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カンゴクブレイク ~罪人がれ野火がごとく~
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■プロローグ:ネコジマ監獄特級房・特級犯罪者
『運動時間だ。全員列を組んで歩け』
館内放送を受け、監房の扉を開けられる受刑者たち。
意味も無く看守に絡む者。
抵抗はしないが殺気を放ち続ける者。
妖しく笑うだけの者。
無表情に従う者。
モノクロストライプの囚人服を着た十人十色の列。
霧島 有祈
はその最後尾に居た。
広い土面の広場に出され、後ろでフェンスに鍵をかけられる。
見回すと、広い空と高い壁が彼を囲んでいた。
広場では受刑者たちが思い思いに過ごしている。
ストレスを発散させるためにランニングをする者や、ベンチに腰掛けて仏頂面を晒す者や、妙な派閥を作ってツルむ者や、それをあざ笑って喧嘩をする者。
勿論フェンスの外では看守たちが常に監視している。喧嘩が起これば止めに入り、警棒やスタンガンで黙らせる仕組みだ。
有祈はすることもないといった顔をしながらゆっくりとフェンス際を歩いていく。
しばらくすると、すぐ横を歩き始める白髪の少女が現われた。
「
上下 左右
か」
「はい。料金は前払いで頂いておりますから、手はずさえ整えば脱獄できますわ」
よそに聞こえない程度の小声で会話を続けるように促すと、左右は広場の中央を目で示した。
左右はいかにも足が悪そうに杖をついて歩いていた。有祈の洞察力があってやっと演技だと分かる程度だ。
こういう奴は何を隠し持っているかわからない。手を出さないのが吉というもの。彼女も監獄をこの要領で乗り切っているのだろう。
「まずは情報だ。主要な囚人を知りたい」
「それは危険度かしら、それとも影響力?」
「両方だ。できれば、全て知りたい」
「分かっている限りですけれど……」
左右が目線で示した先。フェンスに背をつけてカリカリと爪をいじる少女の姿があった。
「
朝鳥 さゆる
。往来で無差別大量殺人をしでかした特級犯罪者ですわ。勿論、死刑囚」
次に、ベンチに座って地面だけをじっと見つめている異国の男を示す。
「彼は
アダム・スメルディン
。滅多に喋りませんけれど、アラビア語を使うようですわ」
「国籍は?」
「さあ。けれど、有名なテロ事件の実行犯ですから、国籍なんてこの際どうでも」
「……なるほど、通りで顔に見覚えがあるわけだ」
テレビで報道された宗教組織のテロ事件。その実行犯として彼は顔を撮影されていた。
「有名人は大変そうだな」
「あら、この監房は有名人だらけですわよ? たとえばあの人」
フェンスを掴んで看守たちをじっと見つめて微笑んでいる四十代ほどの男性がいる。
「誰だ? 犯罪を犯しそうには見えないな。女神像でも彫っていそうな顔だ」
「
久須部 紀伸
」
「……奴が?」
有祈にも覚えがあった。往来に突然複雑に絡み合った女神像が設置されたという事件である。当初はそれがただのイタズラと思われていたが、回収した像の中から『本物』が発見されたことで社会に衝撃が走った。
その後は剥製、絵画、タイルにステンドガラスなど、人間の死体を使った作品をゲリラ的に配置しては世間を騒がせていた。その裏に存在する強いメッセージ性も相まって彼の名は知れ渡っていたが……。
「あんな顔をしていたとはな。イカれたドラッグジャンキーを想像していたものだが」
「真実とは意外なものですわねえ。ドラッグジャンキーかどうかはわかりませんけれど、麻薬の常習犯ならあそこに」
左右が視線で示したのは二人組の青年たちだった。
「
須藤 清一郎
と
八神 修
。須藤は麻薬と武器の密売人。彼の『在庫』は未だに誰も見つけていないそうですわ」
「もう一人は? 同じ組織の人間か?」
「元々の関わりはありませんわ。ここへ来て仲良くなったようですわね。あ、そうそう……麻薬組織といえばあちらに」
ベンチに座って周囲をぼうっと眺めている
屋敷野 梢
を指した。
「あれは俺も知っている。確かドラッグクイーンだったか」
「スラム街の麻薬王はそこらじゃ有名ですものね」
広場をぐるりと一週したところで、二人はベンチのそばを通りかかった。
走り回って運動を続ける男女に目をやる。
勤勉な受刑者というものは、この場では珍しい。
「女の方は
ナタリア・シシロヴァ
」
「……あのナタリアか?」
「ええ、『あの』ですわ。つかまるような人間ではありませんからね、お仕事の一環でしょうか。もしかして、あなたをターゲットにしているとか」
「そうでないことを祈る。もう一人は?」
「
新田 亮
。組長の息子を脱獄させるために送り込まれた舎弟……といったところですわね」
「脱獄を考えるのは私ばかりではない、か。あの女は?」
隅からにこにこと広場を観察している女がいる。
笑顔だが、目が全く笑っていなかった。
「
響 タルト
。少年売春の元締めですわね。それだけでここへ収監されたのですから、『それなり』なのでしょう。ご興味が?」
「冗談はよせ」
そう言いながら、有祈の視線が包帯だらけの女へ向いている。
左右は顔をしかめて言った。
「彼女は
添木 牡丹
ですわ。自傷癖があっていつもああして包帯を巻いていますの。間違っても近づきたくないですわ」
「添木……添木組か?」
「ですけれど、彼女はそれ以前の異常者ですわ。無数の殺人事件を犯して、挙げ句双子の添木のばらを殺害。組の庇護を受けられなくなって逮捕……と」
「なるほど。では、彼女は?」
広場の中央できょろきょろとしている女を目にとめた。
とてもではないが、こんな場所に週間されるような見た目をしていない。
「
椿 美咲紀
。重大な政治犯ですけれど、最後まで容疑を否認していましたわね。さしずめ身代わり人形といったところでしょうか」
「それは、随分と哀れなものだな」
『運動時間は終わりだ。中へ入れ!』
放送を聞いて、左右と有祈はさりげなく別れた。去り際、一枚の紙切れを手渡して。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月27日
参加申し込みの期限
2016年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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