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それは颯爽とした背中だった。
(あの人が武道先輩の彼女さんなのかな……。真面目そうな感じ)
二人の様子を物陰から見守っていた
響 タルト
は、ふっと小さく息を吐いた。見ていた感じと呼び名で何となく察したのは、あの黒猫が武道かもしれなかったと言う事だ。
だったら撫でてみたかったし、あの茶色い猫と絡んでいる時には、オス同士でくっつけてギュッと抱きしめたい気持ちに駆られていたが、雰囲気から結局は邪魔しないでおこうと思ったのだ。
(それに僕も普段猫になるから、嫌がられる事はしにくいしなあ……)
こうしてタルトが自分も歩き出そうとしていると、道の向こうから声が聞こえてきた。
「あれ? そっちに曲がったの?」
十字路の前で、タルトの同窓生英二が、泉がリードを引くポンチクに話しかけている。桜が腕を組んで口を開いた。
「私が会った海の方の道からここまではミルクホールへのルートだからきっと合ってる。でもまっすぐ帰るなら、ここは反対の道よね?
ポンチクを信頼したとして、なんでそっちの道に行ったのかしら。まさか猫的に何か魅力があるとか」
桜は泉の方に乗っている猫に話しかけている。猫は人間がするように首を横に振って否定した。
「——ったく、これだからフツウってやつは……。て言うかまず、日本橋君がまたくだらないこと言うから!」
「俺もそう思う。下らない事しか出ないんだこの口は」
泉は反省の言葉を吐きながら、何でもない表情だ。しかし桜がじとっと彼を見つめてくるので、泉は皮肉げな笑顔で遂に両手を挙げた。
「可愛いのって苛めたくなるじゃん」
「はあ……、男子って……」
呆れた息を吐き出して、桜は手を伸ばしたときにイリヤに逃げられた事を思い出していた。今なら悲鳴をあげたのは手を伸ばした人間が桜だと気づいてなかったからだと分かるが、罪悪感を覚えてしまったほどのあの怯え方は尋常ではない。何か怖い思いをしたのかもしれないと考えると、同情心が芽生えた。
「とりあえず見つけたら土下座ね。それくらいのことはしてもいいんじゃない?」
「土下座? どうやんのか分かんない。
Oh,yeah!(*そうだ) やって見せてよ英二さん」
「よし分かった、よく見てて。まずこうやって……」と膝を下りかけた英二は「ちょっと待ってこれおかしくない!?」
と、ここで三人と二匹はタルトを見つけたらしい。
「茶色い大きな猫を見なかった? 長い毛の——」
「ん? さっきの子かも。写真ないの?」
タルトが聞くと、泉がスマートフォンをポケットから取り出した。画面に表示されたのは、こちらをみて小首を傾げている猫だ。
「て言うか何待ち受けにしてんのよ」
「猫飼いの気分を味わいたくて」
桜がげんなりした顔で泉の腕をぺちっと叩くのを一瞥したタルトは、もう一度画像をみて深く頷いた。
「うん……、ところでこれって僕の知り合いかなあ?」
「説明は置いておくと、ミルクホールのイリヤ、らしい」と桜。
「ああ、やっぱり。色は本物のイリヤ君より少し青っぽいけど、目を見ればだいたい分かるよね」
「日本橋君が『去勢する』なんて冗談言ったから、逃げちゃったんだって! 本当に日本橋君は……、余計なこと言わないの!」
桜は眉の間に深いシワを作っている。どうせ泉の事だ、釘を刺したところで無駄だろうが、その時は『警告済み』として頭をぶんなぐってやる。
「去勢だなんてとんでもない! 美少年だからいいんじゃない」
タルトは大きく否定したものの、すぐにニヤニヤ笑いながら泉を見上げた。
「あ、それとも泉くんは、イリヤくんに女の子になってほしいの?」
「なんで? 理想と違うから変われなんて、俺は思わない。それに男でも女でも猫でもなんでもイリヤはイリヤだろ。
……そうだな……、流石に猫相手にセ——」
「だから余計な事言わないの!」
今度こそ拳だ。頭を殴ってやりたかったが、それは高身長が許してくれなかったので背中をぶん殴っておいた桜である。ちなみに肩は誉がいるので遠慮した。
「それにいつまでも猫のままじゃいられないわよ?」
「でも猫の生き方って楽だよ♪ その代わり、原稿が描けないけどねー」
だいぶ話しが逸れたところで、一歩下がっていた英二が咳払いした。
「結構時間も経ったし心配だよね。誉君がまだ猫姿だから大丈夫だとは思うけど、もし元に戻ってたら裸になっちゃうだろうから」
「裸!? 僕のろっこんとは違うんだ!」と、タルトの前のめりな勢いに英二が止まると、泉が背負っているバックパックを示した。
「猫の下に服が脱げてた。一応今持ってる」
「それは楽し……いや大変だね」
「体育ん時いつも思ってたんだけどイリヤってアンダーパンツが変なんだよ。バックパックに入ってるの、クマちゃんだったぜ」
「クマちゃん!? 同人作りのために詳しく聞きたいんだけど、トランクス? ボクサー? まさかのブリーフ? 色は!?」
「見せたほうが早——」
「いい加減にしなさい!」
桜の拳がもう一発入ったおかげで興奮していたタルトも冷静になり、建設的に話しを進め出した。
「話しは戻るけど、イリヤ君ならさっきブドー先輩らしき猫と話してて、途中からあっちの道に——」
タルトの説明を聞きながら、英二は誉を一瞥しつつ「武道先輩も猫なんだ」と苦笑いしている。先ほど誉から「他にも猫になった人がいた」と聞いた時は猫化現象が蔓延していることに驚いたが、ここまでくると笑い話しになってしまうものだ。
ここでタルトが大体の状況を察して、頼もしくも胸を掌で叩いた。
「まあ猫のことなら任せてよ♪ どんなところを通るかとか、だいたい見当がつくからね」
(ΦωΦ) * (ΦωΦ) * (ΦωΦ)
「こっちだよ」と言うように、猫姿になったタルトが顎をしゃくる。彼女は神魂現象ではなく、自身の持つろっこんの能力で——タルト曰く「こんな楽しい時に寝られない!」し、裸になるかもしれないのも困りものだ——猫姿になっていた。
彼女の猫目線の案内と、ポンチクが主人の匂いを追尾するのを頼りに、一行はイリヤを探し続けていた。
ミルクホールの前の狭い道から逃げ出したイリヤは、海のほうへ。それから一度ミルクホールへ向かったものの、何故か途中で行き先を変えて、暫くうろうろしていたようだ。
「考えたんだけど、ミルクホールが飲食店だから中に入れないと思ったとか?」
「それでどこに行こうか迷ったのかな」
桜と英二が話し合っていると、泉が何か思い当たったのか歩くスピードを速めた。誉が肩にぎゅっとしがみついて、いつの間にか走り出したポンチクの後を三人が追いかける。
どこからか、頼りない細い鳴き声が聞こえてくると、泉が足を止めた。
タルトと泉の肩から降りた誉が、目の前の家の門の隙間から遠慮なく入っていく。
「あ、この家」表札をみた英二が振り返ると、泉が「どうぞ」と門を押した。
中庭には誉とタルトに挟まれて、赤茶色の猫が座っていた。
「イリヤ君、エリ先輩とレナ先輩も凄く心配しているし」
英二は言いながら同じ思いの桜と頷きあって、イリヤの頭を撫でた。
「一緒にミルクホールに帰ろう」
イリヤが鳴いた猫の言葉は、英二ら三人には理解できないものだったが、まっすぐこちらに飛び込んできた意味は分かるのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月19日
参加申し込みの期限
2016年11月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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