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【星幽塔】第一階層 ほしびとと共に、或いは、塔と愉快な仲間達
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【お水売りの少女】
その頃、
薄野 五月
と
水上 桜
は交代でジュリアーノのベビーカーを押しながら、ミルクが売っている店へ連れて行ってくれるというマリリンの後をついて歩いていた。
「それにしても、こんなところでまたサクラちゃんと会えるとは思ってなかったわー♪」
「そ、そうね……。私もまさかこんなところであなたに遭うとは思ってなかったわ……」
ご機嫌なマリリンに対し、桜はやや引きつった笑顔でそう答える。
どうやら、シャウラの泉の一件以来、桜はすっかりマリリンに気に入られてしまったらしい。
そんな二人の後ろを五月はベビーカーを押しながら歩いていた。
「いやー、やっぱり誰かに押して貰うベビーカーは最高じゃわい。五月ちゃんはベビーカーを操る才能があるのう~」
「そ、そうですか?」
じつのところ、赤ん坊の世話なんてあまり経験のない五月にはベビーカーの上手な押し方など知る由もなかったが、喜んで貰えて悪い気はしなかった。
(むしろ赤ちゃんが自分でベビーカーを操作する方がよっぽど才能があると思うんですけどねぇ……。まあ中身はおじいちゃんなんですけど……)
星の力というものの面白さを改めてしみじみ感じつつ、五月は世間話がてら星の力や塔の歴史について訊ねていく。
「つまり、わしら『ほしびと』はみんなこの『塔』と呼ばれる世界の一番高いところにあるという伝説の竜の守る『至高の宝』を求めてやってきた冒険者か、その子孫というわけじゃ」
「へぇ~。それじゃあジュリアーノさんも冒険者なんですねー」
「ふふふ、まあな。もっとも、たまにそこのばばあみたいに何の考えもなしに入り込んできた迷い者もおるが……って、あだだだだだだっ!?」
「あら~♪ 人をばばあ呼ばわりするいけない子供はだれかしら~♪」
ふと気づくと、耳ざとくジュリアーノの言葉を聞きつけていたマリリンがジュリアーノの頭をぐりぐり攻撃していた。
「……ちょっ、やめなさいよ。相手は赤ん坊でしょっ?」
「そ、そうですよっ……!」
慌てて桜と五月が止めに入る。が、ばば――もといマリリンは納得が行かない様子。
「も~。なんで、二人ともジュリちゃんの肩持つわけ? ていうか、お店ついたわよぉ?」
「「……え?」」
と、五月と桜が同時に顔を上げると、確かにそこに一軒のお店が建っていた。一応、ちゃんと案内してくれる気はあったのか、と内心でほっとする二人。
だが、
「でも、お金は誰が出すの? 言っとくけど、私、銅貨一枚だって持ってないわよぉ?」
「ああ。わしも家に置いてきてしもうた」
「「ええっ……!?」」
そこで、また新たな問題が出てきた。つか、このじいさんばあさん始めからこちらに出させるつもりだったのか。
「えっと、どうする? 私、今、こっちのお金持ってないけど……」
「私も持ってないですね……。では、こうしましょう。私のろっこんで水を出して、それを街の皆さんに買ってもらうんです」
そう言うと、五月は両手を合わせて感謝の言葉を口にして水の自動販売機を出現させた。
「なるほど。この水を売ればいいのね」
桜が頷き、五月と一緒に道を行く人々に水を売る。
だが、みんなあまり喉が渇いていないのか、思ったよりも売れない。
「……うーん。やはりただのお水というだけでは訴求力が足りないんでしょうか?」
五月が少し困ったような顔をして言う。
「おいしいのに、どうして売れないのかしら……」
水を一口飲んでみて、真剣な表情で桜も言った。
と、そんな桜の目の前に、ドヤ顔でマリリンが仁王立ちして言う。
「ふふ。何で売れないか、教えてあげよっか? それはね、貴方達の格好が暑苦しいからよっ!」
「は……?」
意味のわからないことを言うマリリンに、桜が目を丸くする。
そんな桜に、マリリンは「論より証拠よぉ♪」などと言って水を引ったくり、街を行く男に「ねぇ、お兄さ~ん、お水買わな~い?」と声をかけ始めた。
すると、なんということでしょう!
鼻の下を伸ばした男が次から次へと水を買って行き、瞬く間にお金が増えていくではありませんか。
「ふふっ♪ だから、言ったでしょ~♪ あなた達も脱げばいいのよぉ♪ きっと売上大幅アップよ♪ まあ、私のダイナマイトボディには敵わないかもしれないけどぉ~♪」
その一言が、負けず嫌いの桜の闘志に火を点けた。
「いいわよっ! そこまで言うなら脱いでやろうじゃないっ!」
と、次の瞬間には桜はファンタジーな衣装を脱ぎ捨てて、ビキニ姿になっていた。
というのも、今回、何故かこっちに来た瞬間に、こういう姿になってしまっていたのだ。もしかすると、初めから大いなる意思に乗せられているだけなのかもしれない。ちなみに
水上 桜
人生初ビキニである。人生初ビキニである。
「わっ、水上さんの水着もけっこう大胆ですねぇ……」
と、五月は感心したように言うが、決して脱いだりはしなかった。彼女はあくまで普通に、マイペースに、少しずつ水を売り続ける。
結果として、たくさんの街のスケベとロリコンどもと少数のごく普通の住人から大量の売り上げを叩き出し、三人はミルク一年分に相当する資金を手に入れたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月09日
参加申し込みの期限
2016年12月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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