。そこは……!」
と、ジルベルトが止めるよりも早く――。
「あ……」
左右はゴミ置き場、もとい、フランチェスカの私室の扉を開けてしまっていた。
扉の向こうには、もしかすると黒い鈴よりも恐ろしいかもしれない光景が広がっている。
「……大丈夫。僕は何も見てませんから」
「……ぼくも何も見てないでがんす」
夏朝と荒太郎は、何も見なかったふりをすることにした。
「……お心遣い痛み入ります」
ジルベルトは深い溜め息とともに、心の底から感謝したように言った。
「……わ、私としたことがちょっとはしゃぎすぎたかもしれません……わ……?」
少しばつが悪そうに、左右がそっと扉を閉じようとしたとき、部屋の奥からぬっと黒い鈴が飛び出した。
「わっ……。で、出たでがんすっ!?」
黒い鈴に体当たりをかまされそうになった荒太郎は、とっさにろっこんで空を飛んで、それを回避した。
「あ、危なかったー!?」
荒太郎は、反撃がてら、風呂敷を使って鈴を取り押さえようとするが、あっさりと溶かされて脱出されてしまう。
「雨崎君、上下さん! 溶かされないように気をつけてっ。ジルベルトさんもっ!」
仲間に注意を促しつつ、夏朝はねこシールを鈴に向けて進化能力で射出する。
夏朝の狙いは、直接には本体に触れずに、鈴を重くしてその動きを鈍らせることにあった。
だが、ねこシールは、鈴に付着したその一瞬だけ効果を発揮するものの、すぐにシールそのものを溶かされてしまうことで効果は中断させられてしまうことがわかった。
「くっ……。駄目か。でも……」
次の瞬間には、体勢を立て直した左右と荒太郎が鈴の両側から挟撃をかける準備を整えている。
「上下さん、タイミングをあわせて欲しいでがんす!」
「承知しましたわ!」
刹那、荒太郎のろっこんによる念力と、左右の星の力(呪術)が黒い鈴に圧力をかける。
こちらは多少は効いているようだ。
少しだけ鈴の動きが鈍り、その軌道が読みやすくなる。
そこに、夏朝のねこシールで身軽になったジルベルトが剣で斬りかかった。
夏朝のろっこんで身だけを軽くし、さらに斬りかかる瞬間に、夏朝からコピーした虹の力で、ジルベルトが剣をヒットの瞬間に重くすることで一撃を重くする考えだった。
だが、
「く……剣が……!」
ジルベルトの剣は、正しく鈴にヒットしたものの、接触した瞬間にその部位からズルリと溶かされて真っ二つに折られてしまった。
その後、ジルベルトはすぐに虹の力で、夏朝のろっこんの進化能力を使おうとして、実際にねこシールを射出することに成功したが、結果は夏朝のときと同じだった。
それでも、鈴は形勢を不利と判断したのか、中庭の方角へ向かって逃走を開始する。
「あ、逃げますわ!」
「追うでがんす!」
「うん!」
左右、荒太郎、夏朝は互いに頷きあって、ジルベルトとともに黒い鈴の後を追った。
〔東組〕
さて、西組が黒い鈴と遭遇するその少し前のこと。
東組――すなわち
オルカ・ヴィヴァルディ
、
来島 アカリ
、
獅子目 悠月
、
ロベルト・エメリヤノフ
、そしてフランチェスカの五人も城の東側をくまなく探索していた。
そして、一行が赤い絨毯と鈍色に光る飾り鎧が居並ぶ廊下を歩いていた、その道中にて。
「なあ? 虹の光って触れると能力がコピーされるんだよな? じゃあ、俺達でやってみない?」
不意に
オルカ・ヴィヴァルディ
がニヤリと意味深な笑身を浮かべて悠月に抱きついた。
「なっ……!? おい、オルカっ、やめろっ!」
いきなり抱きつかれ、挙句、頬擦りまでされてしまった悠月が、顔を赤くしてオルカの身体を押しのけようとする。
「うーん、悠月の頬はシルクのような滑らかさだね~」
からかうような口調で笑うオルカ。
「あ、ずるい! 僕もすりすりしたい!」
と、そこでロベルトまでもが便乗して、悠月に抱きつき、頬を擦り寄せてくる。
「な、ロ、ロベルトまでっ……!? お、おいっ! 来島っ! お前も見てないで助けろ!?」
と、次に悠月が助けを求めたのはアカリだった。
が、来島はどこか切ないような表情を浮かべるばかりで、一向にその場から動こうとしない。
(……やっぱり先輩は獅子目のことが好き、なのかな?)
アカリが揺れる瞳にロベルトを映しながらそんなことを想う。
「く……何をぼうっとしてるっ……こうなったらお前も巻き添えだっ……!」
「なっ……ちょっ……ばっ……おっ、俺まで巻き込むんじゃねーよっ……!」
いきなりロベルトとの至近距離に身体を引っ張り込まれ、アカリはどきまぎしながら声を荒らげる。
と、そのとき、彼の瞳の端に黒い小さな物体がよぎった。
「……っ!? みんな、鈴だっ……!」
『!?』
アカリの叫びに、四人はハッと目を見開くとアカリが指さした方角を見やった。
そこには確かに黒い鈴がいた。
鈴は他の四人には目もくれずにフランチェスカを目指して突進してきた。
「フラン嬢、俺の後ろへっ……!」
「は、はいっ……!」
悠月はフランチェスカを庇うように一歩前へ出つつ、ろっこんで結界を発動。
だが、黒い鈴はその結界さえも溶かして、無理やりに突進を続けてくる。
「なん……だと……!?」
次の瞬間、悠月の結界が突き破られ、そのダメージが悠月を襲う。
「ぐっ……」
激痛に顔をしかめて、悠月は片膝をつく。
それを見て、オルカが悠月を助けようと慌てて赤絨毯を蹴る。
「あっ、悠月――」
「――獅子目、大丈夫かい!」
が、それよりも早くロベルトが悠月のもとに駆け寄って彼に肩を貸した。
「……悠月、大丈夫?」
「……ロベルト、か。俺はいい……。それよりも鈴を……!」
その姿を見て、オルカは(あー、先を越されちゃったね……)と少し残念に思う。(それにしても相変わらず頼るのが下手だね)とも。
一方、黒い鈴は、空中をふわりふわりと舞って、不規則な動きをしながら今度はアカリの方に突っ込んでくる。
「……ッ!?」
アカリは一瞬反応が遅れた。ロベルトに支えられる悠月を見て、ちくりと疼く胸の痛みに気を取られていたせいだった。
「わ、わわっ……」
何とか黒い鈴の攻撃をよけるものの、その拍子に転びそうになってしまう。
と、そんなアカリの手を誰かが掴んだ。
「来島っ! 大丈夫かい!」
「……せ、先輩っ!? あ、あっ、え、えと、ありがとう……ございます……」
それがほかならぬロベルトその人であったものだから、アカリはもう頭が一杯一杯になって黒い鈴どころではなくなってしまった。
「アカリくん、手伝って~! 攻撃要員は俺達しかいないっぽいしさ!」
と、剣を手に黒い鈴の前に出たのはオルカだった。オルカはろっこんで飾り鎧や仲間の影の間を縫うようにして泳ぎながら、星の力(魔水)で作り出した水を鈴に浴びせる。
「お、おうっ……!」
アカリもすぐさまに前へ出て、星の力(魔水)でがむしゃらに攻撃する。
しかし、彼の意識は散漫になっていて、逆に黒い鈴に腕に体当たりをされて傷を負ってしまう。
「うぐっ……痛っ……」
「来島っ!?」
アカリを庇うように、ロベルトが星の力(魔土)でいくつもの土壁をつくる。
その隙に、悠月が星の力(癒し)でアカリの傷を癒した。
それに、黒い鈴は形勢の不利を感じたのだろうか。
「あっ、鈴があっちに逃げたよ!」
「……中庭の方か。追わないと……!」
オルカと悠月が言って、ロベルト、アカリ、フランが頷き、全員で鈴の後を追って駆け出す。
こうして、二個の鈴とそれを追う者達が中庭の方へ集まっていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月09日
参加申し込みの期限
2016年12月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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