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授業風景 〜1年9組と10組の男子の場合〜
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たまにどうしても食べたくなる食べ物がある。
1年1組の
御剣 刀
にとって、それはあんパンだった。
それは何かいけない物質の隠語とかではなく、キャットロードにあるパン屋さんの限定あんパンのことだ。
滑らかにこされたあんと、琥珀のように輝く皮。外は香ばしくパリッと、中はふっくらと綿のよう。小麦の甘みとあんこの甘みが奏でるハーモニーたるや、天上の音楽。知る人ぞ知る、絶品メニューなのだ。
「デザートに食べようっと。昼が楽しみだなー」
サボりのくせにのんびり散歩しつつ、桜花寮の前に差し掛かったその時、ダダダダッと誠一、鷲羽、礼二郎、轟、日向、熊吾郎が駆け抜けていった。
「うちの生徒……?」
それからマウル、柳司、勇、双永が目の前を通った。
「……あれ?」
「あ、橘」
勇は何故か外を歩く見知った顔にきょとんとしつつも、そのまま走っていった。
「参ったな、これ持久走か。タイミング悪いな。先生に見つかる前に学校に……」
「あ、さぼりはっけんだよーっ♪」
戌井 創
は声を上げた。
「……な、なんだ戌井か。驚かすなよ」
「何してんの?」
「いや実は……」
と経緯を話すと、創は目をきらきらさせて、刀の持つ紙袋を見つめた。
「後で一緒に食おうぜ」
「やったー!」
刀はきょろきょろと辺りを見回した。
「……先生は?」
「浅井先生なら後ろのほうだけど……あ、そっか。見つかると大変だもんねー」
創はそう言うと、刀の腕を引っぱった。
「よし、じゃー一緒に走ろーっ♪ 大丈夫! 混ざればばれない!」
「大丈夫かなぁ?」
「大丈夫だよー、服違う以外は変なとこないから♪」
「そこ一番重要じゃね?」
「と言うわけで、学校まで競争」
「へ?」
「お昼ご飯を賭けて。勿論、ろっこんは禁止で」
「それは別に構わないが……吠え面かくなよ、俺は手ぇ抜かな……」
「よーい、どんっ!」
「あ! コラ! 汚いぞ!!」
我先にと走り出した創を、刀は追いかけた。
「ほら、俺の未来の嫁候補たち、気をつけて渡るんだよ」
「ありがとーお兄ちゃん」
最高の決め顔の千秋は、お散歩途中の近所の幼稚園のお子様たちが安全に横断歩道を渡れるように、丁寧に誘導してあげていた。
「すみません。ありがとうございます」
幼稚園の女先生がお礼を言うと、千秋はその手をぎゅっと握り、白い歯を見せた。
「一人の男として当然のことをしたまでですよ。何かお困りの時は、寝子高1年9組の虹村にご相談ください」
「……よくやるわ」
幸虎は言った。
「お前、さっきもおばあちゃんの荷物持ってあげたり、ほんと女には優しいんだな」
「当たり前だ。一秒でも女子とお近づきになるチャンスがあれば逃さない。それが俺の生き様だ」
「女子って……幼児も老婆も含まれてるけど……」
老若問わず女性に優しい、それが千秋なのだ。
「……ん?」
「?」
千秋はまじまじと幸虎を見た。
「てか誰だ?」
「おおいっ! 金戸だよ、金戸! 1年9組同じクラスだろ!!」
「そうだっけ……」
女性に意識がいきすぎるあまり、男にはほとんど意識がいっていない、それが千秋なのだ。
「それダメだろ」
とそこに、すごい速さで拓郎が走ってきた。
寮の前の2人には目もくれず、寮の中に。
「……マズイ。5限の宿題、忘れた……」
昼休みには陸上部の昼練がある。取りに行くチャンスはここしかない。
4階まで駆ける駆ける。登る登る。
わたわたと落ち着きなく靴を脱ぎ散らかし部屋に。
机の上に広げっぱなしのノートを確認してまた階段を駆け下りる。
(階段往復して……10分くらいかな? 4階は地味に堪える……!)
降りる最中、寮の前を浅井先生と最後尾集団が通り過ぎるのが見えた。
(せ、せめて……時間内に戻れるように……しない、と……)
「ゴクッゴクッゴクッ……プハーーーッ!!」
道中、自販機で買ったスポーツドリンクを飲み干すと、誠一は沿道のゴミ箱に颯爽とシュートを決めた。
「3Pシュート……ってね」
目の前に続く道は、学校まで一本道の最後の直線。先頭グループは抜きつ抜かれつのデッドヒートに入った。
ここまであった幾つもの攻防の末、暫定トップは日向。
少し早いかとも思ったが、勝負を決めるため、ここで彼はラストスパートに入った。
「はぁ……はぁ……はぁ……、ロングだけれど……少し無理するぐらいが丁度いい……! だって……」
すぐ後ろに鷲羽と誠一の息遣いが迫っている。
「侮れない。負けず嫌いの体育科……だもんね!」
鷲羽は徐々にスピードを上げた。
始めは集団に隠れて大人しくしていたが、ねずの湯を過ぎた辺りから加速を始め、そして今ここで最高速度に到達した。
「計算通り、と言いたいところですけど、少し皆さんに引きずられましたね」
その目が刃のように鋭く光る。
「例えどんな強敵が相手でも、風鳥院の男子たるもの、決して退くことはありません……!!」
「はぁ……はぁ……くっ、やるなぁ……!」
誠一もここでラストスパートに入った。
「バスケ部は試合中ずっと走りっぱなしなんだ。このぐらい屁でもないんだぜ……!!」
最初は余裕だった彼もむきになった。噴き出す汗でシャツが身体に貼り付く。けど気持ちいい。
少しずつ少しずつ、追い上げる2人に日向は離される。
「あ……」
その時、光が見えた。
日向が全力で走った時に発動するろっこん『瞬きの時かけ』だ。
日向は走っていた。まわりには少し大人になった皆がいる。走っている。今日と同じように走っている。日向は先頭を走っている。
光は消えた。
鷲羽と誠一の背中がさっきよりも遠くなる。
「勝負は今日だけじゃない。また僕達はいつか勝負するんだね……」
一瞬、見えた未来に日向は拳を強く握った。
「いつか僕がトップになる日がくる。でもそのためには……その未来に向かうためには、ここで諦めないこと!」
日向は力を振り絞る。
「はっ、はっ、第2グラウンドが見えてきた」
「うおおおおお! ヒーローは負けないっ!!」
「お、おいらだって負けないんだなぁ……!!」
礼二郎、轟、熊吾郎もラストスパートに入った。
一気に距離を縮める。10メートル。5メートル。日向の背中を捉え、鷲羽と誠一も目の前だ。
「うおおおおお!! ダッシュ! ダッシュ! ダッシュ!!」
轟がトップに躍り出た。
「ま、負けない……! ここまで来たからには……!!」
次の瞬間、礼二郎が抜き返してトップに。
「おいらがぁ……はぁはぁ……おいらが一番になるんですよぉ……!!」
今度は熊吾郎が怒濤の勢いで先頭をもぎ取る。誠一も鷲羽も日向も負けていない。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「うわあああああああああああああ!!!」
走る走る走る。風を切って、地面を蹴って、走る走る走る。5人は駆け抜ける。
ゴールである校門に雪崩れ込んだ。
「はぁーはぁー……はぁー」
「ぜぇーぜぇー……」
「はぁ、はぁ……だ、誰が……誰が勝った?」
「わ、わかんないですよぉ……」
「な、なんだよ、誰か見とけよぉーー……」
全力を出した5人は緊張の糸が切れ、その場に大の字になって寝そべった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月12日
参加申し込みの期限
2013年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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